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繰り返されるグレートリセット Vol.02

今より約12000年前、どこからともなく現れたある彗星が地球へと接近しました。ここではこの彗星を『ニヴィル』と呼びます。とても長い時間をかけニヴィルは、太陽を周回しつつだんだん地球に近づいてきました。

ニヴィルの大部分は表面を覆う氷だったため、表面の氷が太陽の影響によって徐々に解けガス状となり、地球に接近するにつれ少しづつ地球の引力に引かれ表面に雨となり降り注ぎました。

そうして残ったニヴィルの核となる部分が、絶妙なバランスで地球の衛星となり月が誕生します。

地球表面では、数か月降り注いだ雨の影響で、地球の質量は変化し重力が増大、海面は著しく上昇、気圧は下がり、それまでの生態系は一変。そして新たに誕生した衛星、月の影響により、潮の満ち引きがうまれ、一日が25時間から24時間となりました。

この時いわゆる古代文明のすべてが海の藻屑となり、地球全土に及んだ大災害はのちに『ノアの大洪水』と呼ばれました。

大災害の後、寒冷期だった地球は徐々に温暖化していき、その影響によって海面はさらに上昇、海面は現在より100メートル程も高くなります。

このような大変革の時代を経て、折しも高地に逃れた極わずかな人々により文明のリスタートが行われ、現在の文明圏が築かれていきました。

わずかに逃れた人々

世界を股にかける大海洋民族

今より遥か昔、3万年以上前すでに現在の環太平洋上に広大な文明が栄えていました。偉大な文明圏を築いた人々は、何万年もかけてそれらの文明を形成するに飽き足らず、世界を股にかけた大海洋民族でした。

魂の声に従い、情熱的で好奇心旺盛、あらゆる叡知と技術を携えて。
遠洋航海には、長期保存が可能な湧き水が必須。そのための水辺の確保、その名残が磐座、巨石文化。

水辺や山間で採れる砂金や砂鉄、鉱物などを加工する技術を持ち、それらを水や食料と交換しながら現地の人々と交易し、土地や財を所有せず移動し続ける人たち。

アボリジニ、ポリネシア、マウイ、ハワイ、イースター、ワイタハ、マヤ、ホピ(ネイティブアメリカン)、ファンネルビーカー、すべてルーツは同じ。

残された太古の文明のもとで暮らす、全ての人々と一つになり共存共生の関係を築いていました。

かつてはたくさん存在していた諸島を経由し航海していた

聖書におけるイブに知恵の実を授けた蛇が龍蛇信仰の元であり、後の龍蛇信仰は一族の血統の流れを表しDNAがどう受け継がれたかの系譜。つまりは、シュメール神話のアヌンナキとはこの海洋民族のことであり、私たちのご先祖様のことです。

今更云うまでもないことだが、日本の文明は地球上に痕跡する最古級のもので、もう少しことばを選ぶのであれば、日本にも残るかつての海洋民族の文明の跡と、そこに暮らしている現在の我々日本人は彼等の血統と文化を継承する子孫であり、その精神は縄文由来のもの。

「生きているということは知ることなのだ」
「歴史を創るのは神ではない、人間だ」(草加拓海)

ジパング:かわぐち かいじ

おことわり

この度の連載「昴の心臓さざれ石」は、フィクションであり、ファンタジーであることをあらかじめお断りいたします。登場する名称等、実在する名称等とは無関係であることを御理解のほどよろしくお願いいたします。

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