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チャルメラと行動経済

飲食業界の苦悩

連日の報道でご存知かと思いますが、
新型コロナウイルスの影響で、
外食業界が大きな打撃を受けています。

菅総理は1月7日の会見で
「東京の約6割の感染経路不明なところの大部分が飲食店。
しっかりと的を絞って徹底して行う」

と発表していました。

飲食店での感染経路が多いと言う事は事実でしょうが、
飲食店でも「お店毎で対策度合が全く違います」ので、
この点はとても理不尽に感じる事はあります。

多くの飲食店経営の方々が、
経営自体模索をしつつも、
時短営業の実施や全店営業休止だけにとどまらず、
閉店や廃業までをも考えている経営者様もいらっしゃいますので、
一日も早く終息する事を願うばかりです。

チャルメラ

「チャルメラ」をご存知でしょうか?
チャラリ~ララ~♪
チャラリラリリ~♪
ラリララ~♪って感じです。

「チャルメラ」は〝らっぱ〟に似た木管楽器です。
屋台の中華そば屋などが吹いて歩くイメージですね。

今の若い方々はあまり馴染みがないかもしれませんが、
私たちが子どもの頃は、
週末の夜ともなると心待ちにしていた記憶
があります。

昭和の夜を想う

平成から令和に時代が変わりました。
チャルメラの風景と言うのは、
流しと言われるラーメン屋台の定番で、
昭和の冬の代名詞
でしたが、
今の時代は殆ど見なくなったのです。

どこからともなく流れてくるチャルメラの音…
近づくにつれワクワクして来ます。

近所の方々も外に出始め、
チャルメラ屋台が近づくまでに会話をしたり、
コミュニケーションを楽しんで
いました。

心の距離

新型コロナウイルスの蔓延で、
ニューノーマルと呼ばれる新しい生活様式
が求められ、
「ステイホーム」や「リモートワーク」が、
大きく浸透しています。

ソーシャル・ディスタンシングと呼ばれる「社会距離拡大戦略」も、
多くの国民に浸透して来ております。
人と人との間に物理的な距離を取ることによって、
人が互いに密接な接触を行う機会を減少させる方策
ですが、
新型コロナウイルスが怖いと言うより、
人が怖いと言う方も増えている
のは事実です。

人間とは単純で面白いモノです。
物理的距離が離れれば離れるほど、
心の距離も離れやすく
なっていきます。
もちろん「必ず」とは言い切れませんが、
可能性としてはとても高いのです。

明星チャルメラ

話を戻しましょう。
「チャルメラ」と言えば明星チャルメラは有名です。
1966年9月に発売開始されました。

明星チャルメラのホームページに詳しくありますが、
「発売と同時に爆発的ヒット商品!
あまりの人気に一時は原材料の乾燥ネギ、
貝エキスが不足する事態にまで陥った。
1972年に開催されたミュンヘンオリンピックでは、
日本選手団が「明星チャルメラ」を指定して持参した、
というエピソードも残されており、
当時の人気の程が伺える。」
と書かれています。

ミュンヘンオリンピックの日本選手団が持参した、
「あのチャルメラ」
と言う事を書くだけでも、
当時の事を思い出す方々は多いのではないでしょうか?

チャルメラと行動経済まとめ

緊急事態宣言で関東一都三県の飲食業界は、
大きな転換期
となっています。
もちろんこれは、
関東一都三県だけに留まらないでしょう。

「チャルメラ」と言うのは、
懐かしくもあり思い出
を蘇らせてくれます。
ソーシャル・ディスタンシングはルールとして必要です。
しかし…ルールだけで押し付けていては、
人はストレスだけを背負って
しまいます。

人と人は心の繋がりがとても大切です。
コミュニケーションの大切さを忘れてはいけないのです。

昭和の時代に合った「温もり」的なコミュニケーション。
誰もが気軽に挨拶できて…
誰もが笑顔で過ごしていたあの頃
の感覚。

近所にいたうるさいガンコ親父や、
かっぽう着を着ていた昭和イメージ漂う近所のオカンは、
もう殆どいなくなりましたが…
そう言う「ほっこり」した昭和時代の気持ちは、
人間本来の「温もり」を、
思い出させてくれる
のではないでしょうか?

ウーバーは便利ですが…
温もりやコミュニケ―ションは感じません。
ぜひIT活用した「チャルメラ」を復活
させて、
ステイホームを少しでも楽しく過ごし、
心を豊かにしていきたいモノですね。

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