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『Dr. Bala』を観て私が私に問うたこと

2024年3月23日に、佐藤友美さん主催「さとゆみゼミ」を卒業。卒業後も、文章力・表現力をメキメキと上げ続けるため、仲間と共に、note投稿1,000日チャレンジをスタート。

Challenge #42

ゴールデンウィークも残り2日。今日はAmazonプライムで『Dr. Bala』というドキュメンタリー映画を観ようと決めていた。

『Dr. Bala』という映画について、CORECOLORの記事を引用する。

『Dr. Bala(ドクター・バラー)』は、東南アジアへ赴き医療ボランティアを続ける医師、大村和弘先生の活動を12年もの間、追い続けたドキュメンタリー映画だ。世界各国の映画賞でノミネートや受賞が続いているが、日本では配給がなかなか決まらず苦しい状況が続いていた。

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この記事を読んで以来、『Dr. Bala』を観たかったのだが、上演会は東京やその近隣の県でばかり。地方在住者にとっては、出向くのがなかなか難しい。

今回も、「横浜かぁ〜」とイジけていたところ、Amazonプライムでも視聴できるようになったとのこと。どうせなら、横浜の上演会と同時刻に「ひとり試写会」を決行しよう、と思った。

主人公である大村医師の活動は、東南アジアでボランティアに留まらない。東南アジアの医師を日本に呼び、日本の医療について学ぶ機会を提供する。3か月後、彼らは故郷に戻って、日本で学んだことを他の医療従事者にシェアする。

最も印象的だったのは、大村医師がずっと楽しそうだったこと。現地に赴けば、「僕の名前はBala(力もち)です」と自己紹介し、現地の人と一緒に食べ、歌う。日本なら数時間で済む手術も、医療が進んでいない地域では、その数倍の時間がかかる。立ちっぱなしだし睡眠不足…はたから見れば「過酷」としか言いようがない。それなのに、大村医師は帰国する車の中で「ああ、また一年のご褒美が終わっちゃった。また一年がんばらないと」と言って目を閉じる。

「大村医師の取り組みで、どれだけの人が笑顔になっただろう……」と思いを馳せた。病気や怪我で命を救われた人やその家族。技術を得てより多くの命を救えるようになった、現地の医療従事者。大村医師の姿を見て、自らのミッションを得た日本の医療従事者。この映画に映し出される人はみんな、控えめだけど幸せそうな笑顔を見せていた。

主語が大きいのは承知の上で言うと、「世界を平和にする」ムーブメント。その大きな渦を目の当たりにしているようだった。

1時間22分の間ずっと、「あなたは何ができますか」「それは誰かを救えますか」「それは誰かを笑顔にできますか」と、私は私に問うていた。この国では、最先端の医療を受けられるし、いつでも本が読めて、清潔なベッドで眠れる。私が持っている知識や技術は、与えてもらった奇跡みたいなものだ。

私という人間が持ち運びできる、知識と技術。誰かを笑顔にするために役立てるチャンスが来たら、きっと大村医師の笑顔を思い浮かべるだろう。


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