<書籍実践>超タイパ仕事術×自分軸手帳
この本から得たいもの
うーん。困った。
と思っている時に出会った、越川慎司さんの「最速で結果を出す超タイパ仕事術」。
ちょうどVoicyでも「引き算する覚悟がありますか?」という配信を聞いてドキリとしたので、週休3日制で効率化のプロである越川さんのお知恵をインストールしたい…!と実践しました。
超タイパ仕事術とは
無駄を断ち、時間とエネルギーを最大化することで最速で仕事の結果を出し、生産的で充実した日々を送るための本。
というと、論理的でドライな第一印象を受けるかもしれません。でも、タイパを上げて目指すべきは「自分が主役のキャリア、自分が主役の人生」。越川さんのあたたかさが全編に流れる、賢さとあたたかさを兼ね備えた本です。
「やめる」ためのマインド準備編、行動編、実践編と段階別に内容が進むので、濃い内容ながらさらっと読めます。そして、実践編には35もの具体的なアイデアが。全部は無理でも、「これは!」と思ったものを選んで少しずつ実践していくとよいと思います。
実践の方法
まずはざっと一読。
Kindleの読み上げ機能で、全体を頭に入れます。
https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph96b214f0/ios実践したいポイントを選んで読み込み
知恵の宝庫ですが、「特にここ!」といまの自分に刺さったポイントを重点的に実施。自分の仕事と照らし合わせて考えると、一読しただけでは気づかなかった大事なポイントがどんどん見つかります。全パラグラフに、ハイライトしてしまった箇所も。なぜ「さらっと読める」と思ったんだろう。かなり濃い、この本。ひとつずつ実践する。
本の教えと自分の実体験をリンクさせながらノートに書き出し。「定期的な内省」が勧められていたので、ちょこちょこ振り返りながら進めました。これがまた理解を助けてくれました。自分軸手帳のマンスリーページにまとめる。
いつも書籍実践をするときは、X(Twitter)に実況中継しながら進めるのですが、今回は仕事の繁忙期と重なっていたため、できず。ちなみに今回は、1ヵ月ではなく2週間かけて実践していました。
本の内容と気づき
やめるためのマインドセット
・70点主義で行こう
ついつい、ついつい陥っちゃう完璧主義。
100点を目指すと、仕上げに疲弊する、挫折した時の落ち込みが半端ない、そもそも100点を目指していたら時間がかかるので他のことが何もできない、などの様々な害があります。
でもつい、「どんどん行動する」よりも「非難されない、失望されない」に意識が傾いちゃって、100点を目指す罠にはまっちゃうこと、あるんですよね。
「ちゃんとしてから」と思って行動しなかったら、行動からこそやってくる学びも得られない。「やってみて分かった」と軌道修正も改善もできない。どんどん行動することに、価値があります。
私は特に、スライド作成やプロセス図作り、想定質問を考え続ける、で必要以上にこねくり回しがち。「この仕事のゴールは何かな」とイメージして、細部は手放しても良さそう。
特に、一人で100点になるまで捏ね続けるのが最悪。
30点でまずレビューに出し、70点で終えることを今後の目標にします。
・トレードオフ。何かを始めるときは何かをやめるとき。
私は、楽しくなってどんどん足してキャパオーバーする、という典型的な足し算人間です。どれも楽しいんだけど、時間もエネルギーも有限なのだから、「最優先事項を優先する」のが大事。最善の選択をするために、戦略的に引き算しないといけませんね。
例えば、最近我が家では、子どもの成長に伴い、就寝時間が遅くなりました。私はもともと早朝朝活派で、4時半とかに起きていたのですが、最近はもう全然ムリ。「あああ…」と思っていましたが、トレードオフの観点で考えれば、こういうこと。
私は学びが大好きで、会社員を辞めて時間の自由度が上がったので、今年は新しい講座や本や場所など、新しい学びをどんどん入れています。すると当然、仕事時間に食い込み…でも仕事もしたいし学びもしたいんだよ…。ということで。
自分の中でちょびっと、「あきらめる」という感覚もあるのですが、やりたいことが溢れているなら、得たいものを明確に。そしてトレードオフで最優先事項を入れ替えていくのが大事。そのほうが、たくさん結果を出せるんだよな、と頭に刷り込んでいます。
やめる仕事を見極める
・目標から逆算する。しかも具体的に。
今やるべきことは?つまりゴールが明確でないと、エネルギーが分散し、目標の実現が遠のいてしまう。
「最高の人間になりたい」みたいなボンヤリした目標だと、何が必要で、そして不要なのか分からない。結果として、「あれも必要かも、念のためにこれもしておこう」と、贅肉がどんどん増えてしまいます。
ああ、反省!
