Alexis

東北大学の1年生です。

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たくさん本を読むことはいいことか

 日本人にも広く認知されているドイツの哲学者ショーペンハウアー(1788~1860)の著作の1つに『読書について』(鈴木芳子訳)という本があるのですが、ここではこの本を読んでいいなと思った一節を引用して感想を書き残したいと思います。哲学やドイツ文学には詳しくないので、ただ思ったことを。  「学者、物知りとは書物を読破した人のことだ。だが思想家、天才、世界に光をもたらし、人類の進歩をうながす人とは、世界という書物を直接読破した人のことだと。」という一節。ショーペンハウアーの主張

    • 「誰だって、判断するより、むしろ信じたい」セネカ(政治家・哲学者・詩人)

      • 世間話が溶けることについて

         お疲れ様です。今回は雑談の意義や特徴について思ったことを書いてみたいと思います。  皆さんは、昨日の雑談の内容を覚えているでしょうか?まさに他愛もない話であれば、そうそう覚えている人はいないでしょう。多くの雑談は内容を長く記憶しずらい。一方で、私は日常の雑談が、新たな気付きをつくる潜在能力を持っていると思います。   雑談をするのに頭をフル回転する必要はありません。フル回転しないということは、思考の枠組みが深くないということ、穴に入らなくてもよいこと、穴の外がよく見えること

        • 「他人を知ることは、おのれを知ることであろう」『ハムレット』

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        たくさん本を読むことはいいことか

        • 「誰だって、判断するより、むしろ信じたい」セネカ(政治家・哲学者・詩人)

        • 世間話が溶けることについて

        • 「他人を知ることは、おのれを知ることであろう」『ハムレット』

          今日の名言「Dum spiro spero 生きている限りそこには希望がある」キケロ

          今日の名言「Dum spiro spero 生きている限りそこには希望がある」キケロ

          勝利への道:カエサルから学ぶ行動の速さ

           お疲れ様です。古代ローマの政治家・将軍カエサルは、『ガリア戦記』というラテン文学史に刻まれる名作を残しています。その内容は、彼のガリア(今のフランス)遠征の記録なのですが、いくらか興味深い点があるので、一つ紹介したいと思います。  取り上げるのは、名言や名文ではなく、カエサル軍の行軍のスピードの速さです。カエサルはほとんど負け知らずの大将軍なのですが、その秘訣は行軍スピードの速さではないかと思うほど爆速なのです。『ガリア戦記』では短期間で大きな橋を作った話や、ほぼ休みなく戦

          勝利への道:カエサルから学ぶ行動の速さ

          カオスな思考から生まれる新たな発見:メモの前にすべきこと

           お疲れ様です。皆さんはメモを取る習慣はあるでしょうか。会議の日程や会食の日時、日常の気づきなど。今回はこの日常の気づきメモについて考えたことを書いてみたいと思います。   文字に起こす、つまり書くことは、自分の頭の中で知らず知らずのうちに情報を整理していると知っていたでしょうか。できた文章はめちゃめちゃでも、実際には頭の中で整理された結果のアウトプットであることには変わりないです。  ここで私が言及したいのは、書き起こす時点で、情報の取捨選択が起きているという点です。自分で

          カオスな思考から生まれる新たな発見:メモの前にすべきこと

          「締切が名作を作る」は本当か

           お疲れ様です。皆さんは図書館で本を借りたはいいものの、結局読み終われずに返却期日が来てしまったことはありますか。私は図書館に行くたびに新しい本を借りることが多いので、本だけ溜まって読まないまま返却・延長・延滞をすることがよくあります。    少し話を変えて、ここではタスク・仕事の処理について書いていこうと思います。というのも、前述の本を仕事に置き換えてみれば、仕事は持ち帰ってきて忙しくなるけれど、全く期日に間に合わない人にならないでしょうか。期日に全然間に合わないから、なん

