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自分の幻影と戦いまくったあの頃【#全力で推したいゲーム】

「ピ」

レースが始まるシグナル音。そのひとつめが鳴り終わる直前に、アクセルをグッと踏み込む。わずかなズレが、運命を分ける。

「ブルン、ブルン」

エンジンがうなる。

「ピ」

大丈夫、タイミングはバッチリだったはず。さあ、こい。

「ピーン」

よし!
トゲのついた甲羅を背負った巨体が、コースに滑り出した。
最初のカーブで左にハンドルを切る。そこから伸びるのが一番長い直線。ブレないように車体を保つと、前方から土管が迫ってくる。左手前の土管に目標を定め、ハンドルを調整する。小さくジャンプをして、ギリギリ内側を通るように体ごとハンドルを切る。

「ザザーッ」

砂ぼこりが舞い、ドリフトが決まった。快感が全身を走る。
スピンしそうになる直前で、ジャンプをして体制を立て直す。ゴーストも同じコースを走っている。まだ、過去の自分を超えていない。すぐに次のコーナーが迫ってきた。今度も、土管の内側を左に切り込む。そして、今度は右だ。ゴーストが気になる。まだピッタリ並走している。

最後のコーナーは、左へ。砂地にかかるギリギリのラインにドリフトが決まった。前回はちょっとふくらんでしまったポイントだ。ドリフトからの立て直しが決まると、ゴーストより体ひとつ前に出た。
リードした状態で2週目に突入した。あと4週。このまま確実に走れば、過去の自分を超えられる。

毎週テーマを決めて共同運営を続ける日刊マガジン『書くンジャーズ』。
今週のテーマは、#全力で推したいゲームです。

僕が選んだのは、スーパーファミコンの『マリオカート』。
子どもの頃、我が家にはじめてやって来たゲームです。

ひたすらに、速さを目指して走り続けた、タイムアタック。コースをきれいに走ると、自分の走行のリプレイが、ゴーストとなって現れます。次のレースは、過去の自分との対決。その様子を、冒頭で再現してみました。

友だちや兄弟とは、グランプリで順位を競い合いましたね。コインで加速し、アイテムで敵を倒す。ショートカットコースも教え合いながら、レースを楽しみました。

我が家の子どもたちも、DSとSwitchのマリオカートが好きで、時間があるときには一緒に遊んでいます。

なつかしのSFC版は、Nintendo Switch Online のファミリーコンピュータ & スーパーファミコンで遊ぶことができます。
久しぶりにやってみても、あの頃の感覚は何となく覚えていました。かなり腕が落ちていたのが、ちょっと悔しい感じ。

ハマりすぎないように、またほどほどに遊びたいと思っているのは、土曜日担当の吉村伊織(よしむらいおり)でした。

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今週も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

メンバーみんなの推しゲームも、忘れずにチェックしてくださいね。

それではまた、お会いしましょう。


※illust by:うーさんイラストAC

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