行動こそが究極の優しさ、言葉はいつもあとからやってくる
今日は朝から小雨が降っていた。
ベランダからその雨空を見ていてふっとあの日の記憶がよみがえった。
その日も今日と同じように早朝に小雨が降りしっとりとした風の吹く夏のある朝、もう5年ほども前の話である。
夜勤明けの朝8時頃、天気は晴れ、自転車で帰宅中の私と道路にはところどころに水溜り、そして反対側から沢山の出勤する人々。ある小さな交差点、反対車線を自転車で走っていたおじいさんが転ぶのが見えた。
転ぶ、と言うにはあまりにもスローモーションなものであったが、これは説明が難しい