(色々思い当たることがあった)
私はいま、「自分の内側から溢れる「やりたいこと」を、変化への恐れを乗り越えて実現する」に伴走する講座を作る準備をしています。自分にとっての挑戦でもあり、つい余計な仕事を増やしたり塩漬けにしたりしがちなのですが。。
自分が心からやりたいことを改めて言葉にして、
そのためにどんな計画と行動が必要か?を考えました。
うん、気持ちが引き締まる!
・緊急性より重要性
目標からの逆算とも密接に関連する、これ。
やるべきことが不明確だと、目の前にコロコロ転がってきた「緊急で明確(でも重要じゃない)」に手をつけて、偽りの達成感を感じてしまうのです。
これも、定期的な振り返りで「結構時間を使ったコレ、私にとって重要?」から目を逸らさずに。重要なことに時間とエネルギーをかけて、深い喜びを味わいたいです。
・作業興奮に気をつけろ
作業興奮とは、何らかの業務に没頭し、その瞬間を楽しんでいる状態。
それ自体は良いのですが、つい役に立ちそう、面白そうなあれこれを見つけて横道にそれていることがあります。
偶然の出会いに喜びもあります。
でも、パフォーマンスを出す上で大事なのは、作業を始める前にそのゴールを明確にすること。そして途中でちゃんと目標どうり進んでいるか確認すること。
気をつけないと。迷子猫のように自分がどこにいるかわからなくなることがあります。
無駄をやめる秘策
・自力をやめて協働する
私はもともと抱え込み体質で、人に相談したり協力を依頼することが苦手です。「一人でやり遂げる」が良いような…気がして人を頼るのが下手だったんですよね。
ちょうど超タイパ仕事術を実践している11月、自分軸手帳部初のリアルイベント「自分軸フェス」がありました。企画、制作、おもてなし、予算管理、現場管理、デザイン…と様々な役割のタスクがあったのですが、チームのみなさんがそれぞれの強みでバトンを繋いで協働してくれたことで、自分ひとりでは到底できないような安全で楽しい会となりました。
ほんとこれ、ですね。
・インプットの前にアウトプット
最初に、 「インプットする情報の目的=アウトプット」を明確にすることで学習の効果を高めることができる。
「時間もったいない病」が持病のわたしは、ついスキマ時間に目的のないインプットをしがち。そういうのは良くてエンタメ、悪くて時間の無駄なんですよね…。
目的のないインプットは、むしろ脳を疲れさせるだけ。むしろ、スキマ時間は何も入れずリラックスする方がいいんじゃないかなとも思いました。
・解決をやめて共感する
効率化の本にこの内容…!頭を殴られたような衝撃でした。
誰かに仕事上の困難を相談された時、脊髄反射のように解決に一直線に向かってしまいがち。
けれど、その会話の真の目的は解決でもなく、共感なのかもしれません。
そこに寄り添うことで、チームとしての信頼感が深まり、パフォーマンスが上がり、結果としてタイパが大きく向上するのではないでしょうか。
例えば。
この一言に対してすべきだったのは、解決方法ではなくて、信頼してお任せすることだったかもしれない。
質問のように見えるこの一言。
答えを求めていたのではなく、「私の視点はあなたと違うけれども、受け入れる余地はありますか?」という、異なる視点への共感と理解を求めていたのかもしれない。
私が示すべきだったのは、回答ではなく多様な視点の意見を出してくれたことへの感謝だったのかもしれない。
・解決策の提示をやめて共創する
「解決をやめて共感する」とも共通するけれど、
一方的な解決策の提示は、目の前の問題解決には役立つかもしれない。でも、相手を置き去りにしては、表面的なことしか解決できない。
「解決策を共創する」。
文字にすれば短いけれど、とっても深い内容です。
7つの習慣の「まず理解して、そして理解される」にも通じるものがありますが、これはもう機会あるごとにじっくり取り組みたい…!
