吉穂みらい

こちらは創作サイトです。

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  • 文学フリマ東京38覚書

    2024年5月19日に東京流通センターで行われるイベント「文学フリマ」に参加を決め、当日を迎えるまでの顛末を記しておきます。

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    紹介していただいたり、紹介したりした記事を残しておくために。

  • 吉穂堂で会いましょう

    神田神保町PASSAGEにある吉穂堂で出会う奇跡の軌跡。

  • 言葉あれこれ

    言葉をめぐるコラムやエッセイです

記事一覧

固定された記事

吉穂堂からのお知らせ【文学フリマ38】

 文学フリマ東京38まであと4日。    この記事は、ご予約いただいたかたへの確認と、当日ご参加いただくかたがたへの在庫冊数のお知らせです。  万が一、お名前がない…

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小説の『花と嵐』『春告鳥』『ナユタ』は、それぞれ曾祖母、祖父、孫の話です。別の物語ながら、どれも春から始まっています。あえて。
1つ読んだら全シリーズ、あなたはきっと読みたくなーる。

明日の文フリに動画もどうぞ。音楽はヱリさんです。
https://www.youtube.com/watch?v=_76yyjYL4BM

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明日5/19はついに!文学フリマ東京38。東京流通センターで12時~17時。16時過ぎからは撤収作業にはいるブースも出てくるので、行こうかなあ?と迷っている方はお早めに。夕方になるほどお天気も崩れそうです。みらっち&吉穂みらいのブース名は「吉穂堂」。第二展示場2階の「た-19」。

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そうだ、文学フリマに行こう #6

 文学フリマ東京38は、いよいよ明後日。  当初の予定では今頃「あとは当日を待つばかり。なんか美味しいものでも食べて力つけよう」と思っているはずでした。  ところ…

66

文学フリマ東京まであと3日。苦手な宣伝にやたら時間がかかっています。イキってドヤって自分の本を宣伝するって本当に恥ずかしい。割と地獄。注目を浴びなさそうな本をインスタで紹介したり。まだまだやることが多い。みなさま、度々の宣伝ご迷惑だと思いますが、よろしくお願いします・・・!

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そうだ、文学フリマに行こう #5

 文学フリマ東京38、1週間前———。  ここまでに準備したことを書き記しておきます。 1.現地の下見  当日ブースで販売のお手伝いをいただく海人さんと、現地の下見…

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吉穂堂で会いましょう #4

 文学フリマへの参加を控えた5月某日。  吉穂堂にお客様がいらしてくださいました。  ローロー(白川雅)さん!  ローローさんは、現在「白川雅」さんというお名前…

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秘密 #シロクマ文庫

 風薫、るり、と呼ぶ声がした。  ふたりが振り向いた時、そこにはただ、木があるだけだった。ご神木とされている、大きな欅の木だ。  五月の神社の空気は清明だった。欅…

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言葉あれこれ #12 文学

 文学とはなにか、とは、いきなり大仰なテーマをぶち上げてしまった。  先日「童話とは」を考えて以来、私の頭の中に浮上してきた「文学とは」というテーマ。文学フリマ…

吉穂みらい
11日前
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そうだ、文学フリマに行こう #4

 文学フリマ東京38まで、あと10日あまりになりました。  そろそろ準備も完了、あとは当日を待つばかり―――  と、言いたいところなのですが、実はまだ増刷分の印刷が…

吉穂みらい
12日前
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たぶんこれは書評、おそらくは初めての。【クリームイエローの海と春キャベツのある家/せやま南天】

 書評というものを書いてみむとてするなり。  たぶんこれは感想文というより書評。  最近、感想文は「はてな」に書いている。  どうしてだろう。明確な理由はないのだ…

吉穂みらい
2週間前
55

昭和99年の柏餅 #シロクマ文芸部

 子供の日って、大人の日じゃないのかね。  子供のいる大人が、自分の子供の成長を喜んだり、嬉しがったり、楽しんだり、これからも自分に都合のいいように育ちますよう…

吉穂みらい
2週間前
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すまスパの朗読で飛べた話【#あなスパ企画参加】

 実を言うと、待っている。  吉穂みらいのアカウントに設定したメールアドレスは、みらっちのものと違って普段あまり使わないアドレスなので、時々チェックに行かないと…

吉穂みらい
2週間前
46

夢幻能 #シロクマ文芸部

 『春の夢幻能』という掲示物が目に留まる。夢幻能、と言う言葉と、面をつけた女性とおぼしき人物が烏帽子を被っているのが気になり、ポスターの前でしばし佇みそれを見つ…

吉穂みらい
3週間前
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小手毬に託す

 森野 しゑにさんが、これまで描いてきたお花の絵を「みんなのフォトギャラリー」で公開されていらっしゃいます。  森野さんが三浦春馬さんのために描いたというお花た…

吉穂みらい
3週間前
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祝!手塚治虫文化受賞『プリニウス』&新生賞『神田ごくら町職人ばなし』

