見出し画像

マカオのハニートラップ 6最終話

次の日もグラリスを攻めた。

何だかんだで下手な人が多い。

数人の日本人プレーヤーとも顔見知りになった。

その中の1人が大志君だった。


ポーカープレーヤーのためのシェアハウス。

ホテル代が意外と高いマカオでは
長期滞在のプレーヤーの宿代負担率が高い。

そこに目をつけたマカオ先駆者達が始めたビジネス。

もちろん最初は自分が安く住めれば
という思いで始めたらしいが。

大志君はそのシェアハウスの管理人をしていた。

優しさと真面目さが取り柄と言ったタイプの良い奴だ。

大志君から色々な日本人プレーヤーの話しを聞いた。

みんな面白い人が多い。

とあるシェアハウスのオーナーは、
とあるサウナの女の子
全員とやったそうだ。

伝説が色々聞けた。

わざわざマカオまで来てポーカーで
食って行こうという人達だ。

変わってるというか、ぶっ飛んだ人が多いのだろう。

しかしポーカープロは確率計算なり
自己規律の維持なり、
頭が良くて自分に厳しい人間で無いとやって行けない。

それが出来てなおかつぶっ飛んでいる。

面白い。


俺もいつかはラスヴェガスで年に1度行われる
ポーカーの世界大会で優勝したいという夢を見ていた。


もちろんライブキャッシュゲームでも稼いで、
世界をまたにかけるプロプレーヤーに憧れていた。

当時日本でテキサスホールデムポーカーを真剣に勉強している人は珍しかった。

俺はたまたまみた韓国ドラマ

「オールイン 運命の愛」

イ・ビョンホン主演の恋愛ギャンブルドラマ。

めちゃくちゃ面白かった。

主人公が最後にテキサスホールデムポーカーの
世界大会で優勝して成功を掴む。

実話を元に作られたドラマで、
韓国でも大ヒットしていた。

そこからテキサスホールデムポーカーに興味を持ち、

オンラインポーカーチーム

「チームヨゴレ」

のメンバーになった。

そこで仲良くなった仲間と
東京のアミューズメントポーカーに
遊びに行ったりした。


毎日が楽しくてしょうがない。

ポーカーの腕も上がって行くし、
知り合いもドンドン増えて行く。


なのでマカオでも共通の知り合いがいたりして
話しが弾む。


大志君と別れていざ勝負。

この日はほぼトントンだった。


大志君と出会えたお祝いにサウナ。

行った事のないサウナに突撃した。

とびきり美人がいた訳では無いが、
感じの良い可愛子ちゃんがいたので遊んだ。

もう毎日サウナ通いしていた。

せっかくポーカーで勝っても
サウナでお金が飛んで行く。

明日は日本に戻る日だった。

まぁでもポーカーで勝てる事がわかった。

次回は1ヶ月の滞在で決まりだ。

ただサウナ遊びは控えないと破産するな。

マカオの1番の敵はサウナ嬢だった。


恐るべし、

マカオのハニートラップ。


おしまい


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?