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【POG使用】クワガタ克服!!小ズガ(SM5S5M~s3)

■はじめに

どうも、凱です。

自分はPOGという大会に挑む前、
・クワガノンVにボコボコにされる。
・ねがいぼしの依存度が高くブレの大きいデッキ。

このようなイメージを”小ズガ”というデッキに抱いていました。

今回のPOGで使用したデッキは、この2つ欠点を解消したものに仕上がったと思うので、今回解説していきます。

大会および対戦のレポートは後日ラッシュメディアにて公開されます。

追記:
9/19 桃屋杯使用リストおよび対戦レポートの追記。


Day1使用リスト

画像1

Day2使用リスト

画像2

■環境考察

 国内で6月27,28日に行われたPJNOとプールは大きく変わらず、ほぼ同様の環境です。
変わった点といえば、3神ザシアンというデッキの評価でしょう。
PJNO当時は、3神ザシアンは、“ムゲンダイナVMAXに不利を取る”デッキという評価が全体のデッキ選択からも伺えました。
実際に双方のデッキの練度を高めていったところ、3神ザシアンがムゲンダイナVMAXに対して5分以上に戦えるデッキという評価に塗り替わっていったように感じます。


・事前予想

Tier1
3神ザシアン
ムゲンダイナVMAX
クワガノンV(実際はTier2かも)

Tier2
マルヤクデVMAX
コンボザシアン
ルカメタザシアン
小ズガ
ピカゼク

LO、ロック系
チラチーノMill、Control
マグカルゴMill
ジュナイパー

※用語説明
Mill:
序盤からジュジュべ&ハチクマン等で相手の山札を削るタイプ。

Control:
ゲーム後半に相手のハンドを細くし、ザクザクピッケルでロックをかけるタイプ。
相手が何も出来なくなってから山札を削り始める。


・実際の分布

Day1 Pod1

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Day1 Pod2

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Day2

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引用:
Noah氏Twitter(@Nallerton10)より

TAGTEAM、VMAXのポケモンを中心な環境であり、多くのデッキはデッキを動かすためにデデンネGX、クロバットV等のサポート要員が採用されています。
相手のアタッカーを無視しながら、それらのサポート要員のポケモンを取り切り、最短でゲームを終わらせるコンセプトを持った3神ザシアンは今回最も強力なデッキだと言ってもいいでしょう。

実際に練習をしていても最も勝率の高いデッキは3神ザシアンでしたし、先手後手どちらを取っても強力な動きを相手に押し付けることが可能なデッキでした。
また、後攻時のオルタージェネシスGXの成功率は70%前後をマークしていました。

今回のPOGのデッキ選択は、3神ザシアンのフルムーブを返せるか。
これが第一段階だったと個人的に感じます。

僕自身も使用した小ズガが完成する前は3神ザシアンが使用候補でした。

無料部分はここまでです。
読んでいただき、ありがとうございます!
以下から有料になります。


■使用した小ズガに至るまで

まず、環境にいるデッキのほとんどに有利な殴り合いのできるズガドーンに着目しました。
3神ザシアンの数が多く、Mill、Control問わずLOを使用しづらい環境なのも追い風でした。

ただし、一般的な小ズガだと、ある程度数がいそうなクワガノンVのグッズロックに屈するデッキでもありました。
クワガノンVに勝てないと割り切った選択をするのも1つだと思いますが、クワガノンVに対しての勝率を上げる工夫があるならしたいと思ったところがスタートラインです。

デッキのベースはFrindlyMatch7on7でNico Alabas選手が使用したズガドーンでした。

画像6

このリストはRebel Crush環境(日本の反逆クラッシュまで)で作られたもので、
Darkness Ablaze環境(日本のムゲンゾーンまで)に適応させる必要がありました。

原案を構築するまでの課題として、
・3神ザシアンのフルムーブ(後1オルタージェネシスGX→サイド3-3)に勝てるか。
・クワガノンVにグッズロックされてもゲームができるか。


原案

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1点目の課題 3神ザシアンのフルムーブを返すためのカードとして、
・ビーストブリンガー
・レシラム&リザードンGX

