抗がん剤の副作用

抗がん剤というのは、肉を切らせて骨を断つというような考え方で作られている。

つまり、副作用が強いのだ。
なぜそうなるかは、別の機会に話すとして、この副作用色々な症状として現れる。

私の場合は、味覚障害として現れた。
味覚障害というと、甘い味が少し弱く感じ流ようになる、とかイメージを抱くかもしれない。

甘さや辛さを感じる度合いが変わることは、それはそれで大変なことだ。味というのは、複雑な要素が絡み合って作られているので、一つの味覚のバランスが崩れると、それで味そのものも完全に変わってしまう。

しかし、私の場合、その程度では済まなかった。
前に、段ボールを食べているような感じと表現したことがあるが、正確にいうと、クソまずい薬を全てのものにかけたような感じだ。

クソまずい薬というのは、苦くもあり変に甘くあり、とにかく吐き気の一歩手前の味だ。
それが、全ての食べ物にする。

食べ物だけじゃなく、飲み物、水にさえする。
どうなるかというと、食欲がなくなるし、水も飲みたくなくなる。

飲まず食わずでは、生きていけないのです。
つまり、味覚障害というのは、生死に関わってくることなのです。

しかし、この味覚障害の重大性に関しては、一般の人はもちろん、実は現場のドクターもあまり気づいていない気がする。

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