見出し画像

後悔

もしもあの時、ほんの少しだけ自らの意志を見せることができていたならば、私たちの立場や関係は大きく変わっていることでしょう。
でも何故か、そうすれば良かったと後悔する気持ちにはちっともならないのです。

あなたの言うように人生は酷く長く、薄く引き延ばしたような退屈な活劇に私たちは石を投げたくなってしまいます。

私たちは今、お互いの意志によって離れ、各々の経験と思い出をその胸に出来るだけ抱え込んで、それを明かし合う日を心待ちにしていると思うのです。

もしもまた、くすぐったいような、つい微笑みたくなる淡い時間をあなたと過ごせたならば。
もしもまた、何のしがらみもなくあなたと明かし合う日が来たならば。

20230304



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?