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感動市場と行動経済③

経験経済について

2020年は様々な出来事が起こりましたが、
一番大きなことは、
【予定していた事が殆んど出来なくなった】

と言う1年間だったのではないでしょうか?

経験経済と言う言葉をご存知でしょうか?
【Experimental economy】です。
モノ消費よりコト消費と言われている今、
経験経済が原点にあるのです。

脱コモディティ化へ

ご存知な方はスルーして下さい。
コモディティ化と言うのは、
市場に流通している商品の、
価値の大差がなくなる事
です。

ある【商品】を開発したメーカーが、
1社だけの場合は独占状態となります。
しかし競合が現れ価格競争をし始めると、
全体の個性を失います。
こうなると消費者にとっては、
どこのメーカーの商品を購入しても、
大差のない状態
になるのです。

価格競争をやめるべき理由

以前からも【価格競争】は無意味
と言う言葉が叫ばれています。
価格競争をやめるべき理由は、
当たり前ですが…
価格が判断基準だからです。

「安さ」という価値にしか、
重点を置いて商品の選択が出来なくなる
ため、
これは価値とは言えません。

負のスパイラルを止める

価格競争は周りを引きずり下ろします
似たような商品であれば、
安さを武器に販売拡大が始まります。

市場は拡大しても、
更なる価格低下が落ちます。
利益は上がらず、
負のスパイラルに陥る可能性が高くなるのです。

行列店の行列に満足する

行列店は何故行列が出来るのか?
新しいお店が出来たとすれば、
一度は行ってみよう!となりますので、
行列が出来るのは分かります。
しかし!
ずっと人気のお店に行列が出来続けると言うのは、
それなりの理由があるのです。

もちろん味も良かったり、
コスパが良かったりするのは分かりますが、
それ以上に「行列」があるからなのです。

何のコッチャ?ですが、
人は「行列を並んでまで食べた」
と言う達成感と満足感を得たい
のです。
山登りの達成感的なモノかもしれませんね。
実はこれも、
経験経済の体験だと私は感じます。

感動市場は未来への道

行動経済は「感情で人は動く」を説いています。
人間は心で動くのです。
感動市場は未来への道であると、
私は確信しています。

その理由は、
マインドシェアの時代に入って来たからです。
感動は価格以上に心に残ります

マインドシェア

マインドシェアと言う言葉をご存知でしょうか?
消費者の心(マインド)に占める、
企業ブランドや、
商品ブランドの占有率(シェア)
のことです。

「いかに顧客にとってオンリーワンになるか」
と言う定義が大切です。
何でもイイのですが、
一番頭に入るモノです。

あなたに取ってスマホのメーカーは?
あなたに取ってカップラーメンは?
あなたに取ってコーヒーショップは?
果たしてどこでしょうか?

バースデーケーキのコト消費

こう言った例があります。
1999年に出された、
ハーバードビジネススクールの中にある、
「体験価値の創造をビジネスにする方法」
時代と共に変わって来た感動シーン
「バースデー・ケーキ」の例
です。

第一段階(農業)
母親たちは小麦粉などの農作物を使って、
バースデーケーキ作りを手作りしていた。

第二段階(工業)
小麦粉やバターの代わりに、
ケーキミックスを買ってバースデーケーキを作っていた。

第三段階(サービス)
ケーキ屋に行って名前入りの、
バースデーケーキを買うようになった。

第四段階(体験)
イベント会社に依頼して、
思い出の誕生会を委託するようになった。

感動市場と行動経済③まとめ

今回の感動市場は経験経済の話を中心に、
記事を書かせて頂きました。

モノ消費からコト消費
コロナ前まではかなり広がっていましたが、
まだまだコト消費はこれから広がります。

毎回書かせて頂きますが、
「人は感動した時に伝えられた話題や情報は忘れない」
と言う事です。
2020年の人間心理を考えると…
だからこそ!
2020年の感動は人一倍感じる事が出来るのです。

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