ひとりぼっちのバランス
鍾乳洞のしずくが 人知れず垂れるように
遠くの島から ぽつんと朝日が生まれた
やあ、この世界へようこそ
朝日の誕生は ひとりぼっちで見て
その感動を コートの下に抱きしめたまま
寒空の下を帰りたい
ひとりであることがうれしく ほこらしくある わずかな時間
ベッドのぬくもりに包まって 誰かと見る朝日も
特権階級みたいでよかったけど
私は 今のところ光るしかない君と 同じ空気を嗅いで ここにいたい
朝日もひとりぼっち 私もひとりぼっち
それで おあいこ になることが
さみしさがきれいになる いちばんのバランスだから
カラス雑誌「CROW'S」の制作費や、虐待サバイバーさんに取材しにいくための交通費として、ありがたく使わせていただきます!!