見出し画像

【第二の人生】70の章:能力者の子供達

*登場人物*

  • 萬里→主婦でお役目持ち。息子(高校生)と娘(2歳)がおります

  • H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)挙動不審な動きをする事がよくあります。


H氏と出会い、役目を受け入れ
ここに至るまでの期間は3ヶ月弱程度。

あまりにも濃密な時間だ。

最近、
ちいさんの身体に子供の霊が来た時は
時々娘が反応を見せるようにもなった。

娘は、元々敏感で感が強く神経質。

子供なのに熟睡できず、
寝付くのは夜中の2~3時。

我が家の寝室は玄関に近い部屋、
何時間かけて寝かしつけても
寝室だとすぐに目を覚まし
リビングに走ってくる。

お腹に居る時から
感が強いのは分かってたけど、
娘に何が起こっているのか
どうしてあげればいいのかは
未だにわからない。

以前、活源会(氣の勉強会)の際、
H氏が後ろを振り向きながら
治療院に入ってきたことがあった。

H氏の不審な動きは日常茶飯事なので
誰も気に留めない。

氣の勉強会が終わり、
みんなで治療をし合っている時
娘が入口をジッと見て
不思議そうな顔をしていた。

そして、H氏をポンポンと叩き、
娘「あのおにいちゃんも
あそびにきたのかな~?」

H氏「ん~、そうやね~、
でもすぐ帰ると思うから
娘ちゃんは向こうで遊んでおいで!」

娘「でも、
さっきそこ(入口)にいたのに
もうあっちにはいってきてるよ!」

衝立の向こうの治療台の方を指差す。

現実の生きてるおにいちゃん達は
何人か居るものの、
明らかに誰もいないところを
指さしている・・・。

萬里は何て言っていいかわからない、
それに、なんで母親の萬里じゃなくて
わざわざH氏にそのことを言いに行った?

あとでこっそりH氏に聞いてみた。

H氏「娘ちゃんは完璧に視えてますね。
さっき私が治療院に来た時は
高校生くらいの男の子が数十メーター先の
歩道をフラフラと歩いてたんです。
娘ちゃんが最初に気付いた時
確かに入口に入ってきてました。」

萬里「ホントですか?!
感が強いとは思ってましたが
そこまでとは思ってなかったです。
しかも、萬里より確実に視えてますよね?!」

H氏「そうですね・・・。
この先しっかりと
様子を見ていかなければなりませんね。」

萬里「でも、そこに居たのなら
供養してあげなければ
いけないんじゃないんですか?」

H氏「大丈夫です。
気が済んだら出ていきますから。」

え?なんでそんな悠長な事言ってんの?
放っておいていいって?
目の前に霊が居るのに何もしないの?!

なんか役目ってものが
よく分からなくなってきた。

萬里「ところで、H氏のとこも
子供さん3人いるじゃないですか?
やっぱり同じようにどの子も
能力持ってるんじゃないんですか?」

H氏「はい、3人ともそうです。
でも本人たちは知りません。
やはりこういう時は親バカで、
自分みたいな苦労をさせたくなくて
お神様や後ろの方にお願いして
弱めてもらっているので、
本人たちにほとんど自覚はありません。

他人のことは分かるのに
自分や家族の事は何も教えてもらえない
身内の事だけは分からない。
私たちのような人間は皆同じなんですよ。

それにウチの子達は、
私がこういう人間だという事も知りません。
妻にもお付き合いから結婚して
10年経って初めて告げました。

妻は今でも信じていません。
家族の理解を得るのが、
実は一番難しい事なんです。
でも、萬里ちゃんの娘ちゃんは
お母さんが理解あるから助けになれますね。」

萬里「理解とかそんなことより、
能力弱めてもらうってことが可能なんですか?
それなら、
うちの子も普通の子にしてほしいですよ!」

H氏「本当は、絶対ダメな事なんです。
何度も何度もお願いして
取引したような感じだったんです。
それはもう大変でした、
それでも能力が0になるという事にはなりません、
あくまで抑えてるだけなので、
ここはチョット勘弁してください
本来あり得ない事なんで。」

萬里「取引ってなんですか?
悪魔に魂売るみたいな?
H氏だけ叶えてもらうとかズルい!」

よろしければサポートをよろしくお願いいたします! 頂戴したサポートは祈祷師活動のエネルギー♪( ´θ`)ノ 賛同いただいたあなたに、ご加護をお祈りさせていただきます。