 今日はいろいろあってみらっちと吉穂で「つぶやき」を連投してしまったのだが、さらに嬉しい知らせを目にして、いてもたってもいられず書いている。  第28回手塚治虫文…

吉穂みらい
3週間前
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吉穂堂からのお知らせ【文学フリマ38】

吉穂堂からのお知らせ【文学フリマ38】

 文学フリマ東京38まであと4日。
 
 この記事は、ご予約いただいたかたへの確認と、当日ご参加いただくかたがたへの在庫冊数のお知らせです。
 万が一、お名前がない、予約した本が間違っているなどのことがございましたら、吉穂までお知らせください。

 また、この記事には全出品作品の金額と冊数が載っています。
 参考にしていただければ幸いです。

ご予約確認福島太郎 様

 『白熊と光』 1冊 800

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小説の『花と嵐』『春告鳥』『ナユタ』は、それぞれ曾祖母、祖父、孫の話です。別の物語ながら、どれも春から始まっています。あえて。
1つ読んだら全シリーズ、あなたはきっと読みたくなーる。

明日の文フリに動画もどうぞ。音楽はヱリさんです。
https://www.youtube.com/watch?v=_76yyjYL4BM

明日5/19はついに!文学フリマ東京38。東京流通センターで12時~17時。16時過ぎからは撤収作業にはいるブースも出てくるので、行こうかなあ?と迷っている方はお早めに。夕方になるほどお天気も崩れそうです。みらっち&吉穂みらいのブース名は「吉穂堂」。第二展示場2階の「た-19」。

そうだ、文学フリマに行こう #6

そうだ、文学フリマに行こう #6

 文学フリマ東京38は、いよいよ明後日。

 当初の予定では今頃「あとは当日を待つばかり。なんか美味しいものでも食べて力つけよう」と思っているはずでした。

 ところがどっこい、そうは問屋が卸さない。
(いやこの、こういう時に使う「どっこい」って何なの)

 まずは、直前になって焦ってやったことをお伝えいたします。

1.「吉穂堂カタログ」の訂正および販売、超豪華コメンテーターのご紹介

 Xで繋

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文学フリマ東京まであと3日。苦手な宣伝にやたら時間がかかっています。イキってドヤって自分の本を宣伝するって本当に恥ずかしい。割と地獄。注目を浴びなさそうな本をインスタで紹介したり。まだまだやることが多い。みなさま、度々の宣伝ご迷惑だと思いますが、よろしくお願いします・・・!

そうだ、文学フリマに行こう #5

そうだ、文学フリマに行こう #5

 文学フリマ東京38、1週間前———。
 ここまでに準備したことを書き記しておきます。

1.現地の下見

 当日ブースで販売のお手伝いをいただく海人さんと、現地の下見に行ってきました。

 なにしろワタクシ、これまで一度も文学フリマに行ったことがないのに、突然出店しようとしている粗忽ものでございます。
 べらぼうに緊張しているのに、現地に行くのも当日が初めてでは、なにかとんでもない失敗をしでかし

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吉穂堂で会いましょう #4

吉穂堂で会いましょう #4

 文学フリマへの参加を控えた5月某日。
 吉穂堂にお客様がいらしてくださいました。

 ローロー(白川雅)さん!

 ローローさんは、現在「白川雅」さんというお名前で小説を執筆されています。最近は雅さんとお呼びしています。雅さんがnoteで私が書いたエジプトの記事に目を留めてくださったのがきっかけで、私も雅さんの奥深い記事に触れ、それ以来のnote仲間です。

 南米のいくつかの国以外はほとんどす

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秘密 #シロクマ文庫

秘密 #シロクマ文庫

 風薫、るり、と呼ぶ声がした。
 ふたりが振り向いた時、そこにはただ、木があるだけだった。ご神木とされている、大きな欅の木だ。
 五月の神社の空気は清明だった。欅の古木は少し身体を捩るようにして立ち、晴天に向かって腕を広げるかのようにして立っている。
「今、なんか声が聴こえなかった?気のせい?」
 るりが小さな声で言う。彼女には今の声が、明確な言葉には聞こえなかったらしい。ふたりは立ち止まり、再び

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言葉あれこれ #12 文学

言葉あれこれ #12 文学

 文学とはなにか、とは、いきなり大仰なテーマをぶち上げてしまった。
 先日「童話とは」を考えて以来、私の頭の中に浮上してきた「文学とは」というテーマ。文学フリマへの出店日が近づいてきて、いよいよ、文学ってなんだろう、が頭から離れない。

