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「仕事の技は盗むものだよ。」と言う人

「こんなんで、給料もらっていいのかな?」

初給料をもらったときの感想です。大学卒業して、新規採用の頃でした。

「こんなんで」=「この程度の働きで」です。

 自分の仕事ぶりがひどかったのに、周りの人たちはよく見捨てずにいてくれたなぁと思います。感謝です。
 わからなすぎて相談しまくって、ミスしまくって、謝って、お礼を言うところから、わたしの仕事はスタートしました。
 
 そして、わたしができなさすぎるせいで、優秀な上司たちが代わる代わる、何度もサポートに入るはめになっていました。
 
 しかし面白いもので、そのときの体験のおかげで、わたしのスキルは劇的にアップしました。

 わたしの経験則で言えば、仕事のスキルを上げるのは、
職場のできる人に教わるのが1番
です。
 本を読むより自己流でやるより、何より近道でした。
 
 本を読むなら、できる人おすすめの本がいいです。

 ただ、「できる人」の中には、感覚でやってて、自分がやっていることを言語化しない人もいます。天才型であるとか。スポーツ、アーティスト系はそうなのかも。

 そういう人より、自分の行動、スキルを言語化できる人に教わるのがいいと思います。すぐ真似できるからです。
 さらに言えば、一つひとつのスキルを
なぜするのか、どういう効果を狙っているのか
までわかってる人は、本物だと思います。

 職種によっては、教えてくれないかもしれないし、
「技は盗むものだよ。」
と言う人もいるかもしれません。

 「技は盗むもの」は真理です。学ぶ気がない人に、すごい先生がついても、意味がありません。

 だけど、わたしは本当に仕事ができる人から、この言葉を聞いたことがありません。
 「技は盗むもの」と言う人は、自分でも、まだ迷っていたり、なぜその技を自分がしているか、わかってなかったりする人が多かったです。
 本当にできる人は、なぜその技を使うのか理解できているから、状況が変われば違う技を使えるわけです。

 とにかく、職場の中のできる人の近くに行き、見る、質問する。悩みを打ち明ける。
「◯さんは、△がすごいですよね。自分は、こういうところができなくて〜」
とよく相談していました。
 教えてもらったら、感謝する。すると、たくさん助けてもらえました。

 そして教わったことはとにかく、やってみる。やってみて、失敗したら程度を控え目にしたり、変えてみたりする。これを繰り返すことで、何とか仕事をこなせるようになりました。

 ただ…
 年を重ねてからは、仕事できるとかどうかより、人間性だなーと感じています。これも、職種によるんでしょうけど。

「この人のこと、放っておけない!」
と思わせるのも、スキルの1つなんですよね。
 場を盛り上げてくれるとか、周りの人のやる気を引き出すのも、スキルの1つ。
 挨拶をする、謝る、お礼を言う…なんか、小学生みたいですが。人として、大事なことをできるほうが、社会人としてもいい気がします。
 

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