【第180回】うに、ウニ、雲丹マニアよ集まれ
どうも、yopparaideskaです。
第180回目は、田町にあるお寿司屋さん。
ウニの食べ比べができる。この響きそそられませんか?
ウニが大好物ではない私でも思わず聞き返したくなるくらい素敵な響きだと思います。
そんな夢みたいな体験ができる隠れ家のようなお寿司屋さんを田町で発見。
行ってきましたよ、”すし 福寿”
真摯な仕事と精緻をを極めた職人技で、国内外の食通たちを虜にしている銀座の名店が田町へ進出。
果たしてその味は、、
店舗詳細
店名:すし 福寿
住所:東京都港区芝5-26-30 専売ビルB1F
アクセス:JR田町駅、地下鉄三田駅からともに徒歩5分くらい
混雑状況:20:00頃到着。予約していたためすぐに入店できた
隣も同じようなお店があるので入り口を間違いないように注意してね。
席はカウンター席とテーブル席合わせて31席。
調理工程を見たい人はカウンター席、3人以上でわいわいしたい時はテーブル席へ。
金曜日の夜ということもあり、店内は賑やかで活気に満ち溢れていた。
メニュー詳細
・雲丹三種食べ比べ付き おまかせコース(特上)
ディナーのメニューは、
・おまかせコース 9,980円
・おまかせコース(上) 13,980円
・雲丹三種食べ比べ付き おまかせコース(特上) 16,980円
の3種類があり、
ランチのコースは、
3,980円~9,980円の幅で4種類ある。
雲丹三種食べ比べ付き おまかせコース(特上)の内容は以下、
・しじみ出汁
・前菜5点
・スペシャリテ
・子丼
・小鉢
・焼物
・茶碗蒸し
・箸休め
・握り11貫
・雲丹三種食べ比べ
・巻物
・椀物
・甘味
※出てきた順番にレビューします
料理レビュー
ビールで乾杯した後にしじみ出汁の到着。
その後様子を見て料理が運ばれてくる。
しじみ出汁は、
食前にいただきます。
透き通ったしじみ出汁は一口飲んだ瞬間に身体中に旨味が染み渡る。
これは今日はたくさんお酒を飲んでも大丈夫だよ。という合図という認識で問題ないよね?
冗談はさておき、律儀で丁寧さが詰まった一杯でした。
前菜5点は、
・フグの皮の煮こごり
・さわらの炙り
・まぐろの角煮
・もずく酢
・きん紫蘇
フグの皮の煮こごりは、
小さいけれど職人技が詰まった至極の一品。
フグの旨味が溶け出した煮汁で固めた煮こごりは、ビジュアルはもちろん味が素晴らしい。
小さいのにこの破壊力には驚いた。
さわらの炙りは、
皮面をさっと炙ることで香ばしがプラスされて、さわらの美味しさを上のステージに引き上げる。これはお酒が進む。
まぐろの角煮は、
簡単そうに見えて実は美味しく作るのがめちゃくちゃ難しい一品。
煮込みすぎると身が固くなるし、煮込みが甘いとまぐろの臭みが残るし味も染み込まないし。
しかし、ここのまぐろの角煮はまぐろが柔らかいのにしっかりと味が染み込んでいて最高。
もずく酢は、
シンプルながら爽やかで盛り合わせ全体の味を引きしてめくれる。
きん紫蘇は、
さっぱりとして高級感を感じる。
中トロは、
美しいサシと綺麗なピンク色の赤身のバランスが完璧。
確かに脂は甘くて溶けるけど、赤身は弾力があって、新鮮かつ質が良いということがわかる。
高級な赤酢を使用しており、ネタも大きい。
真鯛は、
透き通るほど身が美しく、非常に甘い。
最高級の中トロの後なのに甘さで全く引けをとっていない。
これも分厚く切ってくれているので歯応えと食べ応えがすごい。
アオリイカは、
置かれた瞬間が1番美味しいということで写真は撮れなかったが、大きくて柔らかいアオリイカに竹炭の塩と仕上げに酢橘を搾った創作お寿司。
アオリイカは、イカの中で最も美味しいと言われ、最高級のイカという不動の地位を築いている。そんなアオリイカをお寿司でいただける贅沢さといったらもう、、
ホッキ貝は、
本当に貝だろうか?というくらい柔らかくて全くクセがない。
それでいて貝自体の味が強いため、噛むごとに貝のうまさが出てくる。
個人的MVPかも。
小鉢は、「サンマの甘露煮」
サンマの甘露煮は、
今の季節にぴったりな一品。
サンマが旬ということもあり、脂が乗っているのはもちろん、全くと言っていいほどサンマ特有の臭みがない。
旬ということに加えて、丁寧に下処理、調理されている証拠。
職人さんの技術が詰まった一品でした。
コハダは、
江戸前寿司を代表する一貫。
コハダが美味しいお寿司屋さんにハズレはないと言われるくらい、そのお店のレベルを計り、そのお店の顔でもある。
ちなみにコハダは江戸前寿司では一般的だが、実は鮮度が良くないと生で食べられないため、コハダのお寿司を食べられるということは贅沢なこと。
そう考えるともっと美味しく感じてしまう。
スペシャリテは、「本しめじとサワラのお椀」
本しめじとサワラのお椀は、
魚や椎茸などのたっぷりの出汁が効いたスープに、立派な本しめじ、サワラ、みぞれ、仕上げに三つ葉と酢橘のスライスを乗せた心温まる逸品。
