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100均の材料でキャラドール作る(②ウィッグキャップ作り)

この記事にはカスタム前のドール(人形)素体、生首状態のドールヘッド等の写真が多く含まれます。苦手な方はご注意ください。

これまでのあらすじ

セリアで売ってるドール素体を使ってキャラドールを作ろうとしています。
前回は扱いづらいヘッドの形状を補正するために増設パーツを作りました。
詳しくは前回の記事をご覧ください。


【今回やること】ウィッグキャップを作る

ウィッグキャップは、ドール用のウィッグを作るための土台になるものです。使用するドールヘッドの大きさに合ったものが必要です。

今回の自作ドールウィッグの作り方

実は対応するサイズのウィッグキャップもセリアで売られています。
ただ、市販品は基本的に毛束を縫い付けるための作りになっていて、貼り付けるやり方では扱いにくそうなので自作します。

使用する道具

今回は少ないな
  • ヘッド+前回つくった増設用パーツ 
    増設後の形に合わせてウィッグキャップを作ります。

  • 裁ほう上手
    速乾強力な布用のボンド。別の目的で買って、そのまま使っています。
    なんか知育的ケモ菓子みたいないい匂いがします。
    ウィッグキャップ作るだけなら接着剤として固まればよいので100均の布用接着剤でもいいのかも(使ったことないので使用感はわからない)。
    毛束を貼りつけるのにも使えるので、持っておいて損はないです。
    ちなみに木工用ボンドでもできますが、後でお湯を使ったウィッグセットをするかもしれない点を考慮して、乾燥後に耐水性のある裁ほう上手を採用しています。

  • ストッキング
    ウィッグキャップの本体になる素材。100均で2足セットで売ってたのを買いました。薄くて伸縮性のある布的なものであれば割と何でも良いです。

  • からまないゴム
    100均のヘアアクセコーナーにあったやつ。いっぱい入っていてヘアセットでも使えるので、一袋持っておくと便利です。


  • 前回に引き続き接着剤を伸ばすために使うので、筆先が傷んでもよいもので。

  • スポイト
    前回に引き続き水を入れておくのに使います。

  • コンタクトケース
    水で接着剤を薄める時に皿にします。なんでもいいです。

また写真に撮り忘れたんですが、ラップハサミも必要です。

前回書きそびれましたが、ヘッドは本番用とは別に作業用のものを一個余分に買って、そちらを使っています。(顔がうっすら書いてあるのは作業用です)
接着剤がついちゃっても安心。ただ、安価なだけあって個体差があるみたいな話も聞くので、汚さないように作業できるなら本番と同じヘッドでやるのが一番いいのかなあと思います。

実際に作っていく

ヘッドに前回作った増設パーツを被せます。増設パーツは頭頂部ギリギリまでしかないため、手を離したらすぐに滑り落ちてしまいます。
丸めたテープを内側に貼り付けて軽く固定してから作業しました。

増設したヘッドの上からラップを被せます。

どうしても耳の後ろに空間ができやすいので、あまり引っ張りすぎないように少しだけ余裕を持たせてやると良い感じです。

次にストッキングを切り出して、ヘッドに被せていきます。

後ろ側にはなるべくしわが寄らないように、前にストッキングを集めていきます。
しわを伸ばしたくてついストッキングを引っ張ってしまうのですが、この段階ではあまり引っ張りすぎないように注意。
良い感じにまとまったらゴムで縛って止めます。

裁ほう上手を水で薄めて、全体に塗ります。
水分で密着させながら塗っていくイメージで。
ここで少しストッキングを引っ張って、しわを伸ばしながら塗っていきます。

耳の後ろが浮きやすいので、ゴムで上から抑えていきます。

ゴムの色が以降の写真と違うけど気にしないでほしい(これ撮ってすぐ失くしたため)

こんな感じに絡まないゴムを3つ連結して、両端のゴムをマスクみたいにヘッドの耳に渡して掛けます。

見えにくいけど両耳にかかっています
罰ゲームか何かか?