この2枚のカードに着目しました。

ビーストブリンガーは、3神ザシアンに対してはこちらの行動ターンを1ターン分作ってくれるカードで、ぼうけんのカバンと現物の合計2枚を触りにいくのが最適だと思いこの枚数に。

レシラム&リザードンGXは、
アルセウス&ディアルガ&パルキアGX以外のポケモンを最速で後攻1ターン目からエネルギー3枚で倒しにいける点、10ダメージ分の補助をする手段(ガラルジグザグマ、げんきのハチマキ等)を入れているリストが少なかった点、また、入れていたとしてもデッキ公開制のルールなので、レシラム&リザードンGXが1パンされるかどうかわかる点などから、3神ザシアンに対して強力なアタッカーになり得ます。

詳しいゲームプランなどは各マッチアップ、立ち回りで紹介します。


2点目の課題 クワガノンVのグッズロックに屈するデッキにしない
これに関しては、相手がパラライズボルトを使う選択肢を相対的に弱くする必要がありました。
そのために採用したのが、GX,V以上のアタッカーです。
溶接工1枚から簡単に盤面を強固にすることが可能で、エネルギーを吐きながら攻撃するズガドーンにはできない動きを実現できています。

特にレシラム&リザードンGXは、何も付いていないクワガノンVであれば、フレアストライクから1撃で倒せる点からもパラライズボルトを使わせるスキを見せません。

既存のズガドーンのアタッカーを工夫するだけでも勝率が5分強まで向上しました。


原案を使用してからの課題
・デデンネGXを中心にデッキを回すため、炎の結晶を巻き込んだ際、リソース切れによる負けのリスクがあった。
最後のサイド1枚を取るのにも、前のポケモンを倒すorボスの指令を使わなければならない。

Day2使用リスト

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1点目の課題 炎の結晶を巻き込んだ際にリソース切れのリスクがある
ヤレユータン(リソースマネジメント)、ふつうのつりざおの採用でリソースに幅を利かせました。
詳しい採用理由や運用方法は採用カード解説、各デッキの立ち回り等でご確認ください。

2点目の課題 最後のサイドがやや遠い
ズガドーンGXが適任でした。
後半のハンド干渉後も比較的低い要求でサイド1枚進められるバーストGXを使えます。


■採用カード解説

Day1使用リスト

画像9

・ポケモン13
ジラーチ3
Day2時には4になっています。
枠の都合で減らしましたが、安定感に直結するカードはあまり減らしたくはないです。

ズガドーン2
対ズガドーン(同系)以外は基本的に使う回数が限られているカードです。
3神ザシアン以外のTAGTEAM,VMAXと対面した場合、多くの場合は1-3交換をしていることになり、有利に試合を運べます。
TAGTEAM,VMAX対面でどうしてもズガドーンの数が足りない場合は、ふつうのつりざお、ヤレユータン等で使い回す余裕があると判断したため、枚数が控えめになっています。

デデンネGX2
苦手寄りのクワガノンVや早い段階に決着を着けたい3神ザシアンなどが環境に蔓延しているため、動きを前に寄せるためのデデンネGXの採用です。
クイックボール4に加え、プレシャスボール2を追加したため、使いたいシーンに使えるようになっているのが特徴です。
火打石などで手札にエネルギーを抱えることも多く、クロバットVよりも優先すべきだと判断しました。

ヤレユータン(リソースマネジメント)1
ズガドーンのところでも書いたようにこのデッキは多くのデッキに対して有利なサイドレースでゲームを進められます。
なので、ゲームの途中でリソースマネジメントを挟む余裕がある場合もあります。
基本的には炎の結晶×2+ふつうのつりざお(炎の結晶)を戻します
このカードのおかげで序盤から火打石やデデンネGX等のカードをリソースを気にせずに使っていくことが可能で、炎の結晶をまとめて引き込んだ場合などもリカバリーが効くようになります。
ビクティニ♢にしなかった理由は、不採用カード解説のところでしていきます。
また、BO3限定にはなりますが、LO系統(Mill)に対して、サイドを進めずにリソースマネジメントを使う展開に持ち込めば負けの試合を引き分けに持ち込むという使い方も出来ますが、これを目的に入れたカードではないです。
これに関しては副産物的なものだと思ってもらえたらなと思います。

