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人生の秒針なんてはじめから狂っている


最近のことぎゅっぎゅっと濃縮。


1年ぶりに会った友人とオムライス


1年近く会っていなかった友人から「◯日、ランチしない?」と連絡がきた。久しぶりだったので何か報告があるのかなあと思いつつ集合場所へ向かうと、先に着いていた友人が私を見つけ大きく手を振っていた。

ふわとろ

「久しぶり!」と笑って私の手をとってブンブン振り、「中に入ろ!」と彼女が先導した。相変わらずの笑顔にホッとしながら、メニューを見てコレにすると同じものを指差し、オムライスを頼んだ。

注文が終わって店員さんがいなくなるとすぐに「で、結婚した!?」と聞いてきたので水を吹き出しそうになった。

「っえ、してないよ、どうして。したら言うよ」と笑うと「え〜だって(私)って、特別報告とかせず、あ、そういえば結婚したとか言いそうじゃん。しれっと籍入れてそうだし〜」とちょっと拗ねたようにいうのでいじらしくてかわいかった。

「どんなイメージ(笑)、SNSやめちゃってみんなと繋がってないしちゃんと大事な友達には報告するよ」と言ったら、「やった、嬉しい」とにこにこしていた。

「(友達)は、最近どう?」と聞くと、

「んーわたくし、ついに彼氏ができました!結婚はまだです!が、同棲を検討中です!仕事はもうすぐやめます!生霊がついていた2023年でしたが、霊媒師を探し回ってお祓いしてもらって今は絶好調です!」と情報量が多いこと端的にまとめて話すのでぽかんとしてしまった。

「いやまってまって、情報量が多すぎる。ひとつずつ聞かせて。まずは生き霊の話を詳しく聞かせて」とひとつずつ話を聞いては驚いたりお腹を抑えながら笑ったり、とにかく楽しい時間だった。

一通り話した頃に彼女が「でね、いろいろ落ち着いて体調も良くなってきた頃に(私)に会いたいなー、一緒にごはん食べたいなーって思って、あの日すぐ連絡したの。」と私の目を真っ直ぐに見て「ありがとう」と笑った。

私の友人って私にタイプが似ている子もいれば、私とは違って太陽のように底抜けに明るく眩しい子もいて、彼女は後者なのだけれどその言葉や笑顔を見て、やけに嬉しくなって私も「ありがとう」とおうむ返しをした

ランチだけの予定が、時間を引き伸ばしに引き伸ばして結局夕ご飯も一緒に食べて夜解散した。住んでいるところも近くはないからそんなに頻繁に会えないけれど、会えば友達になれてよかったと毎度思う。2年以上ぶりに彼氏ができて、恋人の話をする彼女がとても綺麗だった。

複雑な連絡と懐かしい声


一方的に遠ざかり音信不通だった男友達から、連絡がきた。連絡の内容が「久しぶり」だとか「元気?」だとかそういうありきたりなものだったら「ほんとうに身勝手」と悪態をつきながらも喜ばしく思う私がいたのだけれど、連絡してきた理由が理由だけにちょっと複雑だった。

一連の流れを聞いて「なにそれ、馬鹿みたい」と呆れて笑う私に「適当に話してくれたらいいから、誤解ない程度に」と素っ気なく返すもんだから少し腹が立って「人に物を頼む態度学び直したらどう」と言ったら「でも(私)はうまく切り抜けてくれるでしょ」と返されて黙ってしまった。

間をおいて「元気だった?」と聞かれて、その声が懐かしく感じて少しだけ泣いてしまった。「それなりに」と短く返すことで必死に装い、君は「それなりか」と小さく笑い「聞いたよ、」と共通の友人づてに聞いた私に関する話しをそれからしばらくの間話してくれた。

「(仕事のこと)、おめでとう」だとか「よかったね」だとか「えー、そうだったの」とか、コロコロ反応を変えながら話す君の声を聞きながら、君が心に負ってきた傷に耳を澄ませてくれる誰かが今傍にいることを願った。

ほんとうにまたねがあればいいな。と望み薄なことを思いながら「またね」「うん、またね」と言い合って電話を切った。またねはもうないのかもしれないし、連絡してきた理由は複雑だったけれど「話せてよかった」とただ純粋に思い、電話を切った後は不思議と気持ちが穏やかでじんわり温かった。それにしてもなかなかに面倒なこと頼まれたけれど、他の誰でもない君の頼みだし聞いてあげることにする。感謝して。

餃子とビールに甘えて然るべき


この日は仕事でむしゃくしゃすることがあって、リフレッシュしようと思い外へ出た。歩いても歩いても頭も心も重たい。だめ、全然だめだ。

私は咄嗟に踵を返し、中華屋さんへ向かう。足取りは軽い。店内に入り席について店員さんがくるとすぐに「瓶ビールと餃子をください」と頼む。

noteの偏愛日記にも書いているけれど、人生は餃子とビールに甘えて然るべきなのだ。やりきれない夜の特効薬は君たちしかいない。

ビールで喉を鳴らし体内にアルコールで膜を張ったらその後で、焼きたての餃子を食べる。口の中にジュワッと肉汁が溢れ出し、ツルッ、もちっとした生地と舌触りが心地よい。快楽に限りなく近い幸福。

