お気に入りの物理学解説サイト

去る4月8日にヒッグス粒子という素粒子の存在を「予言」したことで知られる物理学者のヒッグス氏がお亡くなりになりました。こんなニュースが目に留まったのも、去年に「よし、理論物理学者の言っていることを本質的に理解できるように物理と数学を勉強するぞ」と思い立ったからかもしれません。時間や空間や主観的な意識の謎解きに一番近い学問だからというのが理由ですが、この勉強が、まあ進まない。なぜって、高校の数学・物理学すらすっかり忘れていますから。こんな状態の私でも、ポップサイエンスの本を読むとすごくわかったような錯覚を覚えます。ときどき、量子力学を都合良くスピリチュアルに取り入れている方を見かけますが、こういったポップサイエンス本の「わかった気にさせる力」も理由なのではないかなぁと思います。著者たちの、直感に反した量子の振る舞いを一般人が想像できるような例えに置き換えて説明しようとする苦心が裏目に出ているんじゃないかなと。
そんな風に早とちりして勝手な想像力を働かせないために、理解を本物にするために、本・ウェブサイト・動画を総動員してちょびちょび学習を続けています。今日は、そんな私が気に入っている独学に役立つサイトを二つご紹介… と言っても、お二方ともすでに有名です。でも、もしご存じない方がいらっしゃったら、とてもおすすめです!

・ ヨビノリたくみさんのYouTube「予備校のノリで学ぶ大学の数学・物理」ー 物理の教材をYouTubeで検索すれば絶対に出てくる人気チャンネル。お人柄も素敵。ときどき挟まれるギャグが楽しいのですが、待合室のような静かな場所で試聴していると吹き出しそうになって困ります。疲れて本とノートを開く気力がない時は動画を見てやる気の持続を図るのも手ですね。

・ウェブサイト「EMANの物理学」ー EMANさんのサイトも好きです。無機質な教科書的な記述ではなく、体温が感じられるようなパーソナルな文章が物理学の近寄り難さを緩和してくれる気がします。EMANさんはこのnoteでもアカウントを持っていらして、『入門 現代の量子力学』(堀田昌寛著)という教科書の解説記事を書かれています。この記事のPDF版も別の場所で販売されているそうです。私自身はまだこの教科書に手をつけるレベルにありませんが、目標にしようと思って買っちゃいました。「いつか使えるようになるぞ~」ってね。(使えるようにならなかったら棺桶に入れてもらいます。)


ありがたくいただきます。