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フランスからコンビニでの振る舞いをイメージする

 今回は私のnoteの記事を読んでくれた友だちとの会話から考えたことです。

 以前、フランスでは頻繁に「Merci」と耳にする。ありがとうと笑顔で言ってくれるなど、「見ず知らずの人との些細なやり取りからその人の人柄が垣間見られる」という内容の記事を書きました。

 その友人はフランスに15年ほどいて、近年は日本に住んでいます。その友人がフランスに一時戻ってきた際に、上記の記事を読んでくれたのです。フランスのことも日本のこともよく知る友人の言葉にハッとしました。私は6年日本に帰ってないから、ちょっと忘れてる感覚があるみたい。

表情の違い

「日本の人よりも、フランスの人の方が“ありがとう”と口に出して言ってくれる」
私がこんなふうに言ったところ

「それは、仕方ないよ。私も久々に日本に住んで コンビニで“ありがとうございます”って言ってみたけど、なんか変だったもん」

確かに。フランスではスーパーやパン屋さんで代金を支払った後
「メルシー、よい一日を!」
とか言い合うのが当たり前。

 この感覚で日本のコンビニで、帰り際に「ありがとうございます」って言ったら違和感あると思う。

 振り返ってみると、私も日本にいた時は無表情でレジに並び、お金を払った後は「どうも」くらいの軽い調子で会釈だけして去っていたような。やっぱりそういう習慣というか振る舞いって、その国で長年それが常になっている様式ってあるんだと思います。

 「日本の人は控えめ」だとか、「はっきりものごとを言わない」って言われたりするけれど。これは表情の豊かさにも関係するんじゃないかと思います。よく知らない人には無表情で接することが多いのでは。

 フランスにいていろんな国から来る人を見るけど それぞれベースとなる顔つきや表情に違いがある気がします。顔のパーツ自体の違いもあるけれど どことなく違うんですよね。フランスの人とドイツの人とか、同じ日本の人でも現地にいる人か旅行で来ている人かでは表情や振る舞い、例えば地下鉄に乗っている時の様子、街を歩いている時の表情などには違いがあると感じます。

次回の帰国時にやってみたいこと

 ではフランスで「メルシー」と頻繁に言い合うコミュニケーションに触れた後、コンビニではどのような態度が理想的なのか、イメージしてみました。とは言え、フランスのスーパーでもだいぶ自動レジが導入されて、お店の人と挨拶を交わさないことも増えているのですが。日本のコンビニのレジも自動になってるのかな。

 コンビニのレジで支払いをする。お店の方が「ありがとうございました」と言ってくれる。はっきりと言うのはなんだか場違いな気がするだろうから。小声で早口で「ありがとうございます」と言う。表情は適度な笑顔。こんなのがいいのではないかと思うのです。次回の帰国時にどんな態度がふさわしいか検証したいな。

Merciは言いやすい

 ここで思うのは「メルシー」って非常に言いやすい。「ありがとうございます」ってなんて長くて言いづらいんだろう。「どうも」は短くていいけど、やっぱり「ありがとうございます」と言いたい。

 こんなことを考えていると、フランスの人ってプライドが高くて気難しいイメージがあるけれど、意外と見知らぬ人への笑顔が多いなと改めて思います。

 私はだいぶ日本に帰ってないから忘れてしまってるところも多いし、現状とはちょっと違うかも。私が日本にいた当時、コンビニで無表情だっただけかも。「今 日本はこうだ」っていうのがあったら知りたいな。みなさんのレジでの表情はどんなでしょう。

笑顔の国

 渡仏当初は、街並みの美しさに魅かれていました。あと異国にいるってだけで得られる刺激が魅力でした。だけどだんだんと この笑顔が意外に多いこと、感謝を口に出すことの良さにも気づいてきました。もちそんそうではない人もいっぱいいるけれど。
 そして「フランス人」ということではなく「フランスにいる人」です。各国から移民を受け入れているし、私のように移住して滞在が長くなった人もフランス化してくるんだと思います。例えば日本にはないお店に入って「こんにちは」と挨拶することが自分でも当たり前にするようになってきます。 

 フランスに来て20年経ちます。やっと今までの自分には笑顔が乏しかった(特にお店の人など面識のない人に対して)ことに気づいて気をつけるようになったところです。
 嫌なところもいっぱいあるけれど、私にとってはフランスは「笑顔の国」、こういう いいところは真似して取り入れていこうと思います。


  最後まで読んでいただきありがとうございます。友だちが私のnoteを読みたいと言ってくれたので、まず読んでもらったのはこちらの記事です(今までで一番“スキ”を多くいただいたのを読んでもらった)。
 「なるほど」と思うところと「いやいや、これは日本にいると仕方ない」と思うところと両方あったそうです。ちょうど1年前に書いた記事です。これを書いた以降は、より 人の表情が気になるようになったかな。


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