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100行の物語を書いてみて思ったこと【noteで新しい自分へ】

先週、「100」をキーワードに、ちょっとしたチャレンジをしてみました。

家からちょうど100歩めまで歩き、それを100行の物語にする。

100行以上書く、ではなく、ちょうど100行。

これは、ちょうど100文字で想いを綴る【#100文字の世界】の企画に魅了されて、僕なりにアレンジした挑戦でした。

決めたルールはふたつ。
ちょうど100行書くこと。そして、100行めが100歩めになること。

やってみると、想像以上に大変でした。
まずはネタ探し。ただ歩いたことだけを書いたら、数行で終わってしまいます。家族の動き、三男の帽子やランドセルの色、近所の様子、そこに住む人たちとのちょっとした思い出、いろんなものを突っ込みました。コインパーキングや掲示板の様子は想像だけでは思い出せなかったから、改めて歩き直しながら周囲の観察もしました。小説では、こういうのが取材に相当するのかもしれない、なんて思いながら。

文章にも工夫が必要です。
100行の基準は、パソコンの入力画面。スマホだと途中で折り返される行もあるから、そこは「。」の数をかぞえてもらうことにして、せめてパソコン画面では1行に収まるように調整します。表現を変えたり、並べ替えたり、言葉を削ったり、複数行に分けたり。あれこれ繰り返して、最初につらつらと書き出しただけのものと比べたら、少しは読み物っぽくなった気がします。(もちろん、まだまだ改善の余地はありますが・・・)

書き上げるのにかかった時間は、4時間以上。前日に100文字で書いた伏線を用意したから、そこまで合せると、トータル5時間以上の計算になります。
文字数は約2,300字。コンテストで文字数が少ないものは原稿用紙5枚の応募もあったので、それくらいの文章量にはなりました。

書き方の制約を課して、取り組んでみた個人企画。
振り返って最初に思ったのは、「注意を向ければ見えるのに、見ていなかったものがたくさんある」ということ。
見えるものがあるか、何もないかは、ちょっとのズレが分かれ道になるようです。であれば、何かに気づいて、すくい上げて、おもしろく味わえる方を選びたいと思います。それを、書くことにつなげたい。
100歩の区間にも、物語の種がちりばめられていました。ひとつひとつを丁寧に扱うと、もっと深く味わいのある物語も生まれそうです。

そして、「知るのとやるのでは、やっぱり違う」とも痛感しました。
情景を描写する。風景や動作や表情、読み手のイメージの中に映像が浮かぶように。
とは思うけど、まだまだですね。自分が書いたものを読んで、素敵な作家さんの作品を読むと、その違いに愕然とします。でも、練習しないことには上達しないはずです。そう思うと、楽しみになります。

一週間前に生まれた100行の物語、よかったら読んでみてください。

最近は、そんな実験的な記事も書くようになりました。
文末を「た」で揃えて書いてみたり(コレ)、夜中にハッと目が覚めたときの夢を書き留めてみたり(コレ)、三男の帽子と後ろ髪から想像を膨らませてみたり(コレ)。

ダレトク?と言いたくなるような、ノウハウも何もない記事が増えてきたからか、フォロワーさんは徐々に減っています。
でも、楽しく書けています。「実験に立ち会っている気分で楽しかった」という言葉をもらえたりして、喜んでいます。

皆さんからの声を励みにしながら、これからも創作チャレンジをしながら書き続けたいと思います。

毎週テーマを決めて共同運営を続ける日刊マガジン『書くンジャーズ』。
今週のテーマは、【 noteで新しい自分へ 】でした。

創作チャレンジに取り組みながら小説を書こうとしているのは、土曜日担当の吉村伊織(よしむらいおり)です。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

メンバーみんなのnoteも、忘れずにチェックしてくださいね。

それではまた、お会いしましょう。

※illust by:おじょぼん さん / イラストAC

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