お寿司とワインで冷えた身体をこのタイミングで温めてくれるラインナップに惚れた。
出汁と酸味のバランスが良く、かなり勉強になった。
ウニの食べ比べは、
・塩水うに
・バフンウニ
・ムラサキウニ
の3種類。
見た目はお上品なのに、実は良い意味でお上品じゃないくらいわんぱくな量のウニが盛られている。
それぞれのウニをそのまま味わうもよし、ご飯と一緒に海苔で巻いて食べるのもよし、様々な味わい方ができる楽しい一皿。
豪華で美しいのにこんなに遊び心があるのは嬉しい。
子丼は、「カニといくらの子丼」
カニといくらの子丼は、
丁寧に身がほぐされたカニとたっぷりのいくらとのコンビネーション。
とりあえず、美味すぎる。そして、贅沢すぎる。
カニ、いくらそれぞれの食材がそのままで美味しいのに、甘めの醤油タレがさらに上のレベルへ連れていってくれる。
焼物は、「鰤の塩麹焼き」
鰤の塩麹焼きは、秋の夜長を表現したような味だけではなく見た目からも季節を感じる一品。
季節の食材を美しく、美味しく提供できるお店は間違いない。
鰤は塩麹に漬け込まれているため、ふっくらとしており、無駄な脂が落ちて噛むごとに鰤の美味しさを味わうことができる。
こういう料理をいただく度に日本人に生まれてきてよかったと感じる。
赤身の漬けは、
ツヤツヤの赤色のマグロの赤身に柚子胡椒を乗せた一貫。
とにかく赤身のねっとり感すごくて、最後まで下にこびりついてくる赤身の旨味が好きすぎる。しつこい人は嫌いやけど、このしつこさは大好き。
この赤身の漬けのような人間になりたいなと思った。
茶碗蒸しは、「きのこあんの茶碗蒸し」
きのこあんの茶碗蒸しは、
出汁がたっぷり効いてアオサが入ったトロットロの茶碗蒸しにさらにきのこの美味しさが詰まったきのこ餡をかけた、旨味の暴力。
永遠に食べ続けられるくらい優しい味わいでした。
大トロは、
King of 寿司の称号を欲しいままにしている最強の一貫。
「口に入れた瞬間に溶ける」という使い古された表現はしたくないけど、まさに「口に入れた瞬間に溶ける」。
こんなに大きい大トロなのに出会いは一瞬でなんか切なくなった。それなのに充実感で満たされた不思議な感覚に陥ってしまった。
ヒラメは、
うっすらとピンク色がなんとも純粋無垢で可愛い。しかし、見た目で決めつけるのはまだ早い。
見た目に反して身がしっかりしているため、弾力がものすごい。
人も食べ物も見た目で判断してはいけないということを改めて教えられた。
車エビは、
Queen of 寿司の称号を欲しいままにしているコースに欠かせない一貫。
まずは、ピンと伸びた背筋が美しい。
もうプリプリとかそんな次元ではなく、味も食感を我々のイメージを凌駕するくらい重厚感があって驚かされた。
何もつけずに食べるというのが粋でまた良い。
椀物は、「赤出汁の味噌汁」
赤出汁の味噌汁は、
具はわかめ、おあげのみとシンプルながらもこれを待ってましたと言わんばかりの安定感がある。そして、出汁が効いて言わずもがな美味しい。
箸休めは、「卵焼き」
卵焼きは、
ホワイト卵を使ったトロトロな一品。
終盤に来て普通の卵ではなく、ホワイト卵を持ってくるセンスよ。
絹豆腐のように柔らかそうなのは見てわかると思うけど、これくらい柔らかい卵焼きを作るのはめちゃくちゃ難しい。
卵の量に対して出汁の量を増やす必要があるため、巻く難易度がどんどん上がっていく。
そんな職人技が詰まった卵が大好きなんです。
煮穴子は、
あまりの柔らかさに私自身も膝から崩れ落ちそうになってしまった。
それぐらい柔らかくて優しい味わい。
好きなお寿司のネタは何?と聞かれたら迷うことなく「煮穴子」と答える私は間違っていますでしょうか?
巻物は、「とろたく」
とろたくは、提供する直前に目の前で巻いてくれる贅沢な一品。
たくわんをここまで上のレベルに引き上げることができる食べた方は、とろたく以外にあるでしょうか?
もし、あるよ!という人はぜひ教えてください。
甘味は、「柿のコンポート」
コンポートは、果物を水や薄い砂糖水で煮て作るヨーロッパの伝統的な果物の保存方法。
アイスでも、シャーベットでも、ケーキでもなくコンポートを持ってくる発想が素晴らしい。
ワインも日本酒も最高。
接客
接客は、普通。
カウンター席だからといって積極的にお客さんとコミュニケーションをとるようなスタイルではなく、淡々と仕事をこなしているような印象。
とはいえ、質問すれば笑顔で丁寧に答えてくれる優しい方々でした。
まとめ
総じて、ウニ好きにはたまらないお寿司コースでした。
自分へのご褒美として行ってもいいし、お祝いやデートでも使える隠れ家的で、高品質のコースをいただけるお店。
ウニが好きな人はぜひ。
Instagram詳細
Instagramでは、より多くの料理の写真を投稿。
レビューはないけど速報性とビジュアル性に優れている。また、600弱の過去に訪問したお店のレビューも見ることができるよ。
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