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100均の材料でキャラドール作る(①準備編)

この記事にはカスタム前のドール(人形)素体、生首状態のドールヘッドの写真が多く含まれます。苦手な方はご注意ください。

新年! 新しいことを始めよう!
ということで100均材料や家にある物を利用してキャラドールを作ってみることにしました。自分、動く立体が好きなんですよね。とはいえ、都合よく推しの動く立体が公式で出るわけでもなく。ましてやイマジナリニンジャとかオリキャラとかは可能性自体ないじゃないですか。
かくなる上はハンドメイドZOY。これはその記録です。

ねこちゃんも興味津々

素体はこれ。
頭と体がそれぞれ110円。みんな大好きセリアで購入しました。
うっかりパッケージを捨ててしまったので詳しいことがわからない。ドル活シリーズの「可動式ドールボディ(10cm)」と、「ドールヘッド(ベビータイプ)」です。ダイソーにもパッケージだけが違う同じものがあるらしいです。
100円なのにボディはまあまあ可動するし、ヘッドはサラサラした質感のいいソフビです。正直、素体状態で動かしてるだけで結構楽しい。関節かっちりめでちゃんと自立するし。これで合計220円は破格の安さだと思います。
サイズや肌の色、フェイスのバリエーションもいくつかあるようなので、興味があったら各自で調べてみてください。


ドールの計画を立てる

素体をキャラドールにカスタムする際に必要なものは大きく分けて3つ。
(ドール用のウィッグ)
(ヘッドに顔を描く/目は穴をあけてドール用のアイを入れてもよい)
(お人形サイズ)
この3つをDIYしていく。で、できるのか!? やるんだよ…!

問題はどんなデザインのドールを作るかということ。
実はこの記事を書く前にペパ先のドールウィッグを作りたくて一回挑戦してみたのですが、失敗してしまいました。今回はそこから得た情報を踏まえて改善案を検証しつつ、ドールの完成を目指したい。
ペパ先は毛を2色使うし、長さも量も結構使うため失敗した時のダメージが大きい……
というわけで。

検証を兼ねた挑戦である今回は、インターネットアバターにしているキャラを作っていきます。自分のキャラだから気も楽だし。
上手くいきそうなやり方がわかったら、その時はペパ先も必ず作るからな!

【今回やること】ヘッドの絶壁を対策する

まずはこれを見てくれ

この100均ドールヘッドはコストカットのためなのか後頭部の形がぺったんこになっています。これが結構厄介で、ドールウィッグを作る際に毛の形が不自然になったり、毛を短くカットすると変な方向に毛が跳ね広がりやすくなってしまいます。(前回の敗因のひとつ)
ということで、まずは後頭部の形を補うパーツを作っていきます。

使用した道具

だいたい全部家にあったものを使いました

ティッシュ
 これで固めて後頭部を増設します。概ね2枚くらい使っています。
木工用ボンド
 水で溶いてティッシュを貼り付けていくのに使います。
牛乳キャップ ・コンタクトケース
 ボンドを水で溶く際に皿として使います。何でも良いです。
 コンタクトケースは蓋ができるので作業中断の際の乾燥防止に便利。
スポイト ・水筆
 いちいち水道まで水を取りに行くのが面倒なので水を溜めておくのに使いました。この水筆は水専用にしているので筆の部分は使っていません。

 ボンドを塗るのに使うので、筆先を傷めても惜しくないものを使います。
 私は余っていた100均のネイルブラシを使っています。できればもう少し幅広のもののほうが使いやすいかも。
ヤスリ
 私が使っているのは100均のダイヤモンドやすりです。
 紙やすりでもなんでもいいですがあまりに目の粗いものはNG。
マスキングテープ
 表面の保護や仮止めに無限に使います。安いやつでOK。

写真に入れ忘れたけどラップハサミも必要です。
どちらもごく普通の、家にあるもので大丈夫です。

後頭部を増設していく

まずはドールヘッドにラップを巻いて保護します。
後ろ側は襟足近くまで紙を塗りつけるので、ラップは鼻のあたりに集めて留めています。
この上から水で溶いたボンドを使って、小さく切ったティッシュを貼り重ねまくります。

つまり張り子ですね

粘土やパテで作った方が絶対早いのになぜこんな事をしているかというと、単純に紙粘土やら樹脂粘土やらが家になかったからです。
もしこれから同じようにセリアドールの後頭部を盛ろうかなと思っている人がいれば、この記事の真似をするよりも100均で樹脂粘土などを買ってきて使うことをおすすめします(後の工程で高温にさらされる可能性が高いパーツなのでおゆまるは非推奨です)。

嵩を出したい時は盛りたい部分に対して少し大きめにちぎったティッシュを置き、盛りたい部分に向かって周囲を折りたたむようにして塗り付けると良かったです。

なるべく筆で押し込んで塗り付けるようにして貼っていくのですが、嵩が出てくると濡れて柔らかくなったティッシュが筆の動きでよれてしまったり、千切れてボソボソになりやすくなるので、途中で適度に乾かしながらやると良いと思います。だいぶ気長にやりました。

丸みが出ました
増設前との比較

色々な角度からよく観察して良い感じに盛れたら、少し乾かしてから全体にボンドを水で薄めずに塗ります。
切り口をあとでヤスリがけするので補強したほうがいいかなと思って厚めにボンドを塗ったのですが、切るのが難しくなるだけであんまり意味なかったです。

この辺で切ろうかな?って所にマーカーで色を付けてみました。
襟足側も忘れずに

塗り終わったらしばらく放置して、しっかりと乾かします。
使用した道具には書いてなかったのですが、ペンとか割り箸とかをドールヘッドの首の穴のところにさしこんで、適当な台座になりそうなものに固定すると即席のスタンドになります。乾燥させるだけなら机のヘリに棒をテープで固定するだけでも全然大丈夫。

乾燥中…

乾いたかなと思ったらラップから剥がして、内側も乾いているかしっかり確認します。ドライヤーとか使わずに完全に自然乾燥だと数日かかるかも。わたしは1日半くらい待ちました。お急ぎなら粘土での増設がおすすめ!

完全に乾いたら、ヘッドに直接被せて様子を見ながら余計な部分を切り取ります。写真撮り損ねてしまったんですが、耳に被ってる部分も耳の後ろ側で切り取りました。

こめかみから頭頂部のラインはこの辺に取りました。
マーカーガン無視で笑う

うまく切り取れたらヤスリで形を調整します。きちんと乾ききってからやらないと悲惨なことになるので気をつけよう。
表面はつるつるにならなくても大丈夫。明らかに形が歪なところを削り取るくらいで充分です。上下左右、色々な角度から見ながら進めます。

ヤスリを使うときはヘッドをマスキングテープで保護しておくと安心です。

特に頭頂部からこめかみにかけてのラインは、ヘッドとパーツの境目ができるだけなめらかになるようにヤスリで薄くします。完全に段差をなくすのは難しいし疲れてしまうのでそこそこでやめました。

だいぶ薄く密着してるんだけど写真じゃ分からない…

ヤスリがけが終わったら増設用後頭部の完成です。
見た目はよくないけど、ウィッグを作る間だけ使うものなのでまあいいかな…。
材料はティッシュ2枚と少しのボンドなので、結構カチカチな割には軽量に仕上がりました。

裏向きじゃないと持つのが難しい

次回は増設したヘッドを使ってウィッグキャップを作っていきます。
(隙間時間で作業しているので気長に見守っていただけたら幸いです)

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