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「平成ミドル・マネジメント覚書」#9 計画・推進管理① : 計画はつじつまが合えばよい

■計画・推進管理

計画作成
○計画はつじつまが合えばいい
・「志」を実現する「計画」を事前に描けるはずがない。
・「計画」はつじつまがあっていればよい。
 
○データよりロジック
・新しいビジネスを始めるのに、経営企画部のみなさんが求めるような精度の高いデータなんて手にいれようと思っても手に入れられない。
・まず、きちんとロジックを組み立てて、推計でいいので数値を入れて試算する。当初できるのはここまで。
 
○意味のある数字、意味のない数字。数字を翻訳できるか
・表面的な数字だけでなく、その背景にある現実に目を向けなければならない。
・現場のオペレーションが目に浮かぶのが意味のある数字。
・一人当たり、一日当たり等の分かりやすい数字に落とし込まなければ、聞いた人は実感できないし、具体的な行動の目安にもならない。

 
目標設定・推進管理
○目標、期限
・上から目標が降ってくることが多いが、目標を設定する方にも責任がある。
・できていないことを確認するのではなく、できていることを確認するようにしていくのが、上司の役割である。
 
○目標達成の鉄則
・「%」では目標を達成することはできない。「あと○円、○個」と具体的に伝えること。
・「合計数値」では目標を達成することはできない。「一人当たり」、「一日当たり」、「一個当たり」と具体的に伝えること。
 
○「いつまでにできるか」と聞いてはいけない。
・「いつまでにできるか」と聞けば、できてもできなくても適当な答を返してくる。「どのようなだんどりを組み立てているか」を確認する。
・段取りを確認すれば、各段取りのスケジュール感から、ゴールまでのスケジュールを確認することが容易になり、その後の進捗管理も楽になる。
 
○誰が球を持っているかを確認する
 
PDCA
○PDCAを確実に失敗させる方法
・取組事項をエクセルで一覧化し、担当者と目標と期限を設定し、定例的な打合せで進捗を管理すると、ひとつひとつのことは進んでいることになっているのに全体としては成果が達成できない、ということになりがち。
・これは、エクセルの罫線が組織の壁となる上、全体像が見えなくなり、メンバーは「言われたことさえやっていればいい」と思うようになるため。施策が「他人ごと」「魂のこもらないもの」になる。
・とくに、トータルとしての成果に向けたKPI設定や進捗管理が抜けている場合には、こうなりがち。
・常に全体像を分かりやすく共有することが重要。


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