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珠玉集

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心の琴線が震えた記事
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オニオン坊やの人形でけたよ!

少し前の記事でチラリとお話したんですが、 オニオン坊やの人形をコツコツ作っておりました。 オニオン坊やとは、僕のイラストに出てくるキャラクターです😊 ヘッダーのイラストの子ね♪ 今日はその制作過程と出来上がりをご紹介。 お付き合い頂けたら嬉しいです。 ○紙粘土で形作り(※この工程は手がベトベトだったので写真がありません😅) 「どんな粘土使えばいいの?」っていう所からよく分かりません💦 小学生以来、粘土を使う機会がないので とりあえず紙粘土や noterさんが企画でこね

シロクマ文芸部さま

白 い 靴 の お と し も の に 思 う ほ ほ え み

何も考えてないでしょ?

風薫る、新緑が目に眩しい季節 わたしは窓際に座って観葉植物の葉を拭く 埃まみれにならないよう葉を拭く 4月の誕生日、観葉植物と分厚い手紙をもらった 手紙は、果たし状かと思ったら本当に果たし状で 「将来、この観葉植物を墓石代わりにしてほしい」 送り主はレオ氏 彼らしい 手紙には、観葉植物を大きく育て 自分が死んだら木の下に 自分の遺骨とこれまで家族だったネコ達のお骨を埋葬し、わたしと奈々も一緒に埋葬してもらえるよう弟へ話をしてくれとあった アニメにそんな話を観たような と

ミッドナイト・ランドリー【ピリカ文庫】

すすぎの音を立てるドラム式の洗濯乾燥機の中で、元気に泳いでいるのは河童だった。 洗濯槽が右に左に回転するたびに生み出される、ねじれた水流の中をほとんど転がるようにして、河童は短い手足で気持ちよさそうに水を掻いている。ウィルキンソン炭酸のずんぐりとした1Lペットボトルほどの大きさしかないので、河童はまだ子どもなのだろう。マンションの一階部分に完備されたコインランドリーの、二台並べ置かれたうちの右側の洗濯乾燥機を指差しながら、僕は先客に声をかける。 「これだめでしょ」 ベン

『夏草の記憶』 トマス・H・クック

痛ましく残酷な、青春の愛の物語である。 南部の田舎町で、地元の医師として敬愛されているベン。しかし、穏やかな中年医師の顔からはうかがい知れない深い闇を、その心は抱えている。 妻にも親友ルークにも告げることのできない、ベンの胸に秘めた大きな重荷は、青春時代に起きたある出来事に関するものだ。 ベンがハイスクールの2年生の時、北部の大都会ボルティモアから、一人の転校生がやって来た。 浅黒い肌と黒い巻き毛を持つ美しい娘、ケリー。 どこか近寄り難い雰囲気を纏うケリーだが、ベンは彼女

初めて作家を見た日【エッセイ】

 村上春樹『風の歌を聴け』の中で、主人公に鼠が、なぜ本を読むのか、と訊ねる場面がある。この後に続く会話は印象的だ。「生きてる作家の本は読まない?」と訊ねる鼠に、主人公はこう答えるのだ。 「生きてる作家になんてなんの価値もないよ。」  私は十八歳のときに村上春樹の小説に出会うが、それまで、作家の価値について考えたこともなければ、作家を生きているか死んでいるかで分類したこともなかった。スタイリッシュな作風の『風の歌を聴け』を読み進めていく中で、当時の私が最初に衝撃を受けたのは、

風薫る シロクマ文芸部

風薫る……、って何でしたかね。遠い昔に聞いたような、口にしたような。もうすでにたくさんの言葉を私は忘れてしまったのです。 長い冬が終わり、春がやって来たのね。桜は咲いたのかしら?気づかなかったけれど、いつの間に? 今日は暑いくらいだわ、ねえエミちゃん。 え?あなたエミちゃんじゃないの?そうなの、エミちゃんはあなたのママ? そうだったかしら。ではあなたは誰? カナちゃん?そうなのね。ごめんなさいね。 あなたが食べているアイスクリーム美味しそうね。 あ、ありがとう。嬉しい。 フ

掌篇小説『日曜の女』

 風薫る季節。 「日曜会ってみて頂戴、いいお嬢さんなのよ」  大伯母は家にくると僕に土産のように見合いの話をもってくる。子どもの頃はいつも図鑑を買ってきたものだ。いずれにせよ僕に無用なコレクションであるのに変りはない。  しかし今回は妙だった。見合いの話と云いながら、図鑑の一枚となる筈の相手の写真を手にしておらず。只「いいお嬢さんなのよ」と云われ、住所のみ手渡された。 ◆◇◆  街も眠たげにうすく霞む青天におおわれた日曜、その住所へと独り出かけた。どこかの喫茶店かホテ

廃寺の巫女婆の不思議な話

 四ツ谷の伯母に会いに行って来ました。私の父の兄嫁なので、私とは血縁関係はありません。  「四ツ谷」というのがミソで、大昔に四ツ谷区は新宿区に吸収されているのですが、それを認めたくない伯母は今でも四ツ谷を「新宿区」とは認めず、「自分は四ツ谷区に住んでいる」と言い続けています。東京の人間にしか分からない、微妙なこだわりなのでしょう。  とはいえ、伯母はもともと銀座生まれで、彼女の父親は実業家でした。都会のど真ん中で生まれ育っているので、下北沢がブームの街になっているといわれ

え?

かれこれ、半年ほど前だろうか。 ある日『あなたの記事が話題です』と、ポップアップで自分の記事の紹介通知が来た。 そこに表示されたクリエイターネームは、まったく存じ上げない方だったが、内容に関連性のある記事だったりすれば、ごくたまにこういうこともあったり。 私の記事はある著書のおススメ。 なので「感想記事なのかな?」くらいの気持ちでその見知らぬ方のページを開いた。 内容はやはりその著書についてだったが、ご本人はどうも読んだわけではないっぽい。 そして驚いたのが「こういう

登場人物紹介1【マンガ 美大生に明日はない】

登場人物紹介2【マンガ 美大生に明日はない】

登場人物紹介3【マンガ 美大生に明日はない】

登場人物紹介4【マンガ 美大生に明日はない】