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前を向いて生きる人と出会えたのはインターネットだった

ひきつづき、録画した「市川海老蔵に、ござりまする。」を見ている。

もうほんとうにすごい。舞台で演じる海老蔵さんや勸玄君を見ると、こみ上げてくるものがある。体がギュッとなって引き込まれる。

歌舞伎のことは全然分からない。見に行ったこともない。そんな人が何を、という感じだけれど、でも彼らが腹の奥底から声を出し、全身全霊で演じていることは分かる。そこに「とりあえずこれだけやっておけば」という適当さはなくって、魂をつぎあげるような。

本気で生きている人はかっこいい。自分のしていることを誇っていて、こうしたいんだっていう静かな覚悟がある人。していることの大小や声の大きさは関係ない。ときにつまづいても、ときに悩んでやめたくなっても、目の前の道を信じて一歩ずつ進んでいる人。


私にとって、そんな人たちに出会える場所は、そう、インターネットだ。

受験生のとき、ヤフーブログを開設したら、同じ大学を志望する人たちと出会えた。勉強時間や模試の結果を公開しあって、刺激をもらって。見守って応援してくれる、主婦や塾講師のかたとも出会えた。そこには、会ったこともないのに、ひとつの目標に向かって泣いたり笑ったりする、家族のような居場所ができあがっていた。


最近では、コミュニティ「旅と写真と文章と」を通じて、ハッピーな出会いがたくさんあった。

毎日エッセイを書いているぽんずちゃん。彼女の写真はtwitterで見かけるたびにきゅんとして、タップしてじっくり眺めちゃう。日々歩みを進める彼女から、たくさんの希望と刺激をもらっている。

いつも見守ってあたたかい言葉をかけてくれる三谷さん。追悼インタビューについて初めて相談した人で勇気をくれた人。この活動を始められたのはひとえに彼のおかげなんだなあ。

カメラコンシェルジュなど多彩な活動をしている明日香さん。カメラを買おうか迷っているときにすごく親身に相談にのってくださって。旅の相棒を手に入れる、背中を押してくれた方。


ここでは書ききれないほどのハッピーな出会いがあって、私はnoteを始めることができた。少し前までは、その自信がなかったんだよねえ。なにか秀でたことがあるわけでもない、思考を深めて気づきを与えることができるわけでもない。そんな自分が発信してなんの意味があるんだろうと思っていた。

でも前を向いて歩いている人たちにインターネットで出会えて、背中を押してもらえて。「私も!」と行動できるようになった。今も自分が発信することで、どんな良いことがあるのかは分からないけど、発信をし続けていくことで見えてくるものがあるのかもしれない。

もちろんオフラインでも本気で生きている人と出会える。けど引っ込み思案な私には、インターネットがちょうどよい距離感だった(いつか勇気をだして、リアルでも会えたらいいなあ…!)

何十年後、世界がどういうふうに変わっているかは分からないけど、仮にSNSやインターネットがなくなったとしても、こういう場所があり続けて欲しい。そう思っています。

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