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子どもに中学受験させるのはかわいそう?

子どもに中学受験をさせるのはかわいそう
という意見を耳にすることがあります。

確かに子どもが
「中学受験はしたくない!」
と言っているのに,
無理やり受験をさせたり,

子どもの実力に合わない難関校に
親の希望で入れさせようとして,
無理やり難しい勉強をさせたりするのは
かわいそうです。

それ以外はどうでしょうか?

私自身,中学受験経験者で,
これまでたくさんの中学受験生を指導してきましたが,
「中学受験をさせるのがかわいそう」
だとは思いません

小学生の間に勉強させない方がかわいそう

小学生なのに勉強させるのはかわいそう
思う存分遊ばせたほうが良いのでは
という考え方もあるでしょう。

しかし,実は
小学生の間に勉強させない方が
子どもがかわいそう
です。

中学校以降の勉強は,
小学校での学習内容が土台となっているため,
小学生の間にきちんと勉強していないと,
かなり苦労
します。

勉強の習慣がなければ,
中学校に上がって
「勉強しないと!」と思っても,
体がついていきません

また勉強の経験がないと,
何をどのように勉強して良いか
わかりません

小学校の学習内容を
きちんと理解できていない場合,
成果が出るまでに2年以上
かかることも少なくありませんが,
そうなると高校受験に間に合いません

小学生の頃からきちんと勉強しておけば,
このような事態を防ぐことができます。

ずば抜けて高い水準を
目指す必要はないかもしれませんが,
小学校のカラーテストでほぼ満点を取れる,
学期末・学年末に
基礎的な総復習ドリルをやったら
8割程度できるレベルにしておくと安心
です。

中学受験を目標にして,
コツコツ勉強してきた子は,
中学校入学後もかなり有利
なのは
言うまでもありません。

「競争」「スランプ」「挫折」はいずれ経験する

幼いころから競争させるのはかわいそう
勉強しても思うような成果が出ないとき,
辛そうな子どもを見たくない

と思われる方もいるかもしれません。

しかし,競争やスランプ,
上手く行かない場面は,
生きていく上で遅かれ早かれ,
誰しも経験する
ことです。

中学生に上がり,定期テストが始まってはじめて
競争,スランプ等を経験するよりも,
小学生の間に経験しておいた方が
適応や立ち直りも早い
です。

このような経験を通して,
人間的に成長することもできます。

頑張っても不合格だったらかわいそう?

頑張って勉強しても
不合格だったらかわいそう

と思われる方もいるでしょう。

確かに,「不合格」という結果に,
子どもは傷つくかもしれません。

しかし,合否以上に,
中学受験を通して,どのような経験をし,
子ども自身が何を学び取ったかが大切
です。

不合格になったのであれば,
必ず原因がある
はずです。

「確かに夏ごろまで遊んでいたもんな。
もっと前から勉強しておくべきだった」

「入試直前に油断して勉強しなかったからな。
入試を甘く見ていたな」

「勉強のやり方が良くなかったな。
やり直しや解き直しをしなかったからな」

このように子ども自身で振り返り,
その後に生かしていくことに
価値があります

中学受験で第一志望に落ち,
悔しさから勉強に励み,
東大に合格した同級生を
何人も知っています。

私自身,中学受験の際,
とことん勉強をサボり,
どん底の成績を取りましたが,
そこから計画的に学習するようになり,
東大に合格しました。

中学受験でたとえ失敗や挫折をしたとしても,
そこで得た教訓をその後の人生に生かせば,
非常に有意義なものとなります

「人生の早い段階で挫折を経験したほうが,
その後の伸びが大きい」
と書籍で読んだことがあります。
(書籍名を思い出せないので,
ご存知の方がいらっしゃったら,
教えてください!)

様々な生徒さんを指導してきて,
体感的にも,中学受験経験者の方が,
その後の伸びが大きい
と感じます。

一時的な辛さ,失敗,挫折を
「かわいそう」ととらえ,
子どものチャレンジに
制限をかけるのではなく,

長期的に見て,
子どものためになるかどうか

ぜひ考えてみましょう。

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