ネットスラング & TikTok用語「POV」

<チャット用の略語>

Robloxというオンライン・ゲームにはまっている娘から教わった、チャット/SNS用の略語。

まずは基本から。

lol ・・・ 「laugh out loud」の短縮形で「爆笑」という意味。日本語の(笑)と同じ使い方です。

「lol」については、こんな話を聞いたことがあります。ある娘さんのスマホにお母さんから「xxおばさんが亡くなったんだって。lol」というメッセージが来て、「何がおかしいの、お母さん。不謹慎よ」とびっくりして娘さんが返事したら、お母さんは「lol」を「Lots of love」の略だと勘違いしていたんだとか。


さて、オンラインゲームのチャットでよく使われるのは次のような略語。大文字も小文字も両方見かけます。基本的にアルファベットそのままに「ケーケー」とか「エーエフケー」みたいに読みます。

k/kk → OK

idk → I don't know.(知らない/分からない)

afk → away from keyboard(キーボードから離れている)→ちょっとチャット/ゲームから離脱します。

(例文)I'm going to be afk. Dinner is ready.
  ゲームから抜けるね。ごはんができたから。

brb → be right back(すぐに戻ります) 上の「afk」とワンセットでよく使われます。

DC'd(ディーシード)→ disconnected(接続が切れた)

(例文)I get dc'd every few minutes.
 数分おきに接続が切れるんだけど。

noob(ヌーブ)→newbie(新人)のこと。そのゲームの初心者。


<POVって何?>


ついでに、ゲーム用語ではありませんが、最近、娘がよく使うけれど、いまいち意味が分からなかった言葉「POV(ピー・オー・ヴィー)」について調べてみました。

これは「point of view」の略で、普通に訳すと「視点」という意味なんですが、どうやらTikTokやInstagramでは、

「こういうシチュエーション/設定です」
とか
「あなた(見ている人)がxxだった場合」

という風に、視聴者に当事者気分で見てもらいたい画像や動画につけるキャプション(TikTokではハッシュタグのことをこう呼ぶらしい)として使われているようです。

数年前に日本のツイッターで流行った「彼女(彼氏)とデートなう」という芸能人の恋人気分が味わえる画像ツイートもPOVの一種ですね。
TikTokだと「#POV: We're on a date together(あなたと私/僕はデート中)」とキャプションが付くわけです。

では、実際のTikTokでの使用例をご紹介します。

例1:車に父親と乗っているとき、後部座席で何か袋物を開けたら、お父さんっていつも手を伸ばしてくるよね~。

( Credit : abbeylouuu / TikTok )


例2
:あなたは私とデート中。さあ、支払いの時間だわ…。(あなたに支払わせると見せかけて…)

( Credit : leenayourguardian / TikTok)


例3:あなたが障がい者だったとしたら、外出はこんな感じだよ。メニューの中から食べても(食物アレルギーで)死なないものを探さなきゃいけないし、でこぼこ道や人混みの中を移動するのは難しいし、障がいのせいでできなくなったことを他の人が楽しんでいるのを見るのはツライ。それに周りの人がみんな私のことを見たり、私のことを話しているような気がしてくるんだよね…。

( Credit: amyepohl / TikTok )


さて、実例をいくつか見たところで、うちの娘が実生活でどんな風に「POV」を使うかというのもご紹介。

:もうご飯だからゲームやめなさい。

:今抜けられないから、ちょっと待って。

:一時停止したらいいでしょ。

:POV、お母さん「一時停止したらいいでしょ」、私「一時停止とか言うし…。オンラインのゲームにそんなのないって」(笑)

といった感じに、あるあるネタを実況風にすることで笑いに変えて(ミーム化して)楽しんでいるようです。

TikTokは、ジェル洗剤を食べたり友達の足を払って転ばせたり、気絶するまで首をしめたり、なんていうような馬鹿で危険なチャレンジが定期的に流行るので、娘には禁止しているのですが、こういう言葉はどこからか覚えてきますね。でも、こうやってたまに若者の世界を覗き見するのも楽しいですね。

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