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トラの生態を調べて【わたしの中の虎】を見つめてみたい

毎月ミーティングをして週替わりのテーマを決め、メンバーそれぞれの色で記事を書きながら共同運営を続けている日刊マガジン『書くンジャーズ』。

今週のテーマは、【わたしの中の虎】。

虎と言えば、強くて猛々しいイメージがあります。ということは、僕の中の虎は、心の奥にある燃え上がるような感情のことかな。
でも、もしかしたら、虎は強そうな見かけとは裏腹に、意外と臆病な性格の動物だったりして。

なんて考えてみたら、虎について実はよく知らないってことに気が付きました。動物園にいる虎の名前も、聞かれても答えられません。

それならさっそく調べてみましょう。
「虎 性格」で検索したら、最初に表示されたのがWWF JAPANのページ。
『これを読めばトラ博士?!絶滅危惧種トラの生態や亜種数は?』のタイトルは、知りたいことがたくさん書かれていそうだと期待させてくれます。

トラとは、アジア大陸に分布するネコ科最大の動物です。トラは古来より、アジアの文化の中で力や威厳の象徴として、さまざまな形で親しまれてきました。トラが生息していない日本でさえ、それは変わることはありません。現在トラは、世界的に絶滅が心配されている動物の一種です。

WWF JAPANのホームページより引用

ページの更新日は、2021年のクリスマスイブ。間もなくやって来る寅年に備えて、虎についての大切な情報をまとめてくれたんでしょう。

読んでみると、生息地、暮らしぶり、繁殖、狩りの仕方など、解明されている部分があるものの、東南アジアの熱帯林などは調査が難しくて、今もその生態は多くの謎に包まれているそうです。

ただ、気になるのは、「絶滅が心配されている」の一文。読み進めると、20世紀の初頭には10万頭が生息していたといわれているのに、現在は約4,000頭前後にまで減少しているそうです。およそ100年間で、わずか4%に。最も多くがインドで確認されていますが、国によっては2頭しか生き残っていないところもあります。
その原因は、狩猟の獲物として犠牲になったり、漢方の材料に利用するために密猟されていたり、大規模な生息域の破壊によるもの。
切なくなりますね。

当然、このままではいけないと立ち上がった人たちがいて、1970年代から大規模な保護活動に取り組まれています。一定の成果は上がっているものの、まだ密猟や密輸は絶えていません。

動物の保護は、単純に食べるものを与えて命を生き永らえさせるだけでは、実現できないこと。トラだけでなく、動物たちが生息する地域の自然を守らなければなりません。しかも、遺伝的に近しい個体同士の近親交配とならないよう、ある程度の広さが必要になるそうです。
また、トラの保護、自然環境の保護をしようと思ったら、そこに住む人々の仕事や生活にも影響が生まれます。そこで得られるものを生計の糧にしていた人にとっては、仕事を急に奪われるだけなら反発が生まれるはずです。
密猟も、禁止を強く呼びかけるとか罰則を強化するだけでは、より希少価値が高まって巧妙な密猟になるいたちごっこの想像がつきますね。密猟しなくてもいい環境が理想ですが、それは密猟者だけの問題ではく、求める人にも問題があります。
様々な段階に配慮が必要で、お金も、人の力も、知恵も、結集して協力し合うことが求められることが分かってきました。

ここで、話しを「わたしの中の虎」に戻してみます。
「わたしの中の虎」を心の中の荒々しい部分だと仮定すると、同じようなことが言えそうです。

強くて猛々しいイメージだけなら、心の中に生まれる怒りとか苛立ちなど攻撃的な感情が連想されます。できれば、そんな感情に振り回される場面は少ない方がいいし、人にぶつけることは避けたい。
でも、その感情だけをコントロールするのは、難しい。無理に抑え込もうと思えば思うほど、余計にイライラして暴れ出してしまう。
その感情が生まれた背景とか、周りの人との関りとか、置かれた状況とか、そこに至るまでの時間軸と人間関係の横のつながりも見つめていく必要があります。広く、深く。

僕も、腹を立てたり、声を荒げたり、冷静でいられなくなることがあります。なかなかすぐに気持ちを切り替えられないこともあるし、誰かに話しを聴いてもらって何とか折り合いをつけられるようになることも。
言葉で表現した結果が同じになる感情でも、その背後にあるものはその都度違います。

虎も、荒々しい感情も、表面的なことだけで分かった気にならず、分からないことがあるとしっかり心に留めて、向き合っていかなければならない。

虎について調べて、トラ博士にちょっとだけ近づきながら、そう思っています。

毎週テーマを決めて共同運営を続ける日刊マガジン『書くンジャーズ』。
今週のテーマは、【 わたしの中の虎 】でした。

トラについて調べながら、動物と地球がつながっているのを改めて感じたのは、土曜日担当の吉村伊織(よしむらいおり)です。

今日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。
あ、福岡市動物園にいるトラは、アムールトラの「カイ(♂)」でした。

メンバーたちの中にいる虎も、のぞいてみてくださいね。

それではまた、お会いしましょう。

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