何もしないことを突き詰めたい【アフターコロナに何するか】
毎週テーマを決めて共同運営を続ける日刊マガジン『書くンジャーズ』。
今週のテーマは、【アフターコロナに何するか】です。
なかなか完全な終息が見えない、新型コロナウイルス。
今週後半になって感染者の数も増えて、不安な気持ちになっているのが正直なところです。
でも、今の時点でも、僕たちの考え方や行動は変わって来ています。外で人に会えなくなり、インターネットを使ってできることの幅が広がりました。オンライン会議やリモートワークだけでなく、画面を通じて飲み会をしたり、遊んでみたり、勉強したり。家の中にいながら、「何でもできる!」と言えそうな状況です。
こんな時だからこそ、あえて考えたいのが、「何もしないこと」の価値。
ただ、そこにいるだけ。
心を休ませたり、何かをやろうとする気持ちを養うために、必要なことです。
でも、カウンセリングの現場でも、何もせずにただそこにいるのは、実は難しい。よかれと思って何かアドバイスする方が、よっぽど簡単です。
今住んでいる地域で、居場所づくりのプロジェクトに関わり、去年の後半から少しずつ子どもたちを交えて動き出しました。
月に数回、特別養護老人ホームの敷地内にある古民家に、地域の大人と子供たちが集います。
そこで大事にしているのは、あえて何かをしようとしないこと。
やりたいと言う人がいれば、鬼ごっこやかくれんぼをしたり、ベイブレードや折り紙で遊びます。でも、したくなかったらしなくてもいい。
ただ、そこにいて、ぼーっとするだけ、大歓迎。
何もしなくてもいいという空気感を大切にして
「自分は、自分でいいんだ」
と感じる。その感覚をみんなで味わうことを、目指しています。
やり始めて思いました。それを必要としている人がいます。子どもも、大人も。
ただでさえ、インターネットを使って出来ることは増えていました。今回の新型コロナウイルスの影響で、「何かをする」ための技術はさらに発展していくと思います。
でも、技術が発達しても、「何もしないで、ただ、そこにいる」というのは、実現が難しいのではないでしょうか?
テレビ会議は、何かをするために集まります。そこで何もせずに過ごすのは、大きなストレスになりそうです。まだ僕が実験していないので断言はできませんが、想像するだけで息苦しくなります。。。
何かをする技術やアイデアと、何もしない時間や空間は、それぞれに必要なものとして補完しあうのが理想的なのかもしれません。
地域の中で動き出した居場所は、毎回来てくれる親子の顔ぶれが固まって、ひとつ土台ができたところです。そして、新たに春を迎えようとしたところで、新型コロナウイルス感染症が広がりました。
残念ながら、居場所もしばらくお休み中です。
どのように再開して、どのように維持していくか。
コロナ前とは違った配慮をしながら、続けていく必要があります。悩ましいけど、新しい居場所のかたちを模索していかないといけません。
「何もしないで、ただ、そこにいる」を突き詰めていきたいと思います。
☆地域の中の居場所については、こちらのnoteもご覧ください。
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週替わりのテーマにメンバーがそれぞれの思いを書き綴る日刊マガジン『書くンジャーズ』。
今週のテーマは、【 アフターコロナに何するか 】でした。
居場所の仲間たちに早く会いたいと思っているのは、土曜日担当の吉村伊織(よしむらいおり)です。
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メンバーみんながどんなことに取り組もうとしているのか、ぜひチェックしてくださいね。
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