ズガドーンGX1
サイド1枚を進めるカード。
たまに最後の一押しでびっくりヘッドを使うこともあるぐらい。
最後このカードを探しに行ってゲームを決める試合も多いので、なるべく山札にボール系のカードを残しておいたり、次、バーストGXを使うターンだとわかっている場合にはあらかじめ巨大なカマド、ウルトラスペースで相手にスタジアムを割らせる要求を課すなどのポイントは抑えたいところですね。

レシラム&リザードンGX1
採用理由が主に2つあります。
1つ目がクワガノンVへの対抗。
パラライズボルトを使う暇を与えないサイズ、火力共に高いアタッカーが必要だという見解から着目しました。
盤面にエネルギーを残しながら、クワガノンVを1パンもしくは2パンできるカードとして採用しています。

2つ目が3神ザシアンの攻撃を1度耐える点。
POGに存在していたほとんどの3神ザシアンのリストは、270まで届かないものが多かったです。
それもあり、Day2環境は、レシラム&リザードンGXに限らず270以上のタッグチームのアタッカーを採用し、3神ザシアンを意識したリストが多かったように感じます。


ビクティニV1
採用理由が主に2つあります。
1つ目がレシラム&リザードンGXと同じくクワガノンVへの対抗。
パラライズボルトで殴り損な展開を目指すのがレシラム&リザードンGXと似たような用途です。
レシラム&リザードンGXが置けている場合は、ひろがるほのおで盤面を作るのを優先していました。
2つ目が溶接工を引けなかった際にクイックボールからもエネルギー加速ができる点。
これは小ズガの安定感にかなり貢献している要素です。
また、火打石でデッキの炎エネルギーを減らしてからデデンネGXのデデチェンジを使うことも多く、その動きともマッチしています。

ワタシラガV1
実質クイックボールから溶接工、ボスの指令を使い回すことができるので、ゲームの決め手になるカードです。
即座にサポートを使える点を評価しての採用で、ともだちてちょうやミュウツーではない理由です。

オドリドリGX1
このデッキで1番強いドローソースと言っても過言ではないです。
ズガドーンが残るか、オドリドリGXが残るかの選択を相手に迫らせることが可能です。
クワガノンVを使った時といい、お気に入りになりつつあるカードですねw

・トレーナーズ32

・サポート6
溶接工4
このカードを使うためのデッキと言っても過言じゃないです。
最大枚数。

ボスの指令2
レシラム&リザードンGXやズガドーンが盤面に残った際に使えるカード。
Day1は引き込みやすさを優先して2枚でしたが、Day2は1枚の採用になりました。
相手と待ち合う展開になった場合に使うことが多かったですが、そうなった場合はこちらの方が有利な展開が多く、枚数を減らしても気にならなかったカードですね。


・グッズ23
火打石4
山札の炎エネルギーを4枚持ってくるカード。
複数回使えば、ジラーチのねがいぼしや溶接工で見れるカードの質が上がるので、基本的にそれらのアクションの前に使う。

クイックボール4
このデッキに入っている全てのポケモンに繋がるカードなので最大枚数。

炎の結晶4
小ズガなら減らす理由なし。

ポケモンいれかえ4
回収ネットが入っている等の理由がなければこのカードは減らさない。

プレシャスボール2
レシラム&リザードンGX(エネの貼り先)、デデンネGX、オドリドリGX(ドローソース)、ズガドーンGX(最後のサイド1枚を取る)に代わるカードで、基本的に弱いシーンが少なかったカードです。
序盤の展開から後半の復帰用など用途が広いカードです。
従来の小ズガには入らなかったカードですが、デッキの安定感を底上げしてくれるカードです。

ふつうのつりざお1
アタッカーやサポートポケモンの使い回しがメイン。
エネルギーを戻した際に火打石や巨大なカマドですぐに触れる点もあり、エネルギー回収の手段としても使い勝手の悪さはあまり感じなかった。

ぼうけんのカバン1
このデッキに入っている道具はエスケープボード2枚とビーストブリンガーが1枚。
ビーストブリンガーの触る枚数を増やすためにぼうけんのカバンを採用しました。

