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”思いつき”定義集Ⅱ⑲「そ」

【相対主義】絶対的であることの否定。自己中を戒める視点。
 文化を例に。自文化を一番優れているという思い込みを一端引っ込めて、他文化へのまなざしを楽しむ余裕。そもそも自文化をすべて把握するなどあり得ない(いればご教示願いたい)。だとすれば文化の優劣をつけることも不可能。その自覚ある態度。
 食文化から善悪の観念まで世界は多様な文化の宝庫。それらの奥深さや来歴を考えるのも面白い。
 パスタもフォーもパエリアもあり。もちろん、そーめん、たこ焼き、おでん、すき焼き。スシやテンプラが世界で受容されていることの意味を、どの国にもいる文化国粋主義者には考えてもらいたい。
 付言すれば、日本文化の代表格アニメも外国人の積極的な助力によって成り立っている。その事実こそが国境を越えていることの証拠。ダサい「おっさん」「おばはん」らには理解できないかも。
◆注;もっとも生理的に受け付けることができない、あるいは否定すべきだという文化・慣習があることも否定できない。例えば、アフリカのある地域で今も行われている女性の割礼。

【底なし】人間の欲望の婉曲的表現。食欲から性欲、感情の起伏いろいろな場面で使用されるが、ネガティヴな意味合いが濃い。
◆例①:「底なしの胃袋」「底なしの吞兵衛」――会食では嫌われるので要注意。
◆例②:「底なしのドロ沼にはまり込む」――恋愛・不倫ではあり得る話し。口出しは憚れるけど、個人的には「底が見える」程度に。


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