          「締切が名作を作る」は本当か

          「凝り固まった心理は変わらないが、行動は簡単に変えられる」

          「凝り固まった心理は変わらないが、行動は簡単に変えられる」

          尖っている方がおもしろい

           お疲れ様です。皆さんはジェミニやChatGPTといった生成AIを使っているでしょうか。私はChatGPTをよく使っています。最新版の4-Oが実装されたからか、かなりスピードが早くなった気がします。音声入力の文字起こしもかなり正確で、もはや普通の会話よりも早い気までします。    一般に、人間はどちらかに偏っている思想を面白いと感じると思います。つまり、人間はどこかで傾いているので、同じ価値観になりやすい、共感しやすい、興味を持ちやすい、面白い、と言った具合です。逆を言えば

          尖っている方がおもしろい

          ”リトル”東京は東京に絶対勝てない

           お疲れ様です。自分が通っている東北大学は、宮城県仙台市、東北地方最大の都市に立地しています。仙台の中心街はキャンパスからすぐに行ける距離にあり、気軽に街を歩くことができます。そのときにはいつも、仙台の街を歩いているとどこか東京っぽさを感じる、さらに言えば、東京を薄めたような街だと感じます。今回は仙台市について、独自のプレゼンスを出すには、というテーマで書いてみたいと思います。  先述した、仙台を東京っぽい、薄まったカルピスような街並みだと感じた理由を述べたいと思います。まず

          ”リトル”東京は東京に絶対勝てない

          マティスとマリメッコって似てると思いませんか?

          マティスとマリメッコって似てると思いませんか?

          志賀直哉の文章はなぜ素晴らしいのか

           お疲れ様です。こうやってnoteを書いていると、読み返すたびに自分の文章の読みづらさ(レイアウトも下手ですが)を実感する日々です。文章が上手に書けるようになりたいと思って自分なりにお手本にできそうな作家やエッセイストを探していた時、志賀直哉の文章が素晴らしいと感じました。今回はこの志賀直哉の文章について書いてみたいと思います。研究者でも評論家でもない、少し彼の作品を読んだことがあるだけのレベルなので、ただ感じたことを淡々と書きたいと思います。  『理科系の作文技術』という学

          志賀直哉の文章はなぜ素晴らしいのか

          若い頃が多感な理由

           お疲れ様です。今回は人間が自我を確立することについて考えたことを書きたいと思います。  アメリカの発達心理学者・精神分析家として非常に有名なE・エリクソンが唱えた漸成的発達理論によれば、青年期(13歳〜22歳頃)の心理的課題は自我同一性、危機は役割の混乱だそうです。言い換えれば「青年期は、多くの異なる場面や状況において、自分とは何者か、自分は何になりたいのかについて考える時期である(アイデンティティ(自我同一性)の確立)。その過程で、自分が何者かが分からず悩む(役割の拡散・

          若い頃が多感な理由

          物事の本質の掴み方

           お疲れ様です。今回は物事の本質の掴み方について考えたことを書いてみたいと思います。  自分的に物事の本質を掴むには、その物事を一般化してある意味単純に考えることが重要なのではないかと考えています。一般化すれば全体像が見えてくる、そうすると自ずと何が重要かが見えてくる、本質がわかるというわけです。一般に、人間は無意識的な思考で個別、具体の事象を一般化、抽象化して考えることを行なうと言われます。つまり、人間の思考回路は本質を捉えに行く道と重なっているわけです。ゆえに、本質を掴む

          物事の本質の掴み方

          同族嫌悪は人間の本性だと思う話

           お疲れ様です。今回は同族嫌悪について自分なりに思ったことを書いてみたいと思います。  自分的にはこの同族嫌悪の感情は何となく前から抱いていた気はしていたのですが、言葉自体を知ったのは最近で、なんてピッタリな言葉があるのだろうと思いました。あれですね、葬送のフリーレンに出てきたセリフですね。  ここでいう同族嫌悪は同じ民族や国籍などと言った大きな区切りの話ではなく、もっと小さい同じ学校や同じクラス、集団の話だと思ってください。まず、なぜ同族嫌悪を感じるのだろうと考えると、自分

          同族嫌悪は人間の本性だと思う話