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「アスレティックトレーナーに専念」の2022夏

 今の職場に着任早々の5月に勤務先トップより依頼を受け、準備を進めてきた仕事がいよいよ始まりました。8月は2回、9月に1回、それぞれ9日間、10日間、そして7日間の合宿に帯同、を皮切りに、これから教育と臨床のうち、後者の割合を大きくする日々になりそうです。

合宿先はこれまで縁のなかった場所ばかり…日本って本当は広いんだなぁ。

 20年ほど前に陸上競技のアスレティックトレーナーを経験したことがあるとはいえ、長距離ランナーだけで20人以上がひしめきあいながら練習するこの競技、アジャストメントに苦労しましたよ。でも、この競技の面白さにぐいぐい引き込まれたのも事実。加えて、選手たちがいい子ばかりで…保護者の皆様方に「どうやって育ててこられたのですか?」と聞きたくなりましたよ。

久しぶりにコレをやることに…効果のほどは?

 普段「俺は揉み屋じゃねぇよ!」とどこの現場でも吠え続けてきた私と、「揉んでもらってなんぼじゃないの?トレーナーさんって」というこの現場。今年から新たに就任されたこのチームの監督の細やかな気遣いのおかげで、外部から招聘した方には「1回1時間、一日8人、最低全員一巡」といった感じでマッサージ専業になってもらい、私のほうは「何かあればどんなことでもいつでも対応、場合によってはその選手に1日3回でもケア」と、アメリカでの、チームのアスレティックトレーナーのスタイルを貫かせていただきました。最初のうちは、「???、いつどうお世話になったらいいの?」と戸惑いを見せていた選手たちも、「ああ、何かあれば牛島のところに行けばいいのか」と徐々に私の立ち位置を理解してくれるようになりました。

体幹のトレーニングもいくつか提案して…継続してくれよ

 このところずっと不摂生が続いてきた私も、朝5時集合って言われると、勢いで「なら4時に起きて、集合前にテーピングとかするよ!」と選手に宣言したこともあり、早起きが習慣づいてしまいました。そう、留学してATC養成カリキュラムに編入したときに教わったルールNo1.

「アスレティックトレーナーは一番早く現場に表れ、最後に現場を去る(Athletic Trainer is the first to show and the last to go)」

をATC20年目にして噛みしめることになろうとは…

距離走、と呼ばれる練習では、ホントに素晴らしい景色を楽しませていただきました。

この6週間ほど、大学教員らしきことはほぼほぼできていないので、来週から始まる後期セメスターが心配ではありますが、久しぶりにアスレティックトレーナーに専念させてもらい「この風、この肌触りこそ戦争よ!」と、私自身も一皮剥けた感じがしています。

朝5時から夜10時まで、選手のパフォーマンスだけを考えられる…
いち職人として幸せな時間を過ごしました。

 …実はここからキャリアを賭けた長い長い闘いが始まるのですが、新監督と私のコンビネーション、吉と出ることを信じて頑張りましょうか。

このnoteをご覧くださりありがとうございます。サポートいただけた際には子供たちが安心してスポーツに打ち込める環境づくりに使わせていただく所存です。よろしくお願いいたします。