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2022年買ったCD

2022年に買ったCDは写真の通り。漏れや間違いもありそうです。

ファン(ファム)としては恥ずかしい話ですが、プリンスの隠れた名盤「CRYSTAL BALL」今更ながら12月に購入しました。

一般的な流通網で新品は見つからず、中古で購入しました。CDを中古で購入したのは初めてでしたが、幸いきれいな状態でした。
プリンスがアーティストとして一番油が乗っていたころと考えている80年中盤から90年中盤の間に作られた楽曲とのことで、当然、素晴らしいアルバムでした。

今回、取り上げたいのは小林泉水&Flying Mimi Bandの「Sea Flight」です。

こちらは1978年に発売された、彼らの2枚目のアルバムです。
彼らについては栗本斉「『シティポップの基本』がこの100枚でわかる!」(講談社, 2022)を読んで私は初めて知りました。
裸であろう女性(小林泉水)の全身を大きなキーボードで隠すという、やや斬新なジャケットが目を引き、紹介記事には日本人離れしたアーティストであり、スウィング・アウト・シスターなど、世界中のアーティストからも実力をかわれた話、クール&ザ・ギャングやアースウインド&ファイヤーを思わせる本格的なファンクビート、小林泉水はアニメ「うる星やつら」の主題歌を手掛けた等、興味がそそられる内容が書かれていたため、買うことになりました。

確かに素晴らしいアルバムでした。歌謡曲っぽさがなく、この時代に、これだけクールな音楽する人がいたんだということを、改めて知ることができました。書評では、演奏、曲に焦点が当たっていますが、ボーカルもとても色っぽくていいです。特に4曲目の「Summer Wine」なんかは聞いていて、夜更けにタキシードを着たバーテンダー一人でやっているショットバーにたたずむ、やや訳ありなオトナの女性の姿が目に浮かびます。

僕はいわゆるサブスクで音楽を未だに買ったことがありません。ネットでCDを購入するのにも抵抗感があり、これまであえて避けていたのですが、昨年はこうして、ネットでCDを購入することになりました。その背景には、とうとう近場で馴染みのCDショップも少なくなってきたことにあります。無くなったり、規模が小さくなり、行ってみたら、ジャニーズとK-POPしかほぼ売っていない現状を目にし、とうとう、オンラインに手を出さざるを得なくなりました。一つの分岐点となったことは確かで、これからCDショップにわざわざ足を運ぶことは無くなるようになりそうです。

こうなると、いわゆる「ジャケ買い」がますます出来なることが、一番の懸念点です。あえて雑誌を買う習慣がないので、『シティポップの基本』がこの100枚でわかる!」のような本があることは、貴重な情報源として、とてもありがたいです。

最近はCD媒体を使わず、サブスクだけ、あるいはレコードだけで販売というのも増えてきていそうです。レコードプレーヤを買おうか、でも、レコードの収集スペースが取れそうにないと、躊躇し、まだ買わずにいます。そのうちハードな媒体を使わなくなり、サブスクだけになりそうな気がします。こうなると、エコーチェンバー現象によって、ますます聴いて心地の良いものだけ選んで聴くようになるでしょうね。

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