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構想10カ月

ひょんなことからLeadさんに伺う事ができ、そこでご挨拶をさせていただいたが、俺にはこのせっかくのチャンスをものにするべく密かな野望があった。俺が「隙あらば…もとい、願わくばやりたい」と思いを募らせていた事…
それは「一緒にネコのぬいぐるみを作ってください!」という事だった。
※以前の記事でうっかり「コラボカフェ」と書いてしまった(訂正済み)が、カフェではないがみんなに会える機会を作るために準備はしていたのだよ。諸事情があってできなくなってしまったけどね。

俺は非常に独占欲が強いので“俺専用”とか“オリジナル”という言葉が大好きなのだ。
ベースもバイクも、その他なんでもオリジナルにしてしまう。
※ワンオフもカスタムも、なんならステッカーを貼ったりするだけでもいい。俺のモノという証明があればそれがオリジナルでありシグネイチャーなのだ。

ただ、それには膨大な時間と大変な手間がかかる。
ただでさえオリジナル製作というものは大変なのに、ぬいぐるみでそれをやろうと言うのだ。
ある程度の型があって、そこからのマイナーチェンジならそこまで大変ではないのかもしれないが、今回は全くのイチから作るという、普通のベーシストなら絶対に考えもしないことをやろうと言うのだ。
“あたおか”である。
※“新しいお釜”の略ではないし、“アタックNo.1の主人公は鮎原こずえ、エースをねらえ!の主人公は岡ひろみだから間違えないでね”の略でもないとだけ言っておく。

↑ぬいぐるみの細部や縫製の説明を受ける。これを作るのにこれだけの工程があるのか…。

まず、ぬぐるみが出来るまでの工程やどんな縫製のパターンがあるか、細かく教えてもらう。知らない事ばかりなのは当然なのだが、随所にほどこされた工夫には心底驚かされた。
生半可な気持ちでは作れないことを思い知らされる。逆に、拘ればどこまでも出来ることも分かった。

↑初期の打ち合わせの様子。
夢は膨らむ一方。

「こういったものはどうですか?」とリードさんからもご提案いただいた。プロからのアイデアは流石といった所で、現実的なことも含めとても参考になった。

学校の生物の授業にも使われることがあるという精巧な昆虫のモデル。
リードさんはいろいろ面白いモノを作っているので話がどんどん膨らんで楽しい。
俺が最初に提案したデザイン。
ここから「やりたいこと」と「できること」のせめぎ合いが始まる。

「出来ない可能性」を考えるまえに「やりたいことをやれる道を探す」ため、俺がやりたいことをそのまま伝える。
これまで受けた説明で、ぬいぐるみの製作がかなり困難なことは分かったけど、それで話を終わらせては意味がない。



商品概要の第一弾。

何度かの打ち合わせの末、第一弾の構想が固まる。が、打ち合わせれば打ち合わせる程に難しそうだ。しかし、まずは作ってみなければ始まらない!ということで工場に発注してみました。それがコレ↓

ま、まぁ…サンプルのサンプルのサンプルだから…
いや、わかる。わかるよ。みなまで言うな。言いたいことは分かってる。
ここからだ。俺たちはいつだって「ここから」なのだ。

…う~ん、思ったものとかなり違うモノが上がってきた。縫製の完全な図面を出せる訳ではないから、工場との意思の疎通が難しいのは分かっていたつもりだが、これほどまでとは…。
でも、これのお陰で縫製上の問題点や、色を乗せる事の難しさも分かったのでサンプル製作の重要性を知れたのは大きな収穫だった。前を向いていこう!
そして第二弾サンプルがコレ↓

左はたっちいmini、右はサンプル第二弾。
かなり改善されたが、イメージと違う。立体的に縫製するための生地の裁断の型に問題があるのと、やはりキジトラの色を再現することが非常に難しい事が分かった。
実際、世の中のキジトラのぬいぐるみを調べても上手く再現できているものはほとんどないのが現実だった。
あと、胸ポケットに入るサイズに拘り過ぎると小さくなり過ぎてしまう事もわかった。
そこで発想を根本から考え直したサンプル第三弾がコレ↓

かなり前進したんじゃない?

頭をグッと大きくし、腕を長くしたことでこれまでとは違う可愛げが出てきた。しかし、どことなくネコっぽさが足りない気がする。色もキジトラではないし…。
生地選びからやり直し、足の裏が見えるようにして肉球を付けてみたい。
という事でまたサンプル製作のお願いをした。

胸ポケットに入れてもいい感じ。
再度、細かい修正点を指定。
このやり取りを何度したことか…
沢山の生地から選ぶ。多すぎて何が良いのか分からなくなってくる。
これで行こう!

様々な修正、変更を何度も繰り返し、ようやく完成形が見えてきた。
色はキジトラを再現するのは難しいのでイメージが一番近いブラウンとグレーの中間のような色にしてみた。
キジトラってよく見ると黒とグレーとブラウンが複雑に入り組んでいて、尚且つそれがグラデーションしているからメチャクチャ難しいんだよね。
幾度となく繰り返した試行錯誤の結果がコレ↓

うん、いい感じになってきた。
前回のサンプルよりもグッとネコになった。
本当に何度も何度も打ち合わせを重ねたんですよ。
しつこくてスミマセン。
徹底的に拘った。拘らせてもらった。

最後の最後にまだ修正を加えた。「これ以上修正すると…」というギリギリまでやらせてもらった。
出来上がったのがコレ↓

実は、コレの後さらに修正を加えてる
夏らしくデコってみました

そして構想から10カ月。遂にこの日を迎えた!!
TABBY CAT PAWS×Lead
コラボぬいぐるみ「かまってにゃん」
2023年8月28日
全世界に先駆けて(ウソです)先行発売決定!

はっきり言う。
安くはないが、俺に利益などない!!
ちゃんとしたぬいぐるみを作るのってすごく高い…。
しかも値段を限界まで下げるために沢山作ってしまったので在庫抱えたらその時点で赤字!
やるな、俺!

「かまってにゃん」8月28日先行発売!

そしてさらに「かまってにゃん」をもっと楽しめるためのマル秘グッズとセットで販売します!
今回は送料もこちらで負担させていただきます。

いろんな楽しみ方が出来る「かまってにゃん」です。
詳細は後日!
熱中症に気を付けて涼しい所で待て!!

みなさんのお気持ちは毛玉と俺の健全な育成のために使われます。