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新卒から10年勤めた会社を退職しました。

2023年1月20日。

本日、10年勤めた会社を退職しました。


新卒時代の私

2013年4月1日、
私はデザイナーとして印刷会社に入社した。

最初はコピーもろくにとれず、
お客さんからの原稿にしわをつけてしまったこともあった。
本当に申し訳ないことをした……

明るさと向上心、生真面目さがありながらも、不安いっぱいの新卒の私に対し、本当に丁寧にご指導いただいた。

そして私が明るさと向上心をなくし、少しお休みをいただいたときも、プライベートな話も時間を惜しまず聞いてくれた。

本当にありがとうございました。

最終出社日の車中

今日は最終出社日。

会社まで自宅から車で1時間、
10年間通った道のりを
久々に走った。

あんなこともあったな…
こんなこともあったな…

昨日母に「明日絶対泣くね〜」と言われ、
んなわけない〜〜と思っていた。
だって卒業式は一度も泣いたことなかったから。
保育園・小学校・中学校・高校・大学
一度もない。
だから私は泣かない人だと思っていた。

会社に向かう途中、いつもは遠いなぁ…と疲れに襲われるのだが、今日は違った。
通勤で何度も通った道が今日で最後なのだと思うと、どうしても込み上げるものがあった。

辛い時も、嬉しい時も、この道で、この風景で、1人噛み締めたのだ。
しかしそれは今日で終わり。

じんわり目頭が熱くなった。
まだ会社にも着いてないじゃないか。

会社が近づくと、
キュッと体が強張った。
あぁ…久々の出社、なんか緊張してきた…

お世話になったみなさんへご挨拶

駐車場に着き、クッキーの入った紙袋を2袋下げ、車から降りる。
ICカードは返却していたので、お客さん用の入り口から入る。
総務の方が出迎えてくれた。
いつもそうなのだが、満面の笑みで出迎えてくれる総務の方にホッとする。

昔使っていた制服を返却し、
勤務していたデザインのフロアへ向かう。


いつもと変わらない空気だ。
でも私の心はなぜかいつもより晴れやかだ。
みんなに会いたくて話したかった気持ちが高ぶる。

しかし上長が外出していたので、
先に他の部署への挨拶へ向かう。

みなさん優しく温かく、本当に名残惜しいと言ってくれている方もいて、最後に挨拶に来て言葉を交わせて良かったなと心から感じた。
またどこかでお会いできたら嬉しいな。

それから、所属していた課のみなさんへ全体への挨拶をした。
素敵な言葉とともに、私好みのマカロンとギフトカードをいただいた。
私がチョコレートが少し苦手だということは伝えたことはなかったのだけど、「最初チョコレートにしようと思って、でもよしさん…なんか違うなぁ…と思ってマカロンにしたんよ!これすんごい美味しいよ!」と、言われた。
すごい、すんごく嬉しい!!!!!
10年勤めてると私の好みも自然と以心伝心…と感動した(泣)

いただいたマカロン

その後、上長が戻ってきたので、部長にも挨拶をした。
「やりたいことがあったって言ってたよね?それはどう?」
と聞かれた。
正直、あれ…やりたいって言ってたことなんだったっけ?と思い出せず、その場は苦笑いをした。

自身の今を振り返ると、ありがたいことに、すでにやりたいことが自然と進行中で、もう私の生活の一部になっていたことに気づいた。
そして、もう少し本腰を入れて取り組んでいきたいとも思った。
目標を再度思い出させてくれた感謝の気持ちと、やるぞ!という気持ちがじんわりと内側から湧いた。

そして課長とは料理の話をした。
というのも、私が最近料理をし始めたからだ。
こういう雑談がとても楽しい。
魚を煮る時には、はちみつ漬けの梅を入れると美味しい話。
唐揚げを作る時は梅昆布茶に漬けてから竜田揚げみたいにすると美味しい話。
今日も話すのがとても楽しかった!!!

そして課長が駐車場までお見送りしてくれ、
「ゲームしようね!釣りも行きたかったらいつでも連絡してね!」と言ってくれた。
ぜひ行きましょう!やりましょう!
楽しい気持ちをいつも持ってる課長、大好きだ!!


そして、意外と泣くこともなく、終始笑顔で会社を出た!満面の笑みで退社できたこと、それはそれで良かったのだと思う。

「あの人と話せばよかったな、この人にこう伝えたかった…」と後悔の気持ちと、
「これが今の私なのだ!」という、自分を褒めてあげたい、私すごいよね!の気持ちが入り混じっている。

現在の私

会社に勤めていた頃の私と今の私、
全く違うらしい。

「すごく元気そうだね!」とたくさんの方が言ってくれた。
私自身も、それに気づいている。
笑顔だし、とてもパワフルだ!!!

出勤していた頃、会社までの通勤距離が遠く、毎日仕事と車の運転でへとへとだった。
私にとって家族がとても大切で、家族と暮らしていたいという意思が強かった。
だから、家を出る選択はなかった。
もう体力的に厳しいということで今の仕事にピリオドを打った。
運転がなくなるととても元気になってきた私がいた。

新卒の宣言から、今。

入社して初めての全社での朝礼。
私は100人以上の社員を目の前に、
「信頼されるデザイナーになりたいです!」
と宣言した。

ここ1年させてもらっていた仕事では、
デザイナーとして、人として信頼してもらえていると実感できることがあった。
ありがとうと言ってもらえて嬉しかった。

そして今日、上司や同僚からは、
「よしさんのデザインほんとよかったから、誌面の連載として今も使ってるよ!」
「仕事がいつも丁寧で素晴らしかった」
と本当に嬉しそうな笑顔で、感謝の言葉をいただいた。

仕事は大変だったけれど、
お客さんや一緒に働く仲間のためになっていたのだなと改めて実感した。

おかげさまで、信頼されるデザイナーに、いつのまにかなっていた。
なれたのだ。
なんだか感慨深く、遠くを見つめるような気持ちになる。

これからの私

これから、家族や自分の健康をまず大事にしていこうと思う。
そして、私の経験してきたことを多くの人に伝え、そして私の命を繋げていきたい。

先日も、私の体験談を300名以上の前でお話させていただいた。
私の言葉が、私のエネルギーが、会場に響いているのを感じた。
1人でも、誰かに響き、行動に繋がればという思いで話させていただいた。
少しずつではあるが、伝え、繋げられているのではないかと思う。
(お話しさせていただく日の早朝2:30、寝起きに「コーチングを仕事にしよう」と、なぜか思った。寝ぼけながら。私の体がそうしたいと言っている気がした。無意識なのだけど核心を持っている感覚だった。…この言葉をそっとこの場に置いておく。)

そして、毎日自分の身体と心を観察し、料理も始めてみた。自分の健康を探究している。


伝えること、繋げていくこと、
これが苦手なのにも関わらず、
それが私の使命のように感じている。

ハッピーに、ナチュラルに、
私が広がっていく旅。
第2章を心かろやかに歩き始めようと思う。

最後に

ほんっとうに人に恵まれていたし、今もそうだ。とてもありがたい。

感謝を胸に、今日を閉じたいと思う。
本当にありがとうございました。

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