 答えはもちろん、出るわけがない。
 そもそも私のようなものが答えを出そうとすること自体が不遜。
 とりあえず「文学」というものを考えてみたい、と思った。まあそれ

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そうだ、文学フリマに行こう #4

そうだ、文学フリマに行こう #4

 文学フリマ東京38まで、あと10日あまりになりました。
 そろそろ準備も完了、あとは当日を待つばかり―――

 と、言いたいところなのですが、実はまだ増刷分の印刷が間に合っていません。
 届くのか―――たぶん届く。届くけど―――届くだろうか。

 一応、来週にはすべて届くというお返事をもらっているのですが、割とひやひやした状態です。私が「GWには工場が止まることがある」というのを、ちゃんとカウン

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たぶんこれは書評、おそらくは初めての。【クリームイエローの海と春キャベツのある家/せやま南天】

たぶんこれは書評、おそらくは初めての。【クリームイエローの海と春キャベツのある家/せやま南天】

 書評というものを書いてみむとてするなり。
 たぶんこれは感想文というより書評。

 最近、感想文は「はてな」に書いている。
 どうしてだろう。明確な理由はないのだけど、たぶん「はてな」はほとんど人に読まれないのと、たとえ読まれてもはてな会員じゃない限りコメントができないので、半分「鍵垢」になっているからだと思う。

 或る時から、感想文というのは自分の勝手な覚書に過ぎないんだなと思った。というか

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昭和99年の柏餅 #シロクマ文芸部

昭和99年の柏餅 #シロクマ文芸部

 子供の日って、大人の日じゃないのかね。
 子供のいる大人が、自分の子供の成長を喜んだり、嬉しがったり、楽しんだり、これからも自分に都合のいいように育ちますように、って願ったりする日。

 私は子供がいないんだよ。
 だから子供の日なんて関係ないね。関係ないどころか、疎ましかったね。ああ、正直に言えばいまだってうざったいよ。なんだよ、ひなまつりをやったあとは鯉のぼりや五月人形。商売にのせられてるだ

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すまスパの朗読で飛べた話【#あなスパ企画参加】

すまスパの朗読で飛べた話【#あなスパ企画参加】

 実を言うと、待っている。

 吉穂みらいのアカウントに設定したメールアドレスは、みらっちのものと違って普段あまり使わないアドレスなので、時々チェックに行かないと、新着メールに気づかないことがある。

 「ピリカ文庫」さんから、メール来てないかな・・・

 時々、そんなチェックをしてしまう。

 いけずうずうしいのである。そんなに何度もメールが来るわけがない。でもそれだけ、ピリカさんからメールが来

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夢幻能 #シロクマ文芸部

夢幻能 #シロクマ文芸部

 『春の夢幻能』という掲示物が目に留まる。夢幻能、と言う言葉と、面をつけた女性とおぼしき人物が烏帽子を被っているのが気になり、ポスターの前でしばし佇みそれを見つめた。
 演目は『井筒』。能には詳しくないが、この演目は知っている。伊勢物語の「筒井筒」を元にして在原業平と幼馴染の妻を描いたものだ。

 桜に押し寄せる人波に抗うように歩き、たまたま見かけた人気のない郷土博物館にふらりと入って、郷土の資料

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小手毬に託す

小手毬に託す

 森野 しゑにさんが、これまで描いてきたお花の絵を「みんなのフォトギャラリー」で公開されていらっしゃいます。

 森野さんが三浦春馬さんのために描いたというお花たちは、とても繊細で美しく、私は長いことそのタッチに憧れていました。そのお花たちのシェアとあって、すぐに「みんなのフォトギャラリー」に飛びました。

 森野さんの絵は、お花の絵にもうっとりしますが、三浦春馬さんを描いた絵も素晴らしいのです。

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祝!手塚治虫文化受賞『プリニウス』&新生賞『神田ごくら町職人ばなし』

祝!手塚治虫文化受賞『プリニウス』&新生賞『神田ごくら町職人ばなし』

 今日はいろいろあってみらっちと吉穂で「つぶやき」を連投してしまったのだが、さらに嬉しい知らせを目にして、いてもたってもいられず書いている。

 第28回手塚治虫文化賞が決定した。

 大賞はヤマザキマリさん・とりみきさんの『プリニウス』。

 なんで私が今、そんなに興奮しているのかと言うと、『プリニウス』第1巻を読んだときに、この漫画はいつか必ず手塚治虫文化賞を獲ると思っていたからだ。

 キタ

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