エスケープボード2
ジラーチに確実に付けたいので2枚採用。
回収ネット0のリストなのでジラーチに付いているかどうかの重要度は高いです。

ビーストブリンガー1
3神ザシアンに対して行動回数を1ターン分減らすのが目的です。
ついでのように他のTAGTEAMにも強く出られるようになっています。
たまに相手がスタートしてしまったデデンネGXを3枚取りできるシーンもあるのでお忘れなく。


・スタジアム3
巨大なカマド2
既存の小ズガよりもややエネルギーの現物が多く、強く使えるターン数が多いので採用。
盤面に残っているだけで相手のハンド干渉やクワガノンVのグッズロックにやや強くなるのも評価が上がった理由。
Day2は2枚のうち1枚をエネルギーの貼る先に代わるウルトラスペースに変更しました。

ヒートファクトリー1
小ズガのスタジアムで最も強いカードです。
入れない理由があまりない。

・エネルギー15
炎エネルギー15
なるべく現物の枚数を確保したかったので多めに入れました。
TAGTEAMが中心の時と比べ、VMAXのポケモンを1パンする際に1ターンに揃えなければならない炎エネルギーの枚数が増えたことが主な理由になります。
火打石や巨大なカマドのバリューを落とす点、グッズロックに弱くなりやすい点からもエネルギーの枠からエネルギー回収を割きませんでした。

Day2使用リスト

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Day1とDay2の間でデッキリストを変更できるので、全く違うデッキを使う選択肢もありました。
しかし、大まかなところはDay1とほぼ同様のメタゲームになるだろうという予想のもと、Day2もズガドーンで続行することに。

変更点
減らしたカード        追加したカード
ボスの指令2→1       ジラーチ3→4
巨大なカマド2→1       ウルトラスペース+1

Day1での反省点として、
・スタートしたポケモンによってデッキのパワーが落ちる。
・炎エネルギーよりもエネルギーの付け先を用意できないシーンの方が多い。

この2点が気になったため、
・ジラーチを最大枚数の4枚。
・ウルトラスペース

に変更しました。


■採用検討カード

ビクティニ♢
リソースの不安を解消するために最初に検討したカードでしたが、後にヤレユータンになりました。
理由を説明すると、ビクティニ♢がワザを使った後に山札が弱くなるからです。
炎エネルギーを10枚ほど戻すことになると思うのですが、その後のマリィやリセットスタンプを受けると、手札が炎エネルギー1色なんてことも珍しくありません。
サイドレースはそもそも間に合うことが多く、リソース回復の目的を達成するだけならヤレユータンの方が優れているというのが理由でビクティニ♢は抜けていきました。

ウッウV
ほぼデデンネGXを取るためのカード。
厳しめのマッチを挙げるとすると、環境の中だとムゲンダイナVMAXで、ムゲンダイナVMAXに入っているドローソースはデッキの仕様上、クロバットVしか入らず、そのクロバットVを倒せないため不採用。
あと今回のV,GX枠がクワガノンVに強く出られることも採用理由なので、クワガノンVに弱いウッウVは不採用。

ヒードランGX
直前まで採用していたカードです。
しかし、ヒードランGXにしかできないことが少なく、盤面にエネルギーがプールされている状況はやや限定的であったことから抜けていきました。

バイウールーV
相手のサイドが進むほど火力が上がるポケモン。
レシラム&リザードンGXと枠を奪い合うカードだが、POGの環境では後攻1ターン目からザシアンVやデデンネGX等のポケモンを倒せるレシラム&リザードンGXに軍配が上がった。

ザシアンV
よくズガドーンにはこのカードが入っているのを見かけるが、今回は不採用。
基本的に使いたい場面が先攻1ターン目のみで、使った返しのターンのマリィに弱い点やこのカードを持ってくるのにクイックボールを割く価値があるかと言われると微妙なカード。
後攻1ターン目からオルタージェネシスGXを使用される環境ではあまり有効なカードではなかった。
しかし、ゲームテンポ次第では採用する価値はあるので、環境によっては輝くカードだと思っている。

