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なぜかイタリア語

秋から始まる哲学講座のために英語でエッセイを書く練習を毎日している予定だったけれど、億劫で進んでいません。関連の本は読んでいるけど、ついついぷよぷよ系のゲームをしてしまったりします。一応、中毒にならないように私のタブレットではなく娘のタブレットにインストールして、娘の就寝後にしか遊べないようにはしているんですけれど。
「Lily's Garden」というコインを獲得して広大な庭を整備していくゲーム。暇つぶしをお探しの方はどうぞ。

ゲームをしていると恐ろしいほど時間が早く進んで、ゲーム後の後悔がとんでもないので、もう少し生産的なことをしようと思って一週間前にDuolingoというアプリでイタリア語を始めました。
とっても楽しいです。昔、スペイン語をかじったことがあるのでサクサク進みます。以前に知り合ったアルバニア人が「スペイン語はイタリア語の方言みたいなものだから」と、スペイン語話者に背後から刺されそうなことを言っていたけど、本当でした。それと、以前に『ジョジョの奇妙な冒険』の第5部を読んでいたのがちょっと役に立ったかも。「ギアッチョ」は「氷」という意味だったのか…、なるほど。

なぜイタリア語かというと、伊ミステリードラマの「モンタルバーノ警部」シリーズが大好きだから。
シチリアが舞台の人情刑事もので、現在はどうか分かりませんが日本でも放映されていたみたいです。最近、原作の小説の英語訳を3冊ほど知人からもらって読んで、熱が再燃しました。とにかく街並みや景色が美しいからドラマがおすすめですが、本は本で、情報が詰まっていて面白い。周辺地域からの不法移民、マフィアのいざこざや人身売買・麻薬取引といった、シチリアならではのエピソードがいっぱい。本格ミステリ好きよりは人間ドラマが好きな人向けです。
アマゾンの日本語版の小説の紹介にはモンタルバーノは女好きと書いてあるけれど、それは嘘です。プレイボーイなのは彼の相棒で、彼自身には遠距離恋愛中の恋人がいるし、女性にとても優しい紳士、だから女性の方が彼を好きになるというだけ。
また、モンタルバーノ警部はおいしい食べ物が大好き(聞きこみに出かけた先で、「あらあら警部さん、今から昼食をとるところだったんですよ。ご一緒にいかがですか?」「いえ、職務中なので…」「そんなことおっしゃらずに」「…ではお言葉に甘えて」というのがお約束)なので、その描写も楽しいです。日本ではマリトッツォが一時流行ったそうですが、カンノーリやカッサータの方が美味しそう…。
モンタルバーノ警部は中年ですが、若い頃の話が「ヤング・モンタルバーノ」という、エピソード・ゼロ的なスピンオフになっていて、こちらもおすすめ…というか、こちらの方が私は好き。本編よりもちょっと漫画チックなんですが、とにかく美男・美女しか出てきません。主役の俳優さんがダビデ像みたいにハンサムなのでウットリします。(ゴリアテを倒したときのダビデは15才ぐらいだったそうなので、それをちょっと老けさせた感じと言うべきか)

日本での放送は終わっているかもしれませんが、VPNを使えばBBC iPlayer というオンデマンド放送でイタリア語+英語字幕版を見ることができるみたいです。私もiPlayerで見ています。

語学学習には歌も効果的だと言うし、何か聴いてみようと思ってYouTubeに行くと、「Caruso」がおすすめに上がってきました。かのパヴァロッティが歌っていたので知っていましたが、この歌がルチオ・ダッラというシンガーソングライターの作品ということは初めて知りました。少し前に亡くなったようですが、国民的な歌手だったそうです。彼の「Caruso」を聴いてみたら、すごく良かった! 今、彼の他のヒット曲もいろいろ聴いているところです。

「Caruso(カルーソー)」は、有名な昔のオペラ歌手エンリコ・カルーソーが亡くなる直前に滞在したホテルの部屋に、ダッラが偶然泊まったことがきっかけでできたというラブソングです。胸が痛くなるような強い想いが伝わってきます。


ありがたくいただきます。