大丈夫な気がしてくれる。これを食べて帰ったら気持ちを切り替えて仕事ができるという確信すら生まれてくる。

黙々と飲んで食べながら、壁に貼ってある「モツ炒め定食」に目がいく。

大好物なのでもちろん欲に屈して食べる。モツが柔らかくてとてもおいしかった。レモンサワーを追加で頼んでぺろりと完食する。

真っ白になったお皿たちを見ると私の気持ちも真っ新になる気がする。

前触れなく彼にこの2枚の写真を送りつけると、店名だけ返ってきてクスッと笑ってしまった。「正解」と返すと「🤜」と帰ったきたので「🤛」で返す。うん、元気になった。今日はまだやれる。そんな日だった。

彼といる24時間

彼といる時間はあまりにも楽しくて、24時間という一日が早い。いい意味で体感が狂い出す。

まるでワインだったクラフトビール

餃子とはじめて挑戦してみたフランスのクラフトビール。1年間熟成させたものなので、ほどよいクセもありつつしっかりバランスのとれた味だった。お値段は少々高めだけれど、納得。苦みはほんとどない。

餃子と合わせるのはちょっと違ったかもしれない。次に飲むときは料理はイタリアンにしてみよう。この後結局THEビールが飲みたくなり黒ラベルも開けた。結局ね。

断面見せてくる恋人かわいい

コメダ珈琲店行き過ぎ。断面を見せてきた彼がかわいかったのでとりあえずシャッターを切った1枚だけれど、なかなかにシズル感がある。コメダ珈琲はほんとうにパンメニューがおいしい。いや違う、何を食べてもおいしい。

「これは最初のひとくちがおいしいやつだ」とそのまま差し出されたので甘んじて最初のひとくちは私がいただいた。

日本酒のおちょこにちょうどいいチビコースターを購入した。いろいろなデザインがあって迷ったけれど、この2つに決定。二人の晩酌の時間がまた楽しいものになった。お酒はいつやめられるのだろう。

居酒屋さんで焼き場の前のカウンター席に案内されるとワクワクする。子供心をくすぐられるし、自分たちが注文した串が網に乗せられ、完成していく様を見ていると酔いがいい感じにまわる。

隣には好きな人もいて、香ばしい香りが鼻を抜け、店内には楽しそうな人たちの笑い声が聞こえる。気持ちが良い。ずっとここにいたい。

好きな音楽に好きなお酒、そして


「バドワイザーはおいしいからね」と酔っ払って力説する友人

お酒の強い友人とは、いろいろなお店をはしごできて楽しい。友人とよくお店は結構決まっている。ここは三軒目。

私が「ハイボールください」と頼んだ横で友人が「バドワイザーをください、私はバドワイザーが飲みたい、今とても」とちょっと気持ちの悪い言い回しをするので私も店員さも友人を凝視すると「やだ〜〜〜二人してなに〜〜気持ちいい〜〜〜」とさらにきもち悪いことを言うので、「あ、もういいです、いつものやつです。無視してください。バドワイザーとハイボールで」と私が店員さんに向き直って言うと店員さんもいつものことなのでくすくすと笑ってカウンターの中へ戻っていった。

ここはよく好きな音楽が流れているから気持ちがのってしまい、お酒も進む。

途中から違う友人も仕事終わりに合流し「俺がくる頃お前ら絶対いつもできあがってんのね」と言われながら本日n回目の乾杯をする。

んーほんとうに楽しい日だった!君たちほんとうに好き!

もう少し頑張るためのおやつ

仕事の合間には小腹が空く。もう少し頑張るためには小腹を満たすためのおやつが欠かせない。

紅茶と親から送られてきたいちご

親がいちごをくれた。ジューシーで甘くてとってもおいしかった。送ってくれたのは父だったので「ありがとう」と返すとスタンプだけ返ってきた。かわいい。彼はフルーツが大好きと前に何気なく話したのを覚えてくれていたのかな。まだ挨拶以外の会話は全くしてくれないけれど。

たまごサンドとカフェオレ

パンは主食だなんて声は受け付けない。パンは薄切りのものを使えばおやつ。おやつの仲間だと信じている。たまごサンドはカレーを食べたときのような安心感があって好き。

おいしすぎて悶絶

彼が「(私)が絶対好きなやつ」と発売日すぐに買ってきてくれたもの。食べる前から約束されているおいしさのコラボだね。仕事中に少しずつ食べている。少しずつ、というのはあくまで私の基準。

ガーナは頑張って一日一列にしているので、私も大人になったな。10代の頃は狂っていたので1日5〜7枚食べていた。良い子は真似しないでください。

最近詠んだ短歌


帰ったらアイスがあるし大丈夫。家に着くまで泣いたりしない

おうちの冷凍庫にアイスがあるという事実だけで涙を堰き止められる。些細な幸福でいい、今人前で涙を止められる理由があれば。

善悪の判断のための喧嘩じゃないってなんで伝わらないの

どちらが正しいとか間違いだとか、悪者を決めるためじゃなくただ分かり合いたいだけなのにね

惑星が塵になる日が来たのなら、破片に映るあなたに会える。

惑星(地球)が割れて壊れてしまう日がこれば惑星の破片に映るあなたに会える。見つけ出せるという確信や地球は割れない=もう二度と会えないことの意味

ひと刺しで殺せないなら弱虫になりきれなかった私と同じ

トドメを刺さず中途半端な優しさで情けをかける君と泣き落とそうとすることすらできない私は等しくしょうもないよね


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寒い。とにかく寒い。
こたつから抜け出せない。

人生は狂い出してからが楽しい。ならば秒針は常に飛び跳ねているくらいでいい。

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