25日は過ぎてしまいましたが、実はクリスマスは12日間にわたる祝祭です。1月5日が最終日。この日にクリスマスツリーや飾りを片付けるのが良いとされています。これより前でも後でも縁起が悪いんだそうですよ。こういう験担ぎというのは世界共通ですね。(1/5追記 : 26日から数え始める地域もあり、その場合は1月6日が最終日です。ドイツ、ポーランド、チェコなど。)
クリスマス明けの1月6日は、東方の三博士がベツレヘムに到着した日ということで、公顕祭というカトリックの祝祭日となっています。 本の挿絵やクリスマスカードなどでは、三博士が馬小屋で赤ちゃんのイエスと対面しているところが描かれていることが多いと思うのですが、タイムラグは実に12日。マリアさまご一家は出産後も馬小屋に2週間近く滞在し続けたのでしょうか。
*
さて、イギリスには「The Twelve Days of Christmas(クリスマスの12日間)」というよく知られたクリスマスソングがあります。
The Twelve Days of Christmas クリスマスの12日間On the first day of Christmas My true love sent to me A partridge in a pear tree クリスマスの最初の日 恋人が私に送ってくれた 梨の木にとまった1羽のヤマウズラOn the second day of Christmas My true love sent to me Two turtle-doves And a partridge in a pear tree クリスマスの2日目 恋人が私に送ってくれた 2羽のキジバト それから梨の木にとまった1羽のヤマウズラOn the third day of Christmas My true love sent to me Three French hens Two turtle-doves And a partridge in a pear tree On the fourth day of Christmas My true love sent to me クリスマスの3日目 恋人が私に送ってくれた 3羽のフランスめんどり 2羽のキジバト それから梨の木にとまった1羽のヤマウズラ (中略)On the 12th day of Christmas My true love sent to me 12 drummers drumming Eleven pipers piping Ten lords a-leaping Nine ladies dancing Eight maids a-milking Seven swans a-swimming Six geese a-laying Five golden rings Four calling birds Three French hens Two turtle-doves And a partridge in a pear tree クリスマスの12日目 恋人が私に送ってくれた 12人の太鼓をたたく太鼓叩き 11人の笛を吹く笛吹き 10人の飛び跳ねる貴族 9人の踊る貴婦人 8人の乳しぼりするメイド 7羽の泳ぐ白鳥 6羽の卵を産んでいるガチョウ 5つの金の指輪 4羽のさえずる鳥 3羽のフランスめんどり 2羽のキジバト それから梨の木にとまった1羽のヤマウズラ
...と、こんな風に12日間、毎日プレゼントが付け足されていってどんどん長くなる、鬱陶しいことで有名な歌です。 でも、これを全部歌うと不思議な達成感が味わえるんですよ。私のお気に入りのクリスマスソングです。
この歌との出会いは映画『大脱走』でした。第二次大戦中、ドイツの捕虜収容キャンプから不屈の精神でトンネルを掘って脱走を試みる連合軍兵士たちの実話を基にした名作です。トンネルの支柱にする木材を建物やベッドのあちらこちらから抜き取っているのがドイツ兵にばれないようにみんなで外で『The Twelve Days of Christmas』を合唱するシーンがあります。
ちゃんと歌を覚えたいという方にはこちらがおすすめです。アニメーションがとてもかわいいです。