カプ・レヒレ
ミラーマッチが増えそうな場合のみ採用を検討したい。
今回のPOGでは小ズガというデッキタイプはクワガノンVに食い物にされるデッキという認識が強く、全体数はそこまでいなかったため不採用。

グレートキャッチャー
基本的にサイドを複数枚取れるアタッカーがバトル場に出てくることがほとんどだったため、あまり有用性を感じなかったカード。
厳しい寄りのマッチであるムゲンダイナVMAXもベンチにGXポケモンは基本的に置かないので有効なカードだとは言い難い。
しかし環境によっては採用の価値があるかもしれない。

とりつかい
クワガノンV対面を意識して原案の段階では入れていたカードだが、こちらの盤面さえ作ってしまえば不必要なことが多かったので抜けていった。
クワガノンVの対面に不安が残る場合は採用を検討したい。


■カードを使う順番について

このデッキでは、カードを使う順番は勝率に影響する要素の1つだと考えています。
何個かパターン化していきたいと思います。

基本は今現状、自分が何を探しているのか。
これを明らかにすることが最も大事です。

パターン1:溶接工を探している
火打石、巨大なカマド
→デデンネGX(デデチェンジ)
→火打石、巨大なカマド
→オドリドリGX(たむけのまい)
→ヒートファクトリー
→ジラーチ(ねがいぼし)

パターン2:炎の結晶を探している
火打石、巨大なカマド
→デデンネGX(デデチェンジ)
→火打石、巨大なカマド
→オドリドリGX(たむけのまい)
→溶接工、ヒートファクトリー
→ジラーチ(ねがいぼし)

また、クイックボール、プレシャスボールを使うタイミングは、対象が変わる可能性がある時は最後になりがちです。
(対象が決まっているときは早いに越したことはありません。)

※この考え方は他のデッキを使う時に応用できることも多いです。

■各マッチの立ち回り、プラン立て

VS 3神ザシアン
サンプルリスト(シマダダイチ選手Youtubeより)

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基本的に3神ザシアンは、
先攻時は、先2オルタージェネシスGX
後攻時は、後1オルタージェネシスGX

を使ってくる想定で考えます。
3神ザシアン視点、オルタージェネシスGXを使った後からサイド3-3を通すのが最も早い決着です。(3神ザシアン側のフルムーブとします)
※クチートGXを考慮すると、こちらがどれだけケアしても3-3のプランを取られる可能性があります。

このマッチは基本的にこちらが後手を取りに行きますが、デッキ公開制の都合上、相手も後手を欲しがるかと思います。

相手のフルムーブに対して、こちらが攻撃できる回数は2回。
(後攻1ターン目から動いた場合のみ3回。)
※相手がフルムーブをしない、できない場合、猶予が増えるという印象でいてください。

・攻撃回数2回の場合
オルタージェネシスGXの返しにズガドーン×ビーストブリンガーで3神を倒す。
相手のアタッカー(ザシアンV orクチートGX)を倒す。

・攻撃回数3回の場合
後1ダブルブレイズGX orひのたまサーカスで相手のポケモンを倒す。
オルタージェネシスGX後に3神orボスの指令で相手のポケモンを倒す。
前に出てきたポケモンを倒す。

フルムーブに対しては、
・ズガドーン×ビーストブリンガーで3神を倒す。
・後攻1ターン目からワザを使って相手のポケモンを倒す。

このどちらかが求められます。

ここさえ乗り越えたらズガドーン側が優位な展開が期待できます。


VS ムゲンダイナVMAX
サンプルリスト(凱作成)

画像13

相手の練度によって難易度が変わる対面です。
他のマッチアップによりは勝ちづらい印象です。
基本的にはズガドーンで相手のムゲンダイナVMAXを突破することを目指します。
デデンネGXのデデチェンジのカードの切り方や炎エネルギーをコストにした枚数によってはエネルギーが足らず、ヤレユータンでのリソース回復を挟まなければならないシーンもあるので、相手のサイドが3枚以上あるターンに1度使用することが多いです。

サイドプランとしては、3-3あるいは3-2-1(バーストGX)となることがほとんどです。

VS クワガノンV
サンプルリスト(AzulGG選手Twitterより)

