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文系大学院、美術史の院試を受けた 前日譚

こんにちは。焼き鮭です。


※こちらは以前他のアカウントにて投稿していた記事になります。アカウント移行に伴い、こちらで公開します!



実は、先日22歳にして再び試験勉強をし、入学試験を受験するという経験をしました。大学四年生というのは多くの人にとって人生の岐路ですし、濃い一年になることは珍しくはないかと思いますが、私にとっては一大イベントがありました。そう。大学院への入学試験です。



就職ではなく、院進するという選択

まずはなぜ院進を選んだのかについて書いてみようと思います。

もともと私は高校生のときから漠然とした「働きたい欲」があり、大学もずっと憧れのあった職業への就職が強そうというのでまず志望大学から決めました。だからまさか自分が院進するなんて大学3年生の冬頃まで考えてもみませんでした。もちろん就職活動もしました。「働きたい」欲の他にも、私にはずっと「きれいに生きていきたい」という気持ちがありました。それは世間一般的にいう、自らの環境を安泰の道にしたいという意味で、偏差値の高い大学へ行き、一流企業に勤め、バリバリ働きたいという思いを持って就職活動も始めました。なので就活自体は大学3年になる春休みからやりました。同級生の中でも比較的早めに動いていた方ではあったかなとおもいます。

就活でわかった自分のこと

ただ、私には決定的に欠けているものがありました。それは「自分への自信」です。なかなかインターンにも受からないなか、高倍率を勝ち抜いて選んでもらったインターンは学生のレベルも高く、みんな何かしらの個性を持っていました。だから何もかも新鮮で、楽しくて楽しくてたまらなかったのを覚えています。

一方で、これだけ精鋭が集まっているのに、本選考ではここからさらに絞られるんだと思うと、一抹も自分がその選ばれた1人になる未来が見いだせませんでした。

私自身地方の出身で、高校時代は学校と家の往復、部活もゆる〜くやっていて正直勉強くらいしかやっておらず。(まあとはいえそこまで頑張ってもない) 大学生になり初めてやったバイトが限りなくバイトらしくない、インターンに近いものだったので、それをガクチカにするつもりでした。ただ、私は「それだけしかない」としか思えなかったんです。

もちろんガクチカというのはそのすごさを測るためのものではなく、アピール力まで含めたものだとはわかっていました。

ただ、東京というのは小さい頃から留学したり高校生のうちからインターンをしたり、そういうことを経ている人間がゴロゴロいるのです。そうでなくても部活をとても頑張ったとか、何かの長をやっただとか、みんなすごいなあと思っていました。

比べるわけじゃないけれど、そんな子たちは経験の上に、揃いも揃って自分をしっかりプレゼンできる。もちろんそのバイトは本格的ではあったので、それをガクチカの1つとして一流企業に内定する先輩も少なくありませんでした。そしてかなり頑張ったし、(よく就活で言われる数値的な)結果も出したので経験としては決して不十分でもなかったと思います。

でも私にはどうしてもそれが自分の鎧として持つほど、その経験や頑張った自分を評価して自信につなげることができなかったんです。先述したインターンの本選考はまあまあいいところまで進んだものの、内定手前で落とされてしまったのが契機になりました。私は1分や2分で自分の魅力は伝えられない。でもほぼ唯一私を長丁場のインターンを通して見てくれたであろう企業からも落とされた。じゃあもうきっと茨の道だ。と考えました。(とはいえ夏インターンも10社も出してないし、本選考も1社しか出してないんで、結論付けるには早すぎ…でもっと頑張れよって感じなんですけど…笑)

きっと私は自分に自信がなさすぎる。プライドとかではなくて、純粋な自信をつけなければこのよわよわメンタル就活は終わらないし、きっと希望通りにはいかない。そう悟りました。それが3年生の秋頃でした。

自分に自信をつける方法

じゃあ何か新しいことをしよう、と思ったものの。先述したバイトのやりがいや自分でものを動かしてる感が唯一無二すぎて、それを辞めたあともいくつか企業で長期インターンをさせてもらったのですが、全然やりがいを見いだせず。留学?でももう4年生になっちゃうし。英語の外部試験は高3のときにとった英検から更新されてないし英語力も落ちてるし。なんてうんうん考えていた際に、大学院という選択がふと頭をよぎりました。

思えば両親に就職活動の話をした際に「何でそんなに働きたいの?(笑) 大学院とか行って長く学生生活すればいいのに〜」といつも言われていました。理系というのもありますが、父も祖父も博士までとっていますし、何より私の周りには普通に企業に就職した人はほとんどおらず、私を取り巻く環境というのは、文系なら芸術系の研究職か理系なら医学系の専門職の2択というめちゃくちゃに偏りのあるものだったので、文系で学部卒で一般企業に就職しようとする私はレアキャラでした。

はやく働きたい。きれいに生きたい。でもこのままじゃ自信を持って就活はできない。そこで私は大学院進学というカードを切って、数年の学生生活の猶予の中で何かしらの自信をつけようという算段に出ることを決意したわけです。

次に続きます!


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