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心理職の人間だからって全くわかってなかった、子供が出来てわかった事。

年間約1,000件ほどの相談を聴かせていただく生活をしていますが、

その相談内容には
当然ながら子育てに悩む親御さんの悲痛な叫びも含まれます。

それに対しても言うまでもなくカウンセリングを施してまいりました。

カウンセリングの本質をご理解無い方にはわからないと思いますので
あえて書かせていただきますが、

僕自身、カウンセリングをさせていただきながら、
口から出まかせを言ったことは一度たりともありません。

カウンセラーは鏡であり、多くの悩み事に対して
共に考え、答えに迷う人にはひとつの答えを・・・
拘りに苦しむ人には多くの選択肢を・・・
そして最終的には自身で選択決定していく訳ですが、
そのお手伝いをさせていただいたり、
また、心理療法を用いて具体的に体感し、経験していただき、
症状の改善に向けての努力のお手伝いをさせてもらってきました。

これから書く事が妙に矛盾して見えたとしても
不思議ではありませんが、

カウンセラーとて人間。

クライアントさん達と同じように考え、迷い、時に間違いをし、
それをフォローし、試行錯誤の連続の中に生きているんです。

本当の意味での共感という意味合いも込めて・・・
今日のNoteを書かせていただきます。

宝♡

親になれば親の気持ちがわかるよ。

なんて言われて、イラっとしていた、まだ幼い頃の僕。

今その真意がなんとなくわかってきた気がする。
無論、うちの親がそんな深い意味合いでそれを言ってたかは別として・・・

例えば、子育て書にある褒めるべきか?𠮟るべきか?の論争もそうですし、
アドラーが勧めるひとりの人間として尊重するという考え方もそうですが、
僕が感じているのは、

親が子供を想い取ってる行動にそもそも間違いもクソもねぇ!って事です。

ただ、親とて人間。自己研鑽は常に必要で・・・
それを忘れて

「俺が正しいんだ!」

「親はこうあるべきだ!」

「ガキのくせにっ!」

なんて行動をし始めれば、親自身の問題を指摘せざるを得ない状況になる。

日々、親は自分を客観視する事が必要なのは間違いないだろう。

とは言え、子供がそれを理解し親を評価するか?と言えば全くない!
当たり前ですよね。そして、子供はそれを加味して合わせてくれるか?
すぐに結果を出してくれるか?と言えば、それも当然そうではない!

日々、親は自分を客観視する事が必要なのは間違いないんだよね。

そうしてても起こる突発的な事。

日々気にしてたって出てくる親の子供を想うが故の何か・・・。

これに間違いなんてある訳がない!

というのが僕の見解。

だからって調子乗るな!

が僕の警鐘。

子供達が僕とのこういう戯れを大人になっても良い振り返りしてくれたら嬉しい・・・
そう出来るかどうかも人間関係次第。つまり、僕次第の部分があるって事。

そもそも僕のカウンセリングルームの扉を高い金額払ってやってくる
親御さん達は自己陶酔のような調子に乗った何かを主張する人の方が稀だ。

そもそも他責思考(子供が悪い)という人間は
カウンセリングの必要性なんて感じる訳がないからだ。

そこに相談しようと思った時点で、自分自身に出来る事はないか?と
探している姿勢なのは至極自然な訳です。
(勿論、聴き取りの段階で最初は他責なんてパターンは多いですが・・・)

そういう人達と接しているからだろうが、
これに確信は持てた。

親は子供を想っている・・・。

そっか・・・。こういう感じか・・・。

今の僕にはよくわかる。

しかし、親も人間・・・。

だからミスもするし、人間的課題はそこに十分に影響する。

他責思考が強まれば、虐待やネグレクトになるんだろうし、
理想が高く、10か0かの思考が強ければ、過保護になるんだろうし、

子供は何処までも無実だ・・・。
子供は何処までも素直で、純真だ・・・。

しかしながら、

親の影響でないものも持ってくるのも良く分かった。

生まれながらに持っているもの。
YouTubeから持ってくるもの。
保育園から持って帰ってくるもの。

何処までも素直で純真故に・・・疑いなく持って帰ってくる。

これは罪か?

罪ではない。

僕等、親がすべき事はそれらの上手な使い方を共に考える事であって、
強制(指導、教育)や放置(許容、容認という名目)ではない。

僕はどんな親として映っているんだろう・・・

ある不登校の親御さんの相談で・・・

その親御さんは泣きながら「私が悪いんです・・・」と言い続けた。
僕は「あなたが子供を想ってやった事は全て正しい!」と言い切った。

ただ・・・問題があるとすれば・・・

「あなたが今、私が悪いんだ!と泣いている事、悩み、苦しんでいる事
 それ自体が子供に与える影響は間違いを生むかもしれない。」

とお伝えしました。

だってさ、

子供はただ純粋に生きてるだけ。

親に怒られたり、殴られたとして、その理由も含めて考える。
何となく納得はしていこうとするんだよね。(これは心理です。)
納得できねぇ!っていう納得の仕方もありますが、
兎にも角にも何かしらの認識で落ち着くんです。

そこに

親が「間違えました!あなたの今の状態は失敗です!」

なんて態度や言動があれば・・・どうでしょう?

納得してきたものが、納得できそうだったものが、
全て崩れてしまう可能性が生まれてしまいますよね。

それの方が物凄く酷なんです。子供には。

子供の笑顔を守りたい!でも親も人間であるのは隠さなくていい。

取り留めの無い様なお話になっていますが・・・

親も人間。それで良い。

だから、しっかり研鑽の日々を重ねよう。
ずーっと学び、子供と共に成長する気持ちを忘れないようにしよう。

親であるあなたが過去やった事も含めて、後悔しても取り戻せない。
それを子供に後悔として伝えるのは止めよう。
子供の人生、全てが失敗かのように伝わる可能性だってある。

共に成長し、共に学ぶ姿勢が大切です。

様々な著書を読みつつも得たものよりも
最近実感しているこれらの方が、
皆さんに伝わり易いものになってるかと思うので、
綴ってみました☆色んな相談いただき、刺激されて書いてみました。

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