わたしは、つい脊髄反射で問題解決をしようとする欠点があります。
前述の「『一人でやり遂げる』が良い幻想」と同じく、「すぐに答えを出すのが有能」的な思い込みというか、こういう悲しきビリーフがあります。
・一人でできなくては無能
・すぐに答えられないのは無能
どうしてこんなにダメな脊髄反射ばかり…と書いてて悲しいのですが、これはたぶん競争社会の弊害みたいなものかな、と思います。共創、協働を大切にする、新しいビリーフに書き換えていきたいですね。
ためしに、とある打ち合わせで
「○○はどうしますか?」と聞かれたときに、気を付けてゆっくりと「そうですねえ、どうしましょうか」と言ってみました。
すると、打ち合わせに参加していた皆さんから次々と泉のようにアイデアが!!
これか。これが共創なのか。
一人より、はるかに遠くに行けると確信した瞬間でした。しかも、楽しく。
チームの習慣
この章では、個人ではなくチームとして成功を継続させるための行動習慣が紹介されていました。
・三遊間のゴロを拾う
チーム内で役割分担を決めても、いつも枠から外れた仕事は存在するもの。メンバーがそのような「三遊間のゴロを拾う」ことで、チームの柔軟性が向上し、変化や課題に迅速に対応できるようになる、とのこと。
自分軸手帳のチームは、ありがたいことにもともとこの文化があります。
ただし、それを当たり前と甘えず、負担を見える化し、負荷の偏りを状態化させないようにし、感謝を忘れずにいたいです。
というか、三遊間にボールがいつも落ちすぎなだけかもしれない。
・フィードバックをする
個人の内省、振り返りと同じく、チームとしても振り返りを行うことはとても大事。
忙しいとついないがしろにしてしまうので、善きを伸ばし、改善点を次につなげるためにプロジェクトごとの振り返りは必ず行うこと。そして1-1も定期化しようと思いました。
・他部門とのチームビルディングを行う
自分軸手帳は小さなチームなので、部門間の連携というほどのことはないのですが、それでも交流や視点は固定化しがち。
コミュニティの運営チームとサポーターチーム、我々と社外の関係者も広義のチームと捉えて、目的や課題、感謝の共有を意識的にしていきます。
実践の効果
タイパを上げたい!と思って読んでみたら。
無駄をやめるどころか、人生にとって大切なものを教えてもらったような、7つの習慣を読んだ後のような、「すごい本に出会ってしまった…」という感覚です。
すぐに取り入れるテクニック的な部分もありますが、人生かけて取り組みたいような人間関係構築の深い内容も散りばめられており、「この本、タイパ良い…!!!」と震えることになりました。
私は特に、「無駄をやめる秘策」の人間関係構築の「やめる」を心がけることで、チームとしてのパフォーマンスが大きく上がりました。
まとめ
やめるを見極め、自分が主役の人生へ
実践は2週間で終了しましたが、エッセンスが抜け落ちないように、継続の工夫も。
自分軸手帳のウィークリーページの習慣化リストなどでも引き続き取り組んでいきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
おまけ
愛用の自分軸手帳はこちらです。
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