見出し画像

0512 5時31分の記録


「よく頑張った。」

このことばが沁みる自分がいたことが、ほんのちょっとの救いだった。

私は今、就職活動をしている。
お金をもらうことって本当に大変なことなんだと、すごく身に染みて感じている。
就職活動をしていると、色んな出会いがある。
本当に同じ年数を生きてきたのかと思うほど、たくさんの経験を積んで、自分の軸がしっかりとある他の就活生。
「痛いところをついてくるなあ、でも、ごもっともだなあ」という質問を投げかけてくる面接官。

昨日、ある企業の最終面接に行ってきた。
結果はその日の夕方に来た。

「今回はご縁がありませんでした。」

最終面接の顔ぶれを見れば納得のいく答えだったし、「これ以上私にできたことはなかった。後悔はない。」という気持ちがすぐに現れたのは、それが本心だったからだと思う。
最終面接を終えて、カフェでゆっくりしていたので、自宅にいる母に、「後悔はないよ」というメッセージとともに結果を伝えた。

「よく頑張った(ラッコが拍手する絵文字)」

というメッセージを見た時、思わず涙がこぼれた。
今まで、みんなに遅れているのに頑張ろうとしない自分がすごく嫌で、「頑張る」ということばが自分には見合わなさすぎてしんどかった。
就職活動が本格化する春も、「頑張りたいのに頑張れない自分」がものすごく辛くて、毎日夜になると不安で泣いていたことがあった。
あの時の自分は、先が見えないことに向かってどんなふうに走っていけば良いのかが分からなかった。
どんなに努力しても、みんなに追いつけないことは分かりきったことだった。
でも、あの時と、今の自分で少し変わった考え方がある。

「努力は、思うような結果で返ってくるかは分からない。だけど、その努力は必ず、相手に届けることばや考え方に"力"となって表れる。」

そんな風に感じるようになった。
あの時も含めて、以前は、周りの目を気にして、自分のプライドを捨てられなかった。

でも今は、自分には何ができて何ができないかが前よりも分かった。だから、あまり先のことは気にせず、とにかく目の前のことと、1つずつ向き合っていくようになった。

就職活動をする上で、自分がしたいことをするか、それともそれを割り切って別の道を進むか、とても悩んだ。
中学生の頃からぼんやりと、「将来は何になりたいの?」と聞かれたら答えていたお仕事があって、やっぱりそのお仕事を目指す道を選んだ。
だから、もしご縁がなかったら、また次の道を考えなきゃなあと、今は1つの道に全力をかけられるように、あまり自分にプレッシャーをかけない考え方が大きくある。

みんなを幸せにする方法はない。
自分が幸せを感じている中でも、苦しんでいる人や涙を流す人の姿が頭から離れないことがあるように。
自分が感じている幸せは、本当はもっと別の誰かのために届けられるものではないのかと感じることがあるように。
だから私は、「私だったら誰を幸せにできるか」「誰を幸せにしたいか」を考える必要があることに気づいた。
私が選んだこの道を、その道を歩む人が見たときに、適性がないと思われても、今なら、後悔はないと思える。
絶対なんてないし、選んだ道をどんな風に生きるかが大切だと思うから、また明日から1つずつ丁寧に取り組んでいこうと思う。


最後に2つ。

最終面接前の4次選考で出会ったある子が、待合室で「最近ジミンちゃんにハマってて…」とこぼした。
たまたま一緒になった帰り道で「私も、ユンギさんが好きで…」とこぼすと、「こんなにメンバーみんなを好きになれたことが初めてで、言語も歌もパフォーマンスも、全部初めて見るもので、今すごく楽しいの!」と目を輝かせて話してくれた。
最終面接にもきっと来るだろうな…と思っていたから、ジミンちゃんのキーホルダーを持って行った。
「出会えてよかった。これ、好きな子が持ってるとジミンちゃんも嬉しいと思うから、よかったらどうぞ。」
と渡すと、「初めてのグッズだ〜!」と喜んでくれて、私もアミになりたての頃、ジンペンの方から色んなグッズをいただいたから、遠回りだけど恩返しになっていれば良いな、なんて思った。
その子には結果を報告しなきゃと思って、「私はご縁がなかったみたい。だけど、私たちが出会えたことが縁だと思う☺️」と送ると、「実は私は内定をもらったんよ…だから悔しい…」と返してくれて、私は本当に本当に嬉しかった。きっといっぱいいっぱい考えてことばを絞り出してくれたんだろうなってメッセージが綴られれいた。夢に向かってすごく頑張っていた子だったから、ホッとできて良かったな。企業も見る目があるなあって思うと同時に、まっすぐに誠実に活躍するんだろうなって思った。私も一緒に働きたかったなって想いもあって、悲しいって気持ちもなかったといえば嘘になるけれど、すごく良い出会いだった。


そして、家に帰って、ご飯を食べる気にもなれず、母の顔を見ると泣いてしまいそうで、ベッドで横になった。
気がついたら寝ていて、深夜2時頃に起きたら、無性にユンギさんのことばが聴きたくなって、「꿀FM」を再生した。


コロナ禍で家に閉じこもっているアミを楽しませようと、ユンギさんが始めたもので、ちょうど2020年の5月のこの時期のコンテンツだった。
1番時期が近かったのが、ジンくんがゲストの回だった。
「お日さまとお月さまになったきょうだい」という韓国の絵本の読み聞かせと、バンタンの歌でBINGOをする回だった。
別に落ち込んでいる人を励ますようなそんな会話はなかったのに、ジンくんとユンギさんの他愛もない会話に笑える自分がいて、「ああ、きっといくつもの壁にぶつかって、痛みを経験してきたから、こんな優しい会話になるんだな」と感じた。


最後にユンギさんが締めの言葉で、

「アミのみなさん、お疲れ様でした。今日も。」

と投げかけてくれた。もう4年も前のユンギさんの声なのに、今の私に届けてくれているのかと思うほど色褪せなくて、「今日も」というフレーズが、何気なくこぼれたものなのかもしれないけれど、みんなそれぞれ、日々生きることに精一杯だということをまっすぐに心に留めてくれている人がいるように感じられた。

ユンギさんのそのことばにウルっときていたら、急に結構激しめの咳をした後、ちょっと苦笑しながら「むせた(笑)」といって唐突にラジオを切るユンギさん。

思わず、涙がこぼれながら「ちょっ笑」っと突っ込んでいる自分がいた。

あ〜あ。
あなたがいてくれて本当によかった。



(今日は少し、自分の話をしてしまったけれど、この気持ちを残しておきたいと思ったこと、そして、この場所が頭に思い浮かんだこと、すごく私の救いでした。

最後まで読んでくれた方、いつもいつも、こんな私のことばにハートを押してくれる方、本当に本当にありがとうございます。)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?