よくある氷河期世代の半生
私は母子家庭の生まれで、小学校高学年に未婚の母親が結婚するまでそれなりに貧しい生活をしていた。
その後も、生来の貧乏性が抜けず、自分のような人間が進学などおこがましいだろうと中学校を卒業すると同時に働こうと考えていた。
そんな折、学校で行われた学校紹介の一つの高校に思いがけず心惹かれ、その高校へ進学したい旨を両親に伝えた。
私は貧乏な家庭で生きるうえで、何も欲しがらない、願わないをモットーとしていた。しかしながらこれは完全に私の早とちりで、実際にはごく普通の一般家庭でした。