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【本】100分de名著から学ぶ

自分の考え方のクセがおかしいな、と思うことがよくある
もう少し上向きに物事を考えたいと思って再読した本

100分de名著 アドラー『人生の意味の心理学』
岸見一郎 NHK出版

100分de名著は、難しい本をわかりやすく専門家の方が説明してくれる本
大学の講義を受けているような感じで読める

著者は岸見一郎さんで『嫌われる勇気』など有名な本を書かれた人

2016年の本だったので、もう8年ほど前に買った本
当時のことを思い出すと、やっぱり仕事と育児で疲れていたときだった

正直、内容を全く覚えていない
効果があったかもわからない
内容を理解できていなかったように思う

内容は
【はじめに】 すべての人は対等な関係にある
第1回 人生を変える「逆転の発想」
第2回 自分を苦しめているものの正体
第3回 対人関係を転換する
第4回 「自分」と「他者」を勇気づける
となっている

特に第1回の「逆転の発想」は考え方のクセを修正するのに良かった

人はみんな同じ世界に生きているのではなく、自分が「意味づけ」した世界に生きている
とあった

例えば、経験を通した考え方は、人によって違う

自分も受けたんだから(意味づけ)このつらい経験を人も受けるべきだ(考え方)、とか
つらい経験をしたから(意味づけ)自分は何をしても許される(考え方)
と思う人もいれば
このつらい経験を他の人に起こって欲しくないから(意味づけ)対策をしなくてはいけない(考え方)
と思う人もいる

自分の考え方や行動の理由を、自分にとって都合の良い過去の経験から選んでつけ足している状態
過去の経験に「どんな意味を与えるか」によって現状を決定していることになるそうだ

耳が痛かったのは
「何かによって自分の今の生き方や行動が決定されていると見たい人は、そのように見ることで自分の責任を曖昧にしたいのです」
という言葉

今の自分の決定の責任を過去の自分に負わせて、今の自分は楽をしようとしているのか、と思った

過去の自分がかわいそう
耐え抜いて頑張ったのに、責任までとらされるなんて

だいたいが、現状で嫌なことをこの方法で解決しようと思っている自分に気づいた
そして、このクセが修正されないと、今度は今の自分が、未来の自分から責任を負わされるループが生まれる


修正方法としては

「その行動をする目的を認識する」こと

例えば、「つらい経験があり、外に出られない」のではなく「外に出たくない(目的)から、つらい経験を理由にしている(行動)」という状況

この「目的」をはっきり認識することで、目的を達成させる手段を他の手段に変えることができる
その行動を未来につながる良い行動に変えれば、目的を達成させながら、プラスにしていくことができる

「外に出たくない(目的)から、今日はカーテンを開けて、窓際に座ってみよう(行動)」とか
ちょっと気持ちが上がりそうな行動をしてみる


自分の考え方や行動について、その「目的」を考えるクセをつけることで
過去に遡って責任転嫁するだけで何も変えようとしない状況
今の自分が目的を達成させる方法を判断して、未来を良い方向に向けようとする気持ちを持てること
が学べた

部分的な内容だけだが、まずは考えるポイントを意識して行動を起こしてみたいと思う

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