『推しメンと結婚しました。』第14話 7thYEARBIRTHDAYLIVE!その2
そして、乃木坂のマネージャーバイトを始めてから数週間、〇〇は主に3.4期のメンバーに付いて回ることが多く少しづつではあるが史緒里の兄ということで打ち解けてきた。
3期とは史緒里がいるのもそうだが何より梅と山下という3期の中でも中心的なメンバーが話しているのを見ていた他の3期生達とも話すようになった。
4期とは〇〇と活動を共にしてきた日数が近いことや少し年の離れた兄のような感じをメンバーから受けており、特に史緒里と同学年の賀喜遥香、北川悠理、遠藤さくらは本当の兄のように慕う程に仲良くなっていた。(妹からの嫉妬の眼差し付き)
ライブの日も段々近くなってきたある日、久しぶりに大学に行きテストを受けて先生と話をしてから僕は帰ろうとしたところに仕事専用のスマホの着信音が鳴り響いた。誰だと思い見てみるとそこには予想外の人からかかってきていた。
○:はい、何か用ですか?
?:用事がないとかけちゃいけないのかな?
○:まぁ、この番号は仕事専用の番号なんで仕事の用事じゃなければ直ぐに切りますよ?
?:相変わらずだね〜君も。
○:あのですね、僕も今テストが終わったばかりなんで一刻も早く休みたいんですよ。それに今日は僕は休みのはずです。
?:うん、知ってる。それに時間もちゃんとテスト終わったあとに掛けたもん。
○:はぁ……それで何か用ですか?白石さん
白:うん!これから少し買い物に付き合って。マネージャーさんがこの後少しだけ外れるからその間だけ。
○:……分かりました。それで何処に行けばいいですか?
白:前、見てみて?
○:はい?。……まさか…
白:お、やっと気が付いた。
○:何でここに……
白:たまたま近くで撮影してたから。それにいくちゃんのお気に入りの子がどんな子か1回じっくり喋ってみたかったし。
○:はぁ……とりあえず自宅に1回寄っていいですか?荷物とか置いてくるんで。
白:うん、いいよ。
白石さんもここに来たのはほんの束の間で直ぐに撮影現場に戻り僕もその間に自宅にテストで使った楽譜等を置いて再び学校近辺に戻ると予め白石さんから教えてもらった場所へ行くとまだ撮影は続いており僕も白石さんと同行していたスタッフの人に事情を話して撮影を見ていた。
その後、撮影も休憩時間になりここからスタッフの方も
どうしても他のメンバーに付かないといけないので白石さんが1人になってしまうため僕が他のスタッフの人が来るまで付いていることになった。
○:それで僕と話したいことって何ですか?
白:うーんまぁいくちゃんが気になってるって相当だからね。1期生と3期生の中では相当話題になってるよ。
○:マジですか……
白:うん♪○○君も3期と4期担当じゃない?だからね。
○:確かに……3期生の皆さんはすごい気になってますね……
白:でしょ?
○:それで絵梨花のことそんなに気になるんですか?
白:うん!好きでしょ?
○:それは無いです。確かに人としては好きですけど恋愛的なことは有り得ないです。
白:本当に?
○:西野さんから聞いてるかもしれませんが僕は憧れているんです。それ以上でもそれ以下でもありません。
白石さんから話されたのはやっぱり絵梨花との関係。僕と絵梨花の間には同級生以上の関係はない。今はただただピアノを弾いていたいのと史緒里が無事に今の生活を送れていればそれでいいと思っている。
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