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序盤に盤面を作れるかが勝負の分かれ目になります。
基本的にはレシラム&リザードンGXやビクティニVで相手がパラライズボルトでグッズロックをする猶予を与えないように立ち回るのが勝負の決め手になります。
グッズロック解除→ズガドーン起動に繋がるためです。


VS マルヤクデVMAX
有利マッチです。
ムゲンダイナVMAXよりもやや易しいマッチといった印象です。
リソース回復のターンもありそうなので、エネルギーが足りなさそうな場合にヤレユータンを挟みます。
ほとんどのリストにワンダーラビリンスが入っているので、そこだけ注意が必要です。
不用意にスタジアムを切ると痛い目を見ます。

VS コンボザシアン
ズガドーンを当てて、有利トレードをしていくのが基本にはなりますが、後攻1ターン目からザシアンVを倒せそうな場合は、レシラム&リザードンGXから起動し、ザシアンVを2体倒すのを目標に立ち回るのも1つです。
2-2-2とサイドを取れるのが理想的です。
余分なサイドが絡むと間に合うかどうか怪しいかもしれません。

VS ルカメタザシアン
コンボザシアンより幾分か楽なマッチ。
気をつけることといえば、鋼鉄のフライパンの採用率が高いぐらいです。

VS 小ズガ
今回のPOGではミラーマッチはあまり想定していません。
今後数が増えて勝負する機会が増えそうならカプ・レヒレの採用も視野です。
ふつうのつりざおで使い回すのはもちろん、カプ・レヒレで殴るターンにズガドーンを準備し、ボスの指令を使えるターンを作る立ち回りでサイドレースを先攻しましょう。


VS ピカゼク
サンプルリスト(POG優勝者 Isaiah Bradber選手より)

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クワガノンVがいつでも出てくることに注意しましょう。
アタッカーをズガドーンに絞っていると、不意のパラライズボルトに屈することになります。
POGのDay2でも当たりましたが、レシラム&リザードンGXやビクティニVを準備した方が勝率は良かったです。


VS チラチーノControl
サンプルリスト(774選手noteより)

画像14

ビクティニVやヤレユータンを上手く使えると、固められたとしてもチャンスがあります。
相手の目的はこちらのサイドが2枚以下になった際にリセットスタンプ×マーズorムサシコジロウ×ザクザクピッケルによるハンドロックです。

これに備えていきます。
ベンチにはスタートしてしまったポケモンと必要最低限のカードしか置かないのですが、ビクティニVのひろがるほのおから逃げる1以上のポケモンすべてに逃げるためのエネルギーを確保します。
また、途中でヤレユータンのリソースマネジメントで極力炎エネルギーに繋がるカード(炎の結晶、巨大なカマド、炎エネルギー現物)を山札に戻し、固められた際に当たりとなる炎エネルギーを山札に戻します。
そこからゲーム終盤に炎エネルギー1枚から復帰できるビクティニVで基本的には攻撃していきます。
練度を高めれば、Control系統のデッキも返り討ちにできます。


VS マグカルゴMill、チラチーノMill
Mill系のデッキは基本的に勝てません。
ほぼ諦めてです。
ただし、9月1日以降はジュジュべ&ハチクマンの禁止?によってこのようなデッキタイプは環境に存在しなくなるでしょう。


■桃屋杯使用リスト

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・変更点
ズガドーン2→3
元々入っていたウルトラスペースの枠から変更しました。
ミラーマッチなどを考慮すると、現物が必要な試合が多いと判断しての採用です。

ファイアローV1
先攻1ターン目の動きに期待しつつ、スタートして強いポケモンとしての採用です。
溶接工1枚からザシアンVを突破できるポケモンであり、アローラペルシアンGXに詰まされないための工夫でもあります。

クロバットV1
火打石や炎の結晶、溶接工を手札に抱えたままドローに繋がる点を評価しての採用です。
デデンネGXと打ち分けられる点が好評価でした。
地味に無人発電所に耐性がつきます。

ともだちてちょう1
元々ワタシラガVの枠でした。
ベンチ枠が少なくなるゲームが多かった点、
また、後半は山札が薄くなるため、ねがいぼし等で欲しいサポートに触れられると判断し、ともだちてちょうを採用しました。


