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物事の本質の掴み方

 お疲れ様です。今回は物事の本質の掴み方について考えたことを書いてみたいと思います。
 自分的に物事の本質を掴むには、その物事を一般化してある意味単純に考えることが重要なのではないかと考えています。一般化すれば全体像が見えてくる、そうすると自ずと何が重要かが見えてくる、本質がわかるというわけです。一般に、人間は無意識的な思考で個別、具体の事象を一般化、抽象化して考えることを行なうと言われます。つまり、人間の思考回路は本質を捉えに行く道と重なっているわけです。ゆえに、本質を掴むということは、何か特別なことをしているわけでなく、本能的な人間の思考の延長線ということになるということです。
 また、物事の本質を掴むことは、その物事を建物だとして考えることに似ています。つまり、一見複雑そうに見える物事でも、人間の得意とする因果関係を考えること、が出来れば、整然とした全体像が、安定した建物が見えてくるということです。そしてその建物の中核を占めているのは何なのか、という問いの答えが物事の本質なわけです。
 そして、本質を掴むということは優先順位をつけることにも似ています。例えば、巷にあるランキングのように、ある特定の分野で影響力・実力が一番大きいものを順位づけしていくことで考えることは、実質的に本質を掴むことと同じだと言えそうです。建物の柱はたくさんあるけれど、最も重要な一本の大黒柱はどこにあるのか、というのと同じに。
 一方で、反本質主義という言葉があります。物事の本質というものは存在せず、個別の事象があるだけだという考え方です。これは人文系の学問の前提となっている考え方でもあり、個別の事象から考えることから構築主義とも呼ばれます。確かにこの考え方は真っ当で、人間が本能的に具体から抽象を考えてしまいますが、よく考えればその図式が当てはまるものは世の中には一つもなさそうです。でも、、、とは思いますよね。反本質主義ついてはよく知らないので、深い言及はできないですが。
 そのまた一方で、世の中AIの時代、人間のプレゼンスが再考される時代において、知識量では絶対に敵わないAIに対して人間は何ができるかを考えると、多くの人が物事の本質を掴む重要性を説いているようです。やはり、人間独自の思考回路に根付いた考えならAIにも対抗できると考える人が多いのでしょうか。
 自分は生成AIの仕組みについて、アルゴリズム的なことはよく知らないのですが、優先順位をつけるプログラムを考えればより人間的な思考回路になるのでは、と思います。もうすでに行われていることかもしれませんが。


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