締め付ける力が強すぎるとソフビが変形しちゃうかもと思ってこんなやり方をしてみましたが、いっそタコ糸とかで縛っちゃった方がしっかり抑えられてよかったかも?(ただ、裁ほう上手で糸ごと接着されてしまう可能性が高い…)

とにかくこの状態で一度乾かします。

乾いたら、今度は裁ほう上手を水で溶かずに全体に塗ります。
毛束を貼り付けるときに接着剤が裏抜けしてしまわないように、繊維の間に塗り込む感じでしっかり塗りつけます。

裁ほう上手はテクスチャーが硬めというか、粘度が高くてちょっと伸びにくいので、ヘッドに直接垂らしてから筆で伸ばしていくとムラなく塗りやすいです。
綺麗な透明でどこまで塗ったかまるでわからなくなるので、右上半分、左上半分、おでこ…みたいな感じで何回かに分けてエリアごとに塗りました。

耳の裏は、筆の先を直角に当てて押し込むといい感じです。

全体が乾いてから更にもう一度、同じように全体に裁ほう上手を塗ります。
この時に一度耳の輪ゴムを外してみたらまだちょっと浮き気味だったので、しっかり裁ほう上手を塗りつけた上でもう一回かけておきました。

塗り終わったらしっかりと乾かします。
裁ほう上手は乾きが早いので、結構すぐ乾きます。

頑張った甲斐あってそこそこくっついたみたいです

完全に乾いたらヘッドから外します。

薄くて柔らかくて外しにくいよ〜

裏のラップも一緒についてきますが、まだ剥がしません。
試しに周囲を切り取ってみたら、あまりに薄く柔らかすぎてさすがに扱いづらい。
ヘッドに被せ直すのも一苦労だったので、急遽もう一度裁ほう上手を重ね塗りしてみました。周囲を切ってしまったので、引っ張る力が足りないところはマスキングテープで固定して、一晩乾かします。

なんか…グラデ便箋みたいになってしまった…(?)

次に作るときはストッキング2枚重ねで作ったほうが良さそう。
前回(ペパ先)あまり伸びない素材で硬めに作って大変だったので、今回は柔らかく作ってみたのですが、柔らかすぎるのも考えものかもしれません。硬さのおかげでやりやすい作業もあったので、もう少しいいバランスを見つけたいですね。

そして翌朝。
なんとか扱えそうな硬度になったので、余分なところを切り取っていきます。

耳の後ろはギリギリを攻めつつ。
襟足ここまで必要かな…? 一応残しておきました。
前から見るとこんな感じ。

ちょっと浮いてしまっているところもありますが、これくらいなら毛を貼ったらわからななくなるはずです。

切り終わったら、裏にはり付いたままのラップを剥がして……

剥がれね〜〜〜

ええ? なんで…?
材質的にはくっつかないはずなんですが…
ウィッグキャップの裏がつるつるしているとセットの時に滑ってやりにくそう………
とはいえ、これなら接着剤の裏抜けの心配はないし、レンジにもかけられるようなラップなので耐水性と耐熱性ももちろん問題ない。
これはこれでメリットがあるかもしれないので、このまま進めてみようと思います。

というわけでウィッグキャップの完成です。

ストッキング1枚を接着剤で固めたものなので、薄くて軽いです。

増設パーツなしだと、かさ増しした分の後頭部の空間が透けて見えます

固めてしまったとはいえ、全然やわらかい。ふにゃふにゃしています。

次回はいよいよ、ウィッグキャップに毛束を貼りつけてウィッグを作っていきます。
「前回の増設ヘッドをそのままウィッグキャップにしちゃえばいいんじゃないの?」と思った方もいるかもしれませんが、その辺の理由もウィッグを作るときに説明していきます。
次は時間がかかる作業なので、記事を出すのには間が空いてしまいそうです。気長にお待ちいただければ幸いです。

それではまた~

(1/24追記)ウィッグキャップ改善

よくよく考えると裏面にラップがある状態はウィッグのつむじを作る作業に支障が出るので、結局ウィッグキャップを作り直しました。
ちゃんと確認したら裁ほう上手はポリエチレンを接着できないと書いてあったので、台所にあったポリエチレン製の袋を切って使いました。
ついでにストッキングも二枚重ねにしたよ。

面白いくらい綺麗に剥がれたわ

ラップならなんでも跳ね返してくれると思い込んで使っていたけど、こんな事もあるんですね。ちゃんと材質を確認してから使おうな(反省)

それと作業とは全然関係ないですが、待機中に服も髪もないと寒そうで申し訳なかったので、セリアで服を買ってきました。

フードは頭のサイズぴったりくらいなので、ウィッグつけたら被れなくなりそうです。

ぬいぐるみ用ですがポンチョみたいな構造なので、あまりサイズを気にせず着せられました。
なんとかこれで乗り切ってくれ…!!


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