■桃屋杯対戦レポート


・マッチング
1.マルヤクデ○先
2.ルカメタザシアン○後
3.3神ザシアン○後
4.3神ザシアン○先
5.セキタンザン○後
6.小ズガ×後

トーナメント
1.セキタンザン○後
2.3神ザシアン○後
3.小ズガ○後


・対戦レポート
1.マルヤクデ○先
先2
前の番にマルヤクデVがフレアスターターで加速をされなかったので、次の相手の番にレシリザが飛ばされる可能性は極めて低い。
よってレシリザのダブルブレイズGXでジラーチを倒す。(残りサイド5-6)
後2
マルヤクデVMAXでレシリザにキョダイヒャッカ(120ダメージ)。
先3
ズガドーンでマルヤクデVMAXを倒す(残りサイド2-6)
後3
ワンダーラビリンス♢が貼られる。
先4
パス。
後4
ズガドーンが倒される。(残りサイド2‐5)
先5
レシリザに溶接工を使い、グレートキャッチャーでデデンネを倒し勝ち。

2.ルカメタザシアン○後
先2
ザシアンVにズガドーンを取られる。(残りサイド6-5)
後2
ザシアンVにレシリザのフレアストライク(残りサイド4-5)
先3
フルメタルウォールGXをレシリザに。
後3
ヤレユータンのリソマネで炎の結晶、いれかえ、ふつうのつりざおを戻す。
先4
ヤレユータンにこうてつのこぶし。
後4
ズガドーンでルカメタ倒す(残りサイド1-5)
後5
最後のサイドをバーストGXで取って勝ち。

3.3神ザシアン○後
ダブルブレイズGXで1キルでした。

4.3神ザシアン○先
ブリンガー込みのひのたまサーカスで3神を倒し、
残りの2枚はザシアンVを倒して勝ち。

5.セキタンザン○後
倒される心配のないレシリザから投げてサイド3-3を狙うことに。
エネ消費が課題だった(小ズガ×2で攻めるとリソマネがほぼ必須)ので、相手がレシリザ倒せる状況になる前にレシリザで殴ると上手くいきやすいです。
ゲームはそのプランを通して勝ちました。

6.小ズガ×後
たね切れ負け。

トーナメント
1.セキタンザン○後
後1
レシリザ起動できず
先2
レシリザにふんかだんで130
後2
げきりんでセキタンザンVMAXに160
先3
道場、ディアンシー♢がなかったため、ベンチのデデンネGXを倒される(残りサイド6-4)
後3
レシリザのフレアストライクでセキタンザンVMAXを倒す。
(残りサイド3-4)
先4
ベンチの小ズガ(2エネ)倒される(残りサイド3‐3)
後4
残っていた炎の結晶を4枚引き込み、セキタンザンVMAXを倒して勝ち

2.3神ザシアン○後
対戦相手の3神が2落ちしており、一方的な展開に。

3.小ズガ○後
こちらデデンネスタートでサイド1枚分のディスアドを考慮しなければならない。
先1カビゴン終わり
後1ズガドーンGXバースト(残りサイド5-6)
先2相手のズガドーン起動まで足りず。
後2ボスで相手のズガドーン(2エネ)にびっくりヘッド(残りサイド4-6)
(グレートキャッチャーデデンネで巻き込む)
先3パーツ足りずバイウールーVでズガドーンGX倒される4-4
後3ズガドーンでバイウールーVを倒す(残りサイド2-4)
(このタイミングでともだちてちょうでボス戻す)
先4スタンプ×グレート×ズガドーンでこちらのオドリドリGX倒される。
(残りサイド2-2)
後4
ねがいぼしでボス当てれば勝ちで当たらず。
ここで時間切れて、後攻だったため、こちらの番が終わった時点でのサイド差で決着。


■おわりに

ご購読ありがとうございました。
質問やご要望などありましたら、凱のDMにて承ります。
質問内容に対応出来次第、追記もするつもりでいます。

また、この記事が”参考になった!”と思ったら、
引用リツイートなどしてくれると嬉しいです!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!