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花より団子 #しょうゆ団子とお茶餅

春は桜も咲いて
外にお出かけしたくなる季節ですね。

こんにちは。フードコーディネーターのNYです。地場産品のマーケッターを目指して日々奮闘中です!

前回ご紹介した盛岡の「石割桜」も開花して、今週末が満開のようです。

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さて、「花より団子」という表現があるように、なんとなく春はお団子が食べたくなる、そんな季節です。

先日、江戸っ子さんの記事でも東京の言問団子が取り上げられていて、お団子について書いてみたくなったので、今回は「岩手のお団子」をご紹介してみたいと思います。


岩手のお団子といったら

「しょうゆだんご」
「お茶もち」

なんですよね(私の中では)

いつもながら「??」な食べ物だと思います。

「しょうゆだんご」と言えば、ほとんどの人は「みたらし団子」をイメージすると思いますが、岩手・盛岡の「しょうゆだんご」はこんなお団子なんです。

ふるさとや しょうゆ団子

約5個の小粒大に丸めた蒸し団子を竹串に刺し、醤油をかけた串団子。もっとも古い形の醤油団子の形態が残されていると考えられる。全国的にも現県庁所在地である、南部藩出張城(本家は現青森南部地方)とそのごく周辺にのみ残っている製法である為(同県でも中央より離れていくとみたらしになる)、観光等ではこれを「盛岡だんご」という名称でアピールしている。

とネットで検索すると出てきますが
味は「まさに醤油味」のお団子で「しょっぱい」です。食感は他のお団子に比べて柔らかいのが特徴です。ただ、見た目の色ほど「しょぱさ」はなく、柔らかい食感がクセになります。盛岡市内のお団子屋さんには必ず売っています。

そして、さらに「?」なお団子「お茶もち」です。

「お茶もち」は、うるち米の粉で作った団子を2~3個串に刺して薄くつぶし、くるみだれ(しょうゆまたはみそ味)で味付けしたものを焼いた餅菓子で、昔は囲炉裏で両面をあぶって焦げ目をつけ熱いうちに食した。農家の小昼や子供のおやつとして長く市民に愛されている。名前の由来は、形が軍配うちわに似ていることから「うちわ餅」と呼んだものが、なまったと言われている。

農林水産省「うちの郷土料理」より

形は画像のような「うちわ型」で、語源になっていると言われています。

うちわ餅 → うぢわ餅 → うぢゃ餅 → おぢゃ餅 → お茶餅

かなり苦しいようにみえますが、岩手の訛りからするとあながちウソではないかもしれないと思っています笑(お年寄りは「おじゃもち」って言っている人が多いですね。)

東北はくるみの文化で、お菓子や食事にくるみを使うことが多いです。その中でも私が一番好きなくるみの食べ物が、この「お茶もち」なんです。

こちらも醤油を使用した特製のくるみダレで甘じょっぱく、少しあぶってあるので、くるみの香ばしさもあり、くるみが好きな人は間違いなく好きなお団子だと思います。

前職でお団子屋さんに食材を卸していたことがあって、おやつに良くもらっていたことを思い出しました。

見た目はお世辞でも春らしさがないお団子ですが、素朴な味わいが東北らしいなぁと思っていて、私は大好きなお団子です。

だた、地元のお団子屋さんは高齢化が進んでいて、廃業を考えているところもあるという噂も耳にします。出来れば無くなってほしくない食文化だと思っています。

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ということで、今回は岩手のお団子を2種類ご紹介しました。

石割桜は満開ですが、その他の桜はまだまだこれからの北東北。是非、お花見に足をお運びください!そして岩手にお越しの際は「しょうゆだんご」と「お茶もち」を食べてみて下さいね。

それではまた次の記事でお会いしましょう!




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