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2021年私的ベストアルバム!

あえて今、2021年のベストアルバムです。
ほぼ当時のTwitterの丸写しですが記録しておきたくて。
気に入るとすぐツェッペリンを持ち出す弱点が露呈しています。

Juntos Ahora / Nair Mirabrat

毎年一作はどっぷりハマる新世代南米音楽がある。今年はこれだった。パーカッシブなアンサンブルと緻密なアレンジに親しみやすい歌メロ。
まず浮かんだのはアイアート・モレイラ『Identity』である。エグベルト・ジスモンチ陣頭指揮のあのブラジリアンフュージョンプログレ怪作に通じる疾風怒濤感。あとアルバム後半には米英の新旧ギターロック(CSNや90年代UK…ローゼズ、シャーラタンズ、クーラ・シェイカー…)を思わせる曲もあり。
ボーカルの声かな… まあ要はクサい歌メロなんだけどそこがいいのよ的魅力に満ちた傑作。

Becca Stevens & The Secret Trio / Becca Stevens & The Secret Trio

聴けば聴くほど魅力的に響くトラッドな楽器と美しい歌唱のハーモニー。中近東の上等なタペストリーのような音楽です。
クロスビーやジョニ・ミッチェルらの複雑玄妙なアコースティック音楽、あるいは彼らを参照したツェッペリンをどうしても思い出します。ずばり「California」という曲もあるくらい(別人のカバーですが) 。「未来から届いたツェッペリンの元ネタ集」のようなおかしなことをいいたくなります。

Taste of Love / TWICE

変テコ鬼キャッチーなヘヴィボッサに気を取られているとあら不思議、2曲目以降は重心低めの渋いミディアムR&Bが並ぶ硬派なアルバム。派手さはないものの統一されたプロダクションが心地よく、何度も聴きたくなる。ツェッペリンでいえば『プレゼンス』。紅白でこの手の曲もやってお茶の間を驚かせてほしいよ。

Queendom / Red Velvet

TWICEだけ聴いていっぱしのK-POP好きな気になっていたわが耳をぶっ飛ばしてくれました。ええもちろんまだ入口付近なのはわかってますとも。いびつな楽曲(BACK DROP BOMBを何故か連想)をポップに乗りこなす歌唱に惚れます。ジャケは今年ベスト。

Mother / Cleo Sol

伴奏にカーティス・メイフィールドを感じる。アウトロがとにかく良い。

Savage / aespa

最高である。ブランキーやマーズ・ヴォルタやTHA BLUE HERBを感じるのは自由でしょう。

The Solution Is Restless / Joan As Police Woman, Tony Allen, Dave Okumu

細マッチョなドラムに骨太ベース、適度に暴れるウワモノ。そして何よりクサい歌メロ。まるでダブ前のダブバンド。いわばaudio activeのバンドバージョン。つまり好みでしたわ。

Oh Man / Scott Orr

温浴効果抜群のぽかぽかアンビエント歌謡。ピンク・フロイド『狂気』の優しい部分のみを抽出した音楽というか、ロキシー・ミュージック『アヴァロン』温泉宿バージョンというか。明日も寒いらしいんでどうぞ。

Man Made / Greentea Peng

乾いたスネアとぶっとい低音に気怠いボーカルが乗れば大体よい音楽になる。 ウワモノは最小限で可。ラフなピアノ使いが好き。初期ファンカデリックを感じる。

Sensational / Erika de Casier

外は寒いがよく暖房が効いた部屋にいるような心地よい北欧R&B。というのはエキゾチシズムだろうか。北欧リエンタリズム。このアルバムの世界、TWICEのミナさんに合うはず。やってほしいとやはり思っておる。

Believer / Smerz

もっと寒いのきた。Erika de Casierは「部屋の窓から止まない雪を見やる物憂げ美人」。 これは「雪山遭難者が最期に聴く幻聴」 。ストリングスが異様に美しく、キング・クリムゾン『太陽と戦慄』やaudio active、フィッシュマンズの某曲を引っ張り出した。

Back of My Mind / H.E.R.

沈み込むような深海ソウル。どの曲も同じようなテンポでゆったり流れていく。とにかくクラシックの風格がすごい。来年再来年ともっとよく聴こえていくのでは。Cleo Solとセットで考えたい2021年ソウルの名作と今思いついた。

Em​.​Perience /Fabia Mantwill Orchestra

迫力のラージ・アンサンブル。スネアを強調したリフ系ナンバーの重々しいスウィング感がたまらん。ツェッペリンぽ… 。好みだとすぐツェッペリンの名前出すのやめたい⚡︎やめない。表現力不足を痛感してはいる。

Purest Form / James Francies

ハービー・ハンコックの来日熱血実況盤『Flood ⚡︎ 洪水』をさらに決壊させたような大洪水ジャズ2021。メロウな歌ものも◎


以下は2022年に知って聴いたもの


CALL ME IF YOU GET LOST / Tyler, The Creator

名前しか知らなかったが、BTS目当ての番組で偶然パフォーマンスを目にして圧倒された。このアルバムを聴いてさらに脱帽。1曲目はクリムゾン的な曲調とイントロの半音上げ下げが気持ち悪くて好き。マイルス「So What」のごとし。アルバムトータルでも淀みなく飽きさせない構成で繰り返し愛聴した。

MINISERIES / SUMIN & slom

スカスカのドラムとスイートな歌が気持ちよいネオソウル。The Internetの不在を埋める存在でした。4曲目はデトロイトテクノな感じも。

STEREOTYPE / SYAYC

とにかく「STEREOTYPE」です。最高にキラキラでエバーグリーンなポップス。若者はダンスでもバンドでもコピーすべき。〈I’m a good girl, yeah〉のところが好きすぎる。低めの声なので誰かフィーチャリングの男性かと思ってた。メンバーたちの歌声と知りさらに好きになった。

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