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L:39 ガラスミテキタ

2023.10.08

昨日のすみだガラス市に続いて、今日はギャラリーを2つ見てきた。

一つ目は
藤井友梨香 「まわる、めぐる」

写真撮影ができなかったので、なんとか目に仕舞い込んできた(笑)以下、写真はインスタやネットのものなどで。

感想としては、すごくよかった!あんまり、装飾の凝ったガラスは好みじゃないので、どうかなぁと思ったけど、作品にストーリーがあるのと、七宝の色がとにかくきれいだった。

ギャラリーの方が、作品の説明をしてくださってどうやって七宝をつけているとか、作品の色についてどこからインスピレーションを受けたのかなど、教えていただき、それもよかった。
技術的なことはここの書かれていることを簡潔に説明してくださったと思う。↓

色彩については、このあたりのことを説明してくださったと思う。

その説明が作品に投影されていて、個人的にはオレンジの美しさとが印象に残った。別のツユクサの色もずっと見ていられる美しさだった。また、随所に細工というか、仕掛けがあって、所謂ガラスに光が通るのを見て楽しむ以外にも、器としてのおもしろさも感じられた。

二つ目は
2002年卒多摩美ガラス5人展

個人的には宮城真理子さんの作品が印象に残った。在廊されていて、こちらのど素人の質問にも丁寧に答えてくださって、どうやってガラスの中にガラスを入れるのか、穴あきをどのように作るかなど、説明してくださった。奇しくも、小灯で聞いた話と重なる部分もあって興味深かった。写真は私が撮影。実物はあと8倍くらいよい。

穴が空いたガラスの中に別のガラスが入っている
こちらも上半分は別のガラスがくっついている

2002年卒業というと自分と同じなので、年代的にはかなり近いのだろうと思った。20年続けて来られる中で、どういう流れで写真のような作品が生まれたのかも教えてくださった。

いろいろ話してくださったことに甘えて、こちらも聞きたいことが増え、少し作品とは離れて、「20年近く続けていると上手になっていきますか」と質問をした(笑)もちろん上達はすると思うが、どういう時にそれを感じるのか興味があった。

同じことがより早くできるようになると。ガラスは実際に触れることができず時間とともに固まってしまうので、最初は何度も作業をやり直すことがあったとのことだった。それが同じ時間でより多くのものが作れるようになったと。

そうすると、これからもどんどん上手くなっていきますかと質問したら、それはまた違う問題があると。
吹きガラスはとても体力がいるので、若い頃に比べると、大きなものが作れなくなってくるし、集中力、目も悪くなってくると細かい作業が難しさを感じることもあると言われていた。ただ、それでもこれまでの経験で補うことができる部分も多いとのことだった。

まったくしていることは異なっても、同年代的に感じる変化(衰え)には、わかる〜という部分が多く、こういうものづくり・アートの世界でも変わらないのだなと思った。

これを書くにあたって、いろいろリンクなど調べていると、この展示に関する宮城さんのインタビューもあり、これも共感する部分がありおもしろかった。
宮城真理子 インタビュー ◇◇◇2002年卒多摩美ガラス5人展

宮城真理子さんのWebサイト


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