自分の幻影と戦いまくったあの頃【#全力で推したいゲーム】
「ピ」
レースが始まるシグナル音。そのひとつめが鳴り終わる直前に、アクセルをグッと踏み込む。わずかなズレが、運命を分ける。
「ブルン、ブルン」
エンジンがうなる。
「ピ」
大丈夫、タイミングはバッチリだったはず。さあ、こい。
「ピーン」
よし!
トゲのついた甲羅を背負った巨体が、コースに滑り出した。
最初のカーブで左にハンドルを切る。そこから伸びるのが一番長い直線。ブレないように車体を保つと、前方から土管が迫ってくる。左手前の土管に目標を定め、ハンドルを調整する。小さくジャンプをして、ギリギリ内側を通るように体ごとハンドルを切る。
「ザザーッ」
砂ぼこりが舞い、ドリフトが決まった。快感が全身を走る。
スピンしそうになる直前で、ジャンプをして体制を立て直す。ゴーストも同じコースを走っている。まだ、過去の自分を超えていない。すぐに次のコーナーが迫ってきた。今度も、土管の内側を左に切り込む。そして、今度は右だ。ゴーストが気になる。まだピッタリ並走している。
最後のコーナーは、左へ。砂地にかかるギリギリのラインにドリフトが決まった。前回はちょっとふくらんでしまったポイントだ。ドリフトからの立て直しが決まると、ゴーストより体ひとつ前に出た。
リードした状態で2週目に突入した。あと4週。このまま確実に走れば、過去の自分を超えられる。
◇
毎週テーマを決めて共同運営を続ける日刊マガジン『書くンジャーズ』。
今週のテーマは、【 #全力で推したいゲーム 】です。
僕が選んだのは、スーパーファミコンの『マリオカート』。
子どもの頃、我が家にはじめてやって来たゲームです。
ひたすらに、速さを目指して走り続けた、タイムアタック。コースをきれいに走ると、自分の走行のリプレイが、ゴーストとなって現れます。次のレースは、過去の自分との対決。その様子を、冒頭で再現してみました。
友だちや兄弟とは、グランプリで順位を競い合いましたね。コインで加速し、アイテムで敵を倒す。ショートカットコースも教え合いながら、レースを楽しみました。
我が家の子どもたちも、DSとSwitchのマリオカートが好きで、時間があるときには一緒に遊んでいます。
なつかしのSFC版は、Nintendo Switch Online のファミリーコンピュータ & スーパーファミコンで遊ぶことができます。
久しぶりにやってみても、あの頃の感覚は何となく覚えていました。かなり腕が落ちていたのが、ちょっと悔しい感じ。
ハマりすぎないように、またほどほどに遊びたいと思っているのは、土曜日担当の吉村伊織(よしむらいおり)でした。
今週も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
メンバーみんなの推しゲームも、忘れずにチェックしてくださいね。
それではまた、お会いしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます!少しでもお役に立てたら嬉しいです(^-^) いただいたサポートは、他の誰かのお役に立てるよう使わせていただきます。 P.S. 「♡」←スキは、noteユーザーじゃなくても押せますよ(^-^)