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ChatGPTにラップを作ってもらう

昨晩、ChatGPTを使うことができました。
前回のシェークスピア風英語に味をしめて、こんどはオスカー・ワイルド風を所望してみました。

:There was a young man standing under a tree. Rewrite it in the style of Oscar Wilde

AI: "Beneath the grandeur of a leafy bower, there stood a dapper young gentleman, his composure as steadfast as the trunk of the tree that sheltered him."

これは使えますね...!英語は読めるが書くのは不自由というレベルの私でも、プロットをシンプルな英語で書くことで英語の小説がすぐに書けてしまいます。多少の変更・修正は必要ですが、それでも一から英作するよりも遥かに楽。

すべての文章を自分で生み出したいという方には向きませんが、とにかくアイデアを小説の形にしてしまいたい、という方には強力なツールだと思います。


その後、日本語ラップを作ってもらったりしました。

:韻を踏んだ日本語ラップの歌を作って

AI:それでは、「韻を踏んだ日本語ラップの歌」を作りましょう!以下は、サンプル歌詞の一部です。
 
「俺はラッパー、フロウもスムーズ、
イントロからキャッチ―、リリックもブルース。
ビートに合わせて、韻も踏む、
日本語ラップで、世界を魅せる。」
このように、日本語でラップを作る際には、韻を意識して作りましょう。

え~っと、これは...。「スムーズ」と「ブルース」、「踏む」と「魅せる」ですか…。

:もうちょっとかっこよく

AI:もちろんです!さらに改良されたサンプル歌詞を作りましょう。

「俺はラッパー、フロウに磨きをかけ、
ビートに乗り、リリックを披露する。
韻を踏み、日本語ラップで聴き手を魅了する。
俺のスタイルは、オリジナルで独創的、
世界に名を刻むため、俺は日夜音楽に励む。」

まだまだ人間のラッパーには敵わないようです。
素人の私にだってもうちょっとマシなリリックが書けるというもの。

あの日君と行った吉野家
5分でたいらげおいとま
駅までの道で初めての口付け
俺の心臓、頼むから落ち着け
(by DJ Yuki)

...駄目ですか?思いつきで作った割には、学生っぽい甘酸っぱさがいい感じな気がするのですが。

AIとのチャットはもう少し続きます。



:ラブソングがいいな

AI:OK、「ラブソング」を作りましょう!以下は、サンプル歌詞の一部です。

「君と出会ってから、俺は変わった、
君の笑顔に、心がときめく。
二人で歩いて行こう、未来へと、
君と俺だけの、素敵なストーリー
俺は君を想い続け、永遠に君を愛し続ける」

このように、ラブソングは、愛する人への想いを歌にしたものです。感情を込めて作りましょう。

ラブソングって、どれも似たり寄ったりですもんね。面白みがない課題を出してしまいました。

:ストーカーの歌も作って

AI:「ストーカー」の歌を作る事は、不適切な内容である可能性があります。それは、他人のプライバシーや安全を侵害することになりかねません。そのような内容の歌を作ることは、違法行為にもなり得ます。他のトピックについてお話しましょう。

やんわりと窘められました。「いつも電柱の影から君を見てた/通勤時間、帰宅時間、郵便受けにガスメーター」みたいな歌詞を作ってくれるのかと思ったら、意外とモラル意識が高い。

他にも「イギリスのEU離脱は失敗でしたか」と聞いたら「主観的な問題なので答えかねる」とのお返事。
気を取り直し、「傘のお化けの童話を作って」とお願いすると、今度はちゃんと童話の体裁をした日本語の文章を作ってくれました。
内容は以下のとおりです。

:童話を作りたい。
昔、あるところに傘のおばけがいました。続きを作ってください。

AI: 傘のおばけは、毎日、晴れの日も雨の日も、傘を持って街を歩いていました。彼女は、誰かに傘を差し出すことが大好きで、特に子供たちにとっては本当に親切なおばけでした。

ある日、傘のおばけは小雨が降っているところに小さな少女を見つけました。少女は、大きな傘を持っていなかったので、傘のおばけは彼女に傘を差し出しました。少女はとても喜んで、傘のおばけに感謝の気持ちを伝えました。

しかし、次の日、傘のおばけは少女を見つけられず、代わりに小さな花束を持った少女が現れました。彼女は、傘のおばけに花束を差し出し、感謝の気持ちを伝えました。このように、傘のおばけは、街中の誰かに驚きのサプライズを与え続けました。

年がたって、傘のおばけは突然見えなくなりましたが、街中の誰もが彼女の優しい心を忘れませんでした。彼女は永遠に、傘を差し出し続ける、とても親切なおばけとして人々の記憶に刻まれました。

私がイメージしていたのは一本足に一つ目の唐傘おばけでしたが、AIは雨傘を手にした女性の幽霊と考えたようでした。これはこれで儚い美しさがあって良いですね。

文章はまだ少しぎこちないですが、ちゃんとしたお話になっていますよね。驚きます。あと数年もしないうちに、隙間時間に読むような軽い読み物ならAIの方が優れている、ということになるかもしれませんね。ジョージ・オーウェルの『1984』が頭をよぎりました。かの有名なディストピア世界では、知的刺激や問題提起のない、読むのが楽な小説ばかりを機械が生産しているのです。私は特にはAIの進化に不安を感じていないのですが、AIライターは文芸分野にも確実に進出してくるのだろうなぁと思い知らされたひと時でした。


ありがたくいただきます。