将棋を30代になってから始めた私が将棋ウォーズ初段になるまでにやったこと
はじめまして。
私は主に趣味である将棋、麻雀、数学、英語に関する記事を書いて情報発信しているブロガーのmasaです。
ブログは下から飛べますので、気になった方は訪問してください。
私は30代になってから将棋を始め、その魅力にハマり、今まで将棋を指し続け、この度将棋ウォーズで初段になることができました。
地元の将棋道場では、直接測ってもらったわけではありませんが、3段レベルと言われております。
ここまで来たら、ある程度実力者の仲間入りは出来たかなと思うのですが、ここまでの道のりは決して平坦なものではなく、色々試行錯誤してきました。
そこで今回このnoteでは、私が将棋ウォーズ初段になるまでにやったことと、その中でも効果が大きかった勉強法について紹介したいと思います。
それでは行きます。
初段になるまでにやったことのフロー
⬇駒の動かし方を覚える
⬇実践して、体に染み込ます
⬇棒銀を覚える
⬇1手詰め
⬇手筋を覚える
⬇3手の読み、3手詰
⬇得意戦法を作る(角換わり、相掛かり)
⬇対抗形の対策、美濃囲いに崩し方を覚える
⬇5手詰、寄せの手筋
⬇苦手戦法を対策
⬇長手数の詰将棋、とにかく対局、感想戦、棋譜並べ
大体こんな感じ。それではそれぞれのステップを詳しく掘り下げていきます。
駒の動かし方を覚える
まず本当に将棋始めたての頃は、駒の動かし方も曖昧だった(例えば金と銀の違い)ので、それを覚え直すところから始まりました。
実践して、体に染み込ます
駒の動かし方を覚えたら、次は実際に対局を行い、駒の動かし方を頭で覚えたものを体に覚え込ますようにしていきました。
大体50局も指せば、動かし方で迷うことはなくなり、角の効きなんかも意識できるようになってきました。
対局は友達とやるか、または将棋ウォーズ、無料で無制限でやりたかったら、将棋クエストがいいと思います。
もし人とやるのが恥ずかしい人だったら、ぴよ将棋というこちらも無料で、ものすごく機能が充実したアプリがあるので、そちらを利用してもいいかもしれません。
棒銀を覚える
次は、経験者からアドバイスをいただき、棒銀を覚えていくことにしました。ここでは飯塚先生の最強棒銀戦法を読んでいきました。
ここで意識したのは、盤に駒を並べて、実際動かしながら学んでいくということです。
そうしたほうが頭だけでなく、体でも覚えられるのではないかと考えたからです。
この方法は初段になった今も変わらず、この方法がベストだと考えています。
あと棋書を読むのと並行しながら、対局も行い、インプットしたことをしっかりアウトプットしていくことで身につけていきました。
これは受験勉強にも通じるところがあり、受験勉強と将棋の勉強は非常によく似ているなという印象です。
なので余談ですが、子供の頃に将棋をやっていたほうが受験勉強で有利になるのではないかと思います。
ですので、これを読んだお母さん、お父さんがいたら、子供に将棋をさせてあげるのもいいかもしれません。
1手詰
棒銀を覚えたあとにやったのは1手詰めです。
やはり棒銀を覚えると、初心者同士だと序盤で優勢になります。
しかし、最後の詰まし方がわからないと将棋は勝つことができません。
ですので、ここで1手詰をしたのは良かったと思います。
1手詰めの勉強に使ったのは、1手詰ハンドブックとみんなの詰将棋というアプリです。
これは詰め将棋作家として有名な浦野先生が書いた本で、問題数も200問と十分あり、良い問題が多く、とてもオススメです。
みんなの詰将棋は、無料ですが、とてもいいアプリなのでこちらで勉強するのもいいと思います。
詰め将棋の勉強の仕方は人それぞれですが、私が勧めているのは盤や駒をを使わずに、頭の中だけで考えるという方法です。
これをすると詰みのストックだけでなく、読みの力も上がるので非常におすすめです。
今でも基本詰将棋を解くときは頭の中で考えるようにしてます。
手筋を覚える
棒銀を覚え、1手詰を勉強したら初心者相手なら、あまり負けなくなります。
しかし、もう少し強い相手になると、棒銀の受けを知っていたりするため、序盤で差がつかないので、ちょっと工夫が必要になります。
その時に重要なのが手筋というものです。
手筋というのは中盤で、手に迷ったときにどう指すかの指標になる、いわば受験勉強でいうところの定石、公式と呼ばれるものです。
やはり数学でもそうなのですが、公式や定石を知らないと問題を解くことができないのと同じで、将棋でも手筋を知らないと、いい手を考えることができません。
しっかり手筋を覚えましょう。
ここで私が使ったのは、羽生の法則です。
この本は言わずとしれた、歴代最強棋士の一人である羽生先生が書いた本です。
羽生先生の本は、私が評価するのもおこがましいですが、かなり解説がわかりやすく、内容が濃いものが多いです。
手筋を集めた本もやはり、解説が詳しいのと殆どの手筋を網羅しているのではないかというぐらい内容が濃いです。
この本をやれば手筋の勉強はもうしないでいいと思います。あとは実践で学びましょう。
3手の読み、3手詰
ここまで勉強してくると間違いなく、中級者にはなっており、将棋ウォーズでも3級くらいの実力になってると思います。
ここから初段まではあと一歩なのですが、その一歩が意外に長かったです。
そこで3手の読みとそれを身につけるために3手詰をしていきました。
3手の読みとは、自分が指して、相手が指して、自分がこう指すというのを頭の中で読むことです。
将棋の醍醐味としてあるのが、指し手の読み合いです。相手の考えを読み切り、優勢に持ち込めたときの快感はかなりのもので、これが将棋をやる意義と言っても、過言ではないと思います。
手を読めるようになると、一段と将棋が面白くなります。
ではどうやってその3手の読みを身につければいいかということですが、実践でしっかり読むのとようにするのに加え、3手詰を解くのがいいと思います。
おすすめは1手詰の時と同様に、ハンドブックシリーズとみんなの詰め将棋を使うのがいいと思います。
ここでもやり方としては先程と同様に、頭の中だけで考えるのがいいです。
こうすることで読みの力が養われます。
あと3手詰は何度も繰り返し、考えて、解くレベルでなく、瞬時に形で答えが出せるレベルまでもっていきましょう。
得意戦法を作る(角換わり、相掛かり)
ここまで来ると、だいぶ強くなっており、将棋ウォーズで1級、地頭が良い人なら初段の実力があると思います。
ただ今のところ棒銀しか使える戦法がないため、棒銀の受け方を知っている人相手だとなかなか勝てません。
そこで他にも戦法を身に着けましょう。
おすすめの戦法は角換わりと相掛かりです。
角換わりは、あの藤井8冠の代名詞と呼ばれるくらい先生の得意戦法の1つです。
この2つの戦法はアマ・プロ問わず人気があるので実践でも出てきやすく、ここを勉強すると勝率がぐっと上がります。
おすすめの勉強本としては、相掛かりの戦い方とこれだけで勝てる角換わりのコツです。
これらの本は内容が非常に充実しているのと、キンドルアンリミテッドというサービスに加入すればなんと無料で読むことができます。
これらの2つをやればとりあえず他の棋書は読まなくてもいいと思います。
ちなみにキンドルアンリミテッドについては、私のブログで詳しく書いてますので、そちらも合わせてご覧ください。
ブログのURLはaimar1025.comです。
対抗形に対する対策、美濃囲いの崩し方を学ぶ
そして得意戦法を身につけることと同じくらい大切なのが、対抗形に対する対策です。
対抗形とは、こちらが居飛車で相手が振り飛車であるときの形のことをいいます。
振り飛車は藤井猛九段や菅井8段の影響で、プロ・アマ問わずかなり多い人気戦法です。
そのためここもしっかり対策しておかないと勝てないですし、逆にここをおさえれば、かなり勝率がアップします。
王道の振り飛車には四間飛車、三間飛車、中飛車がありますが、まずは四間飛車に対する対策をするのがいいと思います。
使い手が多いのと、振り飛車の基本になってるからです。
対抗系の勉強としては、渡辺9段が書いた四間飛車破りと、金子タカシさんの書いた美濃崩し200を読むのがいいです。
どちらも良書で間違いないです。
特に美濃囲いは振り飛車の基本の囲いであり、シンプルな囲いながらめちゃくちゃ硬いので、これを崩せるかが、振り飛車に勝てるかの肝になります。
なので美濃崩し200はしっかり読み込むべきです。この本では色々なパターンの崩し方が、わかりやすく整理されています。さすが東大出の金子さんといった感じです。
あと一つ加えておきたい情報が、この度将棋YoutuberであるSugarさんが、へな急という本を出したのですが、これが自分の中ではめちゃくちゃ良書だと感じています。
というのもへな急はこれまでにあった振り飛車に有効な45歩早仕掛けという定跡を、更に改良した素晴らしい戦法だからです。
私の勝手な予想ですが、へな急の登場でプロはわかりませんが、アマチュアでは振り飛車が減るのではないかと考えています。
しかもこの戦法は先程挙げた王道の振り飛車全てに対応してるので、勉強して損はないと思います。
5手詰、寄せの手筋
ここまで行くともう確実に初段に達していると思います。
ここからはさらに強くなるためにやってほしいことなのですが、5手詰と寄せの勉強です。
寄せとは、詰みまでもっていく一段階手前の状態のことで、2段以上の強い人は例外なくこの寄せがうまいです。
必死、詰めろといったもののかけ方をしっかり勉強しないといけません。
ここで使う棋書は、5手詰ハンドブックと寄せの手筋200です。
この2つは疑いなく良書なので、しっかり勉強しましょう。
あと更に羽生先生の書いた羽生の終盤術もかなりおすすめなのであわせて読むと良いと思います。
解説も丁寧で実践的です。
長手数の詰め将棋、とにかく対局と感想戦、棋譜並べ
今は私はこの段階なのですが、長手数の詰め将棋、と対局数を重ね、しっかり感想戦で振り返ること、棋譜並べをしています。
長手数の詰め将棋ですが、これは11手詰以上の詰め将棋などです。
使っている棋書は詰め将棋サロン名作選です。
この本は長手数の詰将棋が400問以上収載されており、一つ一つの問題が面白くかつ芸術的です。
かなり内容的にもおすすめなのですが、こちらもなんとキンドルアンリミテッドで無料で読めてしまいます。普通に買ったら2000円以上する本なので、めちゃくちゃお得です。
そして実戦はしっかり感想戦をして、行っています。相手は会社の同僚や将棋ウォーズなのですが、やはり自分と同等か少し強いくらいの人とやるのが一番楽しく、上達もしやすいと思います。
プロの対局を見ること
私たちは今では幸せなことに、プロの対局をAbemaの中継とかで簡単に見ることができます。
ただことさら将棋力向上にはそこまで影響がない気がします。
というのもプロの方の対局は一手に一時間近く考えていたりするので、私レベルだと指し手の意味が全くわかりません。
ただABEMAトーナメントなどの早指しは、若干わかりやすいので勉強になると思います。
将棋Youtuberの動画を視聴
今の時代はやはり幸せなことにプロの方の将棋ウォーズ実況・解説動画などを無料で見ることができます。
これは使わない手は無いので、どんどん利用しましょう。
わたしのおすすめのYoutuberをあげると、
藤森哲也先生
伊藤真吾先生
香川愛生先生
中村太地先生
鈴木大介先生
などです。他にもたくさんいらっしゃると思いますが私のおすすめということです。
私の失敗談
ここで最後に私の失敗談も上げておきたいと思います。
それは早い段階で棋譜並べ(しかもプロの)をしてしまったことです。
というのも少なくとも初段、いや2,3段以上の棋力がないと棋譜並べしても、指し手の意味が全くわかっていないのでやる意味はあまりないと思います。
ただ棋譜並べをするとプロになった気分になれるので、モチベーションアップにはいいかもしええませんが。
ただやっぱり効率はそこまでよくないので、棋譜並べしたい気持ちはぐっとこらえて、他のことをしたほうが効率がいいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまでが私が勉強してきた軌跡になります。
もちろんもっといい勉強法はあると思いますし、自分にあった勉強法をするのが一番いいと思います。
ただそこまで大きくはずしてはいないと思っています。
ここに書いていることを参考にして、将棋の勉強をしてほしいと思います。
将棋は歴史があり、奥深く、とても面白いゲームの1つで、一生の趣味になりうるものだと思います。
私もこれからも将棋は続けていくと思いますので、どこかで出会って対局なんかできたらいいですね。
この記事を参考にして、ここまで読んでくれたあなたが将棋が強くなってくれることを願ってやみません。
それではこのへんで締めさせていただきたいと思います。
将棋ライフを楽しんでいきましょう。
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