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「思いやり」ってなんだろう



こんにちは!YOKU STUDIOの中の人です。

早いもので、すっかり夏らしくなってきましたが、みなさまお元気でお過ごしでしょうか?
個人的には、日中はじりじりと照りつける日差しが厳しいけれど、夜になると涼しい風を感じられる今くらいの季節、わりと好きだったりします。



さて、今回考えてみたいのは、「思いやり」についてです。

「思いやり」は人として大事なものだと、私たちは幼いころから教えられますよね。

「あの人は思いやりがある」は、明確な賛美の言葉ですし、「あの人は思いやりがない」は、批判の言葉です。

現代社会において重視される「思いやり」。

でも実はこれって、かなり難しい概念であるように思うのです。



・「思いやり」のつもりで相手に働きかけても、相手にとってはかえって迷惑で、ただの「おせっかい」になってしまった…


・相手のためを思って静かに見守っていたのに、相手からは失望され、「思いやり」がない人だと評価されてしまった…


誰しも一度は、こんな経験があるのではないでしょうか。


つまり、自分なりの「思いやり」は、必ずしも相手に届くものではない。

むしろ、すれ違うことの方が多いくらいなのです…



じゃあ、「思いやり」って一体なんなのか?

私たちは、どのように他者を「思いやる」ことができるのか?

この記事では、「思いやり」について深ぼることで、私たちが対人関係において陥りがちな悩みとその解決策について、考えていこうと思います!




・「思いやり」は独りよがりになりがち




ここからは、「思いやり」の難しさについて、ケース別に考えていきましょう。

たとえば、あなたが、職場で同僚が、一人でこっそりと泣いているのを目撃したとします。

「かわいそう!きっと、職場の人間関係で悩んでいるんだ…」と考えたとして、もしあなただったら、どのように対処するでしょうか?

ある人は、同僚から詳しい話を聞く前に、このことを職場の皆に報告し、人間関係改善のためのアレコレを進めようとするかもしれません。



もちろんそれは、その人が相手を思いやったゆえの行為です。

けれども、もし相手が、事を大袈裟にしてほしくないと思っていたり、そもそも職場の人間関係が原因で涙しているわけではなかった場合はどうでしょう?

そうなると、その人の行為は、相手にとって「おせっかい」以外の何ものでもありません。

いくら「あなたのためにやってあげたのに!」と言ったとしても、それが相手にとって嬉しいこと、ありがたいことでなければ、適切な行動としては評価されないのです。



上記の例は極端だとしても、自分が相手のために良かれと思ってしたことが、好意的に受けとめられないことはよくあることです。

「自分が相手のためにする行為=良いこと」という公式は、しばしば(かなり多くの場合)成り立たないと言えます。

「相手のためには、こうすべき」という判断は常に、自分によるものでしかない。

だから、「相手のため」という気持ちに発した行為がすべて喜ばれるわけではなく、それは時に暴力にもなり得ます。

自分として「思いやり」を示したつもりの行為が、実は独りよがりなものになってしまっている可能性に対し、私たちは常に意識的でなければならないように思います。




・「思いやり」を示すのが怖い?




このように、自分として「思いやり」のつもりだった行為が、相手の迷惑になってしまうとしたら。

相手を傷つけ、関係性を悪化させる原因になりかねないとしたら。

そもそも相手に対して行動を起こすこと自体がリスキーということになる。

だとすれば、最初から相手と距離をとり、積極的に働きかけることをやめよう、という思考に行き着く人がいるのも自然なことのように思います。



実は私自身、昔はこのタイプでした。

落ち込んでいたり悩んでいたりする相手のために何かしてあげたいな、と思うけれども、自分の働きかけが「おせっかい」や「暴力」になってしまうことが怖くて、積極的に動けず…

歯がゆい思いをしたことは何度もあります。



他者に対して働きかけをしなければ、相手に上手く気持ちが伝わらなかったり、批判されたりすることもなりから、自分は傷つかなくてすみます。

しかしその場合、他者に対して最初に自分が感じた、「声をかけたい」「そばにいたい」「元気になってほしい」という気持ちは抑圧しなければなりません。
そのため、けっきょく後悔や罪悪感が残る結果になることが多いです。

しかも、もしかしたら自分の働きかけによって相手が元気づけられたり、癒されたり、現実的な問題の解決策が見つかったりする可能性があるのに、その可能性を最初からつぶすことにもなってしまいます。




相手に「思いやり」を示すのが怖いという感覚は、一種の防衛本能から来ているのだと思います。たしかに行動しない方が安全です。

けれども、他者に対する自分の純粋な思いに従い、その怖さを乗り越えて行動してみた先にしか、新たな可能性が開けないことも、またたしかなのです。




・「思いやり」って、正解のない賭けだ




「じゃあ、一体どうしたらいいの?」って思いますよね。

私は、「思いやり」って、正解のない賭けのようなものだと思っています。



相手がいま、何を本当に感じているのか、何を本当に求めているのかを、完璧に把握することなんてできません。

いくら相手を注意深く観察して、一生懸命考えたとしても、そこには限界がある。

だから、あくまで自分自身の経験から出発して、自分自身の感覚や思考によって、相手に対して行うことを決めていくしかない。

だから、それは賭けなんです。



「思いやり」を辞書で引くと出てくる、そもそもの定義は、「他人に心を配り、同情する気持ち」というものです。

つまり「思いやり」とは、もともと相手に対しての自分の感情の動きそのものであり、その主体は相手ではなく、自分自身にほかならない。

このことを踏まえ、「思いやり」を、「相手のためにしてあげること」としてではなくて、「相手に対して自分がしたいこと」として捉え直すことが、いまこそ必要なのではないかと思うのです。



「自分の行為が相手に喜んでもらえるかはわからない、けれども、私はこういう働きかけをしたいし、もしかしたら何か良い効果が生まれるかもしれない」という気持ちで動く。

「相手のためにやってあげる」のではなく、あくまで、「自分がやりたいからやる」というスタンスで行動することが大切なのではないでしょうか。



私自身は、「この人に対してこれをしたい」と感じた時は、その気持ちをなるべく押し殺さずに、行動に移すようにしています。

しかしその時には、

・「私自身はこう思うんだけどね」

・「もしかしたらあなたの感覚とは違うかもしれないけど、私がこうしたいからさせてね」

というニュアンスの言葉を付け加えるようにしています。

もちろん、その働きかけが必ずしもうまくいくわけではありません。

でも、「相手のためにやってあげる」のではなく「自分がやりたいからやる」というスタンスに立つと、「そもそも上手くいかないのが当たり前なのだから、試しにやってみよう」という、身軽な気持ちでいることができます

そして、それが賭けだからこそ、相手に何か響くものがあった時の嬉しさや安堵感には、何ものにも代えがたい尊さがあるのです。



「思いやり」=良いこと、という定式にとらわれて、ただ自分の考えを相手に押し付けるのでもなく。

「思いやり」が相手に伝わらないことを恐れて、常に働きかけをセーブするのでもなく。

あくまで自分主体の賭けとして、試しに「思いやり」を相手に示してみることによてはじめて、自分の気持ちと相手の気持ちがすっと重なり合うような、奇跡的な瞬間が